チートで鹵獲品を返却する
【初回で喰らったネタバレ】
・主人公が飛ばされた場所は異世界ではなく、月の内側に作られた人工世界
・「神」を自称する者の正体は、標準座標≪√47WS≫の下級公務員(異星人?)
・標準座標≪√47WS≫は地球を全宇宙会議に招聘する義務を遂行せず、戦争奴隷の製造工場としている。(宇宙憲章違反)
・転移先に存在する《魔族》と呼ばれる人型モンスターは遠方の惑星から転移させられてきた異惑星人。
・標準座標≪√47WS≫は戦争奴隷を量産する為に《狂戦士バーサーカー》のスキルを探している。
ラルフ君との昼飯から帰って来たら、工房前に商都からの早馬が来ていた。
「俺がベスおばの腹話術ではなく実在の人物である」と確認する為の調査員だ。
たったの2騎ではあるが、装備が妙に立派である。
軽兜の下から覗く顔立ちも小奇麗だったので、まさかと思って尋ねてみると侯爵家の長男と子爵家の当主だった。
「此度の調査任務を担当するヌベール大佐であります!」
「同じく、フッガー少佐であります!」
聞くところによると、ヌベール大佐は商都に昇進栄転してくるまでは対オーク戦線に従軍しており、最前線を斥候部隊長として駆け回っていたとのこと。
本来、大貴族の長男が従事するような任務ではなのだが、グランバルド貴族にはノブレスオブリージュ精神が強い者が多いらしい。
ヌベール家はブランタジネット家と養子の遣り取りをする資格を持った分家であり、フッガー家はヴィルヘルム家の執事が興した家とのこと。
互いが相当気を遣い合っている様子を見ると、恐らくこれはバランスを重要視した人事配置なのだろう。
『伊勢海地人です。
この度は遠路はるばる任務ご苦労様です。
今、何か軽食を用意致しますので。
それとも市庁舎に移動しましょうか?』
家格からか、交渉は全てヌベールが行うことに決まっているらしいので、主に彼に話し掛ける事にする。
「お気遣い恐縮であります!
差し支えなければなのですが、実際に帝都に連絡を取って下さった環境で話す事は可能でしょうか?」
まあ、そりゃあそうだろうな。
調査なんだから。
本当に気が進まなかったのだが、俺は工房内に彼らを招く。
貴族を解体屋などに招いて良いのだろうか?
ヌベール・フッガー両名が必死に顔を曇らせないように努力しているのが伝わってくる。
仕事とは言え大変だね。
俺は小太りオジサンにレザノフを呼ばせ、メリッサに軽食の用意を任せた。
赤い糸を手繰るとベスおばが俺の部屋でゴロゴロしている気配を感じる。
(あのBBAまーた布団の上で何か食ってやがる!)
とりあえず、一旦リビングに騎士を通し、改めての自己紹介と簡潔な現状報告を行う。
ベスおばを呼ぶのが面倒だったので、指を小刻みに高速振動し続けて赤い糸を揺らしまくってやったらすぐにドスドスと階下に降りて来た。
(読書中にこれをされると本当にイラっとするんだよね。)
「姫君! 御無事で何よりであります!」
フッガーが直立不動の体制となってベスおばに敬礼する。
今まで実感無かったが、この女って本当に貴人だったんだな。
ベスおばはフッガーを一瞥すらせずに「オウ」とだけ発した。
周囲を無視して俺に文句を言っていたが、立ちっぱなしのフッガーをうっとおしそうに見て手振りで座らせる。
…身分社会ってロクなもんじゃないな。
「あら、アナタ確かヌーベル家の。
ベルティーユの結婚おめでとう。」
「姉への祝辞ありがとうございます。
お心遣い感無り…」
「あの女、ことある事に《これで嫁き遅れはアナタだけね》
ってマウント取りまくって来てウザいから。
黙らせておいて頂戴。」
「…!
は、はい!
