表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/5

絶望のち希望

 始まりは絶望。再び始まるのだから希望に変えてみせる。

 そう誓う。




 その記憶が蘇った瞬間、これから起こる事に目の前が真っ暗になった。これは回避しなければならない悪夢である。私の中に使命が生まれた。悪夢を防がなければ。


「私は守らなければ」

 災いを齎す存在にならないように、生きよう。


 それからの私は前と同じ人生をなぞった。自身の言動を全て覚えている訳では無いが、こうだろうと予測は出来る。全ては「自分」なのだから。それでも、辛さはある。騙している事が辛かった。だが、やり遂げなければならない。やり直すチャンスが与えられているのだ。

 私は(未来)を変えなければならない。




「お嬢様、本日のご予定でございますが」

「今日は声楽の先生がいらっしゃるのよね?お迎えの準備をお願い」

「畏まりました」

「あと、手紙を書きます。これは確実に素早く届ける様に」


 去っていく背中を見詰めながら、書き始めはどうしようかと思案する。

 私は・・・もう二度とあのような事態になる事は避けなければならない。


「読んで頂けるかしら」


 こんな馬鹿げた手紙は捨てるだろう。それでも、僅かに残る期待に縋る私は愚かだ。出来る事を、すべき事を

悪足掻きをしたい私の諦めの悪さ。


「・・・・・・」


 最後に貴方と笑い合うのは誰でしょうか?私?それとも、他の誰か?

 私は貴方と笑い合えたら幸せです。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