大変失礼しました!!」
「私が帝都を出る時、臨月だったみたいだけど。
生まれたの?」
「はい、男子です。
ベルトランと命名されたとのことです!」
「おめでとう。
あの女に会うことがあればワタクシが祝福していたと伝えて頂戴。」
「はい、ありがとうございます!」
ここまでが貴族の儀礼的な会話。
そして本題が始まり、ベスおばがコンパクトで無造作に議長を呼び出すと俺の実在確認が開始される。
通信の向こうにはブランタジネット議長を筆頭とする七大公家の7名とヴィルヘルム家を始めとする主要公爵家の代表3名が控えており、通信場所も共和議会の議長控室内である。
(議長控室には公爵以上の者しか入れないので人払いに丁度いいらしい。)
ヌーベルの口ぶりを見るに、どうやら議会のタイムスケジュールに合わせた時間に到着したらしい。
そこまで緻密に動かれると恐縮する。
ベスおばとは別にヌーベルも通信回線を開いた。
ヴィルヘルム公爵がかなり安堵した様子になっていたので、ベスおばによる通信改竄も警戒されていたのだろう。
『改めて、伊勢海地人です。
本日は宜しくお願い致します。』
「エリザベス。
は?
エリザベス・フォン・ヴィルヘルム!
何度も言わせないでくれる?」
簡易な質問に数問答え、俺という人間が実在することが証明される。
向こうはハッキリと口に出さなかったが、俺はヘルマン組長の孫(無戸籍児)として認識されており、それどころか公式記録にも勝手にそう記載されているらしい。
あまり愉快では無いが、日本云々の話を持ちだされると話が長引くので黙認しておく。
俺が銀塊200キロをリザードに提供した事と、オーク見物に行った旨を陳謝すると。
「謝るくらいなら最初から控えて下さいね。」
と背後の誰かに叱責される。
いや、本当に恐縮です。
オークの報告で盛り上がっていると、レザノフが到着しヌーベルやフッガーとアイコンタクトで挨拶をした。
続いて現場検証。
「具体的にどこで通信していたのか?
その場所を確認させろ」
と通信の向こうから要求される。
正直腹が立ったが、俺の私室に二人の騎士を案内する。
部屋に到着するなりベスおばがベッドに寝っ転がり食べ掛けの干し肉を貪り始めた。
『おい! 皆様に失礼だろう!』
「はw? 現場再現に協力してあげてるんですけどぉーー↑w?」
殴り倒してやりたい衝動に駆られるが、何とか踏み留まる。
それこそ騎士達に斬殺されかねないしな。
「え、エリザベスはそこで寝泊まりしているのか…
少佐、その部屋は…
その通信に適して… どの様な部屋か?」
ヴィルヘルム公爵が絞り出すような声で尋ねてくる。
「は! 公爵閣下!
…その
あくまで小官の印象ですが!
…家庭的で温かみがあるように感じられます!」
物は言いようだな。
公爵の声が更に落胆した様子を見ると、オブラートでも包み切れなかったようだ。
まあ、そんな事はどうでも良いので、リザード・オーク問題を皆で話し合い始める。
こんな重要問題を俺なんかに聞かせていいのか?
いや、俺は兎も角としてベスおばに聞かせて良いのか?
この女、本を読むフリをして必死で聞き耳を立ててるぞ?
「では手筈通りヌーベル君には前線都市に残って貰うぞ。
フッガー君は商都に戻ってこの問題の連絡に専従してくれ。
両名共、やや負担の大きい任務になってしまうが…
これは我々の君達への期待と信頼の発露と解釈して欲しい。
無論、両家への手当は怠らない事を約束する。
託して良いな!?」
「「はっ! 誠心誠意励む所存であります!」」
要約すると、ヌーベル大佐が俺の監視を担当するようだ。
本来、下位者のフッガー少佐が遂行すべき任務だと思うが、それだとこの問題がヴィルヘルム家によって独占されてしまい兼ねない、との危惧からの配置なのだろう。
『議長閣下、一言宜しいでしょうか?』
「はい、どうぞ。」
『ヌーベル大佐の御来訪は歓迎しますが…
侯爵家の方を御泊め出来るような施設がこの街に…』
俺がそこまで言った所で、全員がベスおばを振り返ったので、発言を諦める。
まあ、そこは偉いさんが考える事か…
この通信の収穫は、《オークの墳墓》というキーワードに反応する者が多かったことである。
転属前までオークと対峙していたヌーベル大佐(当時は中佐だったが)には特に心当たりがあったらしく、一同に詳細な解説を行う。
「現時点ではあくまで仮説ですが。
我が軍がオーク種の防衛設備だと思い攻撃破却していた建造物こそが…
いえ、ほぼ確定視して差し支えないでしょうね。
あれは彼らの墳墓でしょう。」
通信の向こう側で同席していたイェーゲルフェルト大公という人物も青年時代に対オーク戦線に軍監として赴任した経験があり、ヌーベルの仮説に強く賛同する。
「我々とあまりにも形式は異なりますが…
彼らの聖地、と言われれば納得の行く点は多いです。」
レオン大公がやや渋っているものの、議長控室では対オーク戦線を大幅に下げる論調が支配的になりつつある。
・現在緩衝帯として機能している地帯は放棄しても構わない。
・ただそれ以上の領土拡張を望んでいる場合、防衛ラインを現在の戦線に戻さざるを得ない。
(緩衝地帯の先に帝国の大都市が幾つか存在する為)
・彼らがどの地点までを聖地として認識しているかを探りたい。
・可能であるのなら、正式な終戦協定・相互不干渉条約を締結したい。
・彼らが希望する場合、必要最低限の交易になら応じても構わない。
軍事的に劣勢な側としては妥当な希望であろう。
途中。
クレアの描いた絵を見たヌーベルが、イラスト交渉に強く賛同し始める。
イラストでの交渉であれば、俺という異物に依存する必要がなくなるからだ。
「イセカイ市長を交渉から排除する意図はありませんからね!?」
そうやって何度も念を押して来る所を見ると、俺が居ないに越した事はないのであろう。
『いえいえ。
本来、私のような卑しい者がこの様な大事に携わっていること自体が間違っているのです。
私も然るべき方に早急に引継ぎすべきだと考えております。』
勿論、皮肉でそう答えたのだが、通信機の向こうに真に受けた者がおり。
「うむ、殊勝な心掛け感心であるぞ。
褒めて遣わす。」
みたいな発言をされてしまった。
ブランタジネット議長が強めに戒めてくれたので、その良識に安堵する。
『すみません、直近の問題で恐縮なのですが…
私がリザードに提供してしまった銀塊。
恐らく向こうは何らかの返礼品を持ってくると思います。
これはどうすれば宜しいでしょうか?』
彼らにとって銀の価値は低くない。
建築材にも用いられる実需品だからである。
なので銀塊200キロの返礼であれば、外交的配慮も含めてそれなりの貴重品が贈られてくる可能性が考えられる。
物によっては、グランバルド内の経済バランスが崩れる。
極端な話、1トン超の純金やプラチナを個人的に受け取ってしまった場合、本当に市場価格に影響してしまうのである。
『返礼が如何なるものであったとしても、一旦帝国へ提出させて頂けませんか?』
「いや、申し出は高潔であるが。
そもそも銀塊200キロは誰の所有物かね?
市の備蓄?」
『いえ、不適切かも知れませんが
私が個人的に買い揃えました。
問題が問題なので、公費の使用可否について判断が付かず…』
通信機の向こうの雰囲気が重くなる。
そりゃあそうだろう。
叛意を疑われても文句を言えない事ばかりしている。
「末席から失礼致します!
イセカイ市長の活動は偏に愛国心に基づいているものです
彼の公徳心の篤さと、善政の数々は報告以上のものであると言えます!」
レザノフ…。
いつもありがとうな。
この人、俺への殺意さえなければ最高の理解者なんだけどな。
いや違うな、俺を正確に理解しているからこそ、様々な助け舟を出してくれているし、最終的な粛清タイミングも探っているのだろう。
通信機の向こうでは「おおレザノフ准将か!」という声が聞こえて、慌てて周囲に窘められている。
おいおい、この男がどれだけ必死に軍属である事を隠していると思ってるんだよ。
30秒ほど筆談の気配がした後で、「おお、大蔵省のレザノフ君か!」と同じ男が慌てた様子で猿芝居をする。
心底アホらしかったが『レザノフ子爵には商業ギルドでいつもお世話になっております』と付け加えておいた。
向こうから安心した雰囲気が伝わってきたので、概ね人の良い連中なのだろう。
今回の遣り取りでグランバルド上級貴族の風潮が理解出来た。
兎にも角にもみんな大真面目。
権力者というより、勤勉な学者の様な雰囲気である。
話の速さからもIQの高さは感じるのだが、大貴族の通弊として世慣れていない面が見え隠れして脇がやや甘い。
些細なミスを責められた経験が乏しいのだろう。
自分にも他人にも鷹揚である。
割と四角四面に法規に従おうとする姿勢が強いので、俺もそれに合わせる事を決意しておく。
通信機越しにワチャワチャ話し合った結果。
俺への返礼品は一旦帝国に提出することになった。
《物にもよるが、基本的に中央政府で買い取らせて欲しい》
との要望に快諾しておく。
というより、この国の最高権力者達相手に断る、という選択肢が存在していない。
自治都市の市長の出した法案がそのまま通る様に、通信機の向こう側で出された法案はそのまま帝国全土に通用してしまうのである。
議長控室に居る彼らが《イセカイは謀反人だな》と判断すれば、その場のノリで討伐令が発布され、俺は全グランバルドから追討される。
そう考えると恐ろしい連中である。
「これからはリザードとの交渉にヌーベルを立ち会わせて欲しいのだが。」
打診のような口ぶりだが、これも命令。
寧ろヌーベルはその為に派遣されたと言っても過言ではない。
『承知しました。
ヌーベル大佐の引率に従います。』
「いや、ヌーベルはあくまで立ち合い人。
イセカイ市長への干渉は極力行わない。
そうだな、大佐?」
『はい! 小官はイセカイ市長の指揮下にあるものと認識しております!』
「そうだな。
それがいいだろう。」
ヌーベルの【心中】をこっそり覗くと、この遣り取りは打ち合わせ済みであり、皆の合意が既に取れているようだ。
当然、俺の粛清もヌーベルの任務に含まれているが、それは俺が外患誘致レベルの謀反を企んでいたケースの話であり、おとなしくしている限りは罪には問われない。
ちなみに、オーク・リザードと停戦条約かそれに準ずる協定が結ばれると、俺は《栄転》という形で帝都に招待されてしまうらしい。
向こうも伏せては居るが、それはもう決定事項であるようだ。
この《栄転》を拒んだ場合、俺は秘かに斬られて行方不明となる。
一般論で考えても妥当な処置なので驚きはしない。
この通話の収穫として、商都と前線都市を結ぶ基幹道路補強への臨時補正予算が組まれた。
150億ウェンというのはそれなりの規模だと感じるのだが、議長控室にいるメンバーからすれば口頭決済レベルの話らしい。
また、レザノフ卿へ通信機が正式に授与される。
ヌーベルやフッガーの複雑そうな視線を見る限り、幾ら上層部のお気に入りでも個人に貸与するのは手厚過ぎなのだろう。
「イセカイ市長の心意気には感動した!
諸君! 当家からあの青年に恩賞を贈っても良いかね!」
声から察するに《褒めて遣わす》の人だろう。
周りが窘めようとするが、聞く耳を持つ気配がない。
『私は日頃、レザノフ子爵から御指導を受けておりますので
頂けるのであれば、子爵にこそ与えて欲しいです!』
通信機の向こうで感極まった気配がする。
どうですか、レザノフ卿?
ちょっとだけ俺を殺しにくくなったでしょ?
あ、コイツ【心を閉ざし】やがった。
そういうチートやめろよな。
話が終わり通信が切れると、俺はヌーベル大佐達を先日の個室付き食堂に招く。
(ドレークがケツモチというか部下の名義で経営している店だ。)
飯を食いながら、宿割り等を確認する。
中央区の高級官舎が割り当てられるようだったのだが、ヌーベルは「もっとイセカイ市長の工房に近い宿舎を所望します」と希望を出す。
彼の任務は俺の監視なのだから当然であろう。
結局、セントラルホテルの再稼働を急ぐ話の流れとなった。
大佐は毎日工房に《出勤》してくるらしい。
『大佐ほどの高位の方が、そこまでされなくとも…』
と俺は難色を示すが。
「軍人たるもの、任務の遂行を最優先すべきです。
階級が上がれば上がる程、責任が重くなるのは当然であります!」
と即座に返答されてしまった。
《毎日軍人と顔を合わせるのは辛い》というニュアンスだったが、ヌーベルには伝わってくれなかったらしい。
俺は控室に潜んでいたドレークに声を掛けると、工房の近所に将校が泊っても差し支えのない宿所を確保する事を頼む。
「アテンドはやめとく?」
『融通が利かなさそうなタイプです。
アテンドはやめましょう。』
女は用意せずに、宿だけを用意する方針に定め、後はドレーク夫妻に任せる。
どうやらエレノア夫人の得意分野らしい。
翌日、ヌーベルの部下が馬車と共に到着する。
商都の博物館で保管されていた、リザードからの鹵獲品を持って来たらしい。
50年前の大敗戦。
一応人間側もリザードの武具や甲冑を入手はしているのである。
どれも綺麗に手入れされた形跡があり、曲解はされなさそうである。
実は博物館には《曲解されそうな》状態の鹵獲品も存在したのだが、それらは速やかに処分されたらしい。
だってそうでしょ?
自分の先祖の甲冑が無数の投石を受けた状態のまま他国で展示されてたら、嫌でも敵愾心湧いてしまうよね。
上記の理由から、グランバルド帝国内ではオークやリザードに見られて困る鹵獲品は次々に闇に葬られている。
そして保存状態の良いものだけが丁寧に磨き上げられ、親善の道具として用いられるのだ。
身分社会ってこういう局面で迅速になれるからいいよね。
簡単な打ち合わせだけ済ませて、リザードとの交易ポイントへ向かう。
こちらは丸腰。
俺とヌーベル、レザノフ、ニックの四人がメインメンバー。
これにリザード受けの良いバラン師匠がやや後方で待機する。
小太りオジサンは壁上で万一に備える。
壁上にはドランとクレアも待機。
雰囲気が円満で危険が無いなら、クレアを交易ポイントに移動させる。
(これは大博打、俺は賛成出来ないが当のクレアがノリノリである。)
ヌーベルの部下たちは全ての武装を封印され、ポーターとしてリザードの鹵獲品を運搬する役に徹する事を強いられている。
「リザード側が抜刀しても応戦するな。
応戦した者は反逆者とする!」
ヌーベルの訓令は厳しいが、部下たちは表情一つ変えずに「了解!」と叫ぶ。
軍隊って大変だよね。
無人の交易ポイント。
遠目に見える小舟が舳先を返したので、リザードは発見してくれた様だ。
ようやくここまで話を進める事が出来た。
標準座標≪√47WS≫が恐れているのは、この地の異種族同士にコミュニケーションが成立してしまう事態である。
(自分達が戦争を煽って殺し合いをさせていた事が発覚するからね。)
さあ、どっちに出るかな?
【伊勢海地人】
資産 現金5200万ウェン強
翡翠コイン50枚 (リザード種の法定通貨)
古書《魔石取り扱いマニュアル》
古書《帝国本草学辞典》
北区冒険者ギルド隣 住居付き工房テナント (精肉業仕様)
債権10億円1000年分割返済 (債務者・冒険者ヨーゼフ・ホフマン)
地位 バランギル解体工房見中習い (廃棄物処理・営業担当)
前線都市市長
前線都市上級市民権保有者
元職工ギルド青年部書記 (兼職防止規定により職工ギルドを脱盟)
前線都市魔石取引所・スペース提供者
廃棄物処理作業員インターン
戦力 始祖赤スライム (常時着用)
放牧スライム群 (全てテイム済)
冒険者ゲドのパーティーが工房に所属
市長親衛隊 (隊長ラモス)
家族 第一婦人 メリッサ
第二夫人 ノエル
第三夫人(自称) エリザベス