表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/29

第8話 Lv上げ

ムガチ村のクエストを終えてギルドへ戻り報告を終えた一行はそこで解散した。

宿に戻り、軽い食事をしながら、部屋で一人ステータスを見るタケミ。


「マナ(MP)は元がゼロだったから、SPで割り振りもしたけど、、、もともとこの世界の住人じゃないから、マナが使えなかったってことか・・・?」


5ポイントを割り振りマナの数値が5になっている。これも10倍になるので50・・・これがMP残量になるわけだ


「魔力回路が開設されました」

という表示と共に、魔法の系統図が表示される

それぞれの属性の初級の部分だけが表示されている。ここにSPを割り振れば、属性魔法が使えるようになるようだ。

無属性のところをOPENすれば、身体強化魔法や収納魔法も拾得出来るのだろう。

「今のままじゃ収納も出来ないし、トーチ(灯り)の魔道具すらも使えないわけか・・・。最低限ここは割り振らないといけないな」


パーティで行動すると、自由に動けない。明日は予定も無いし、ちょっと狩に出かけよう。

アリーシャとは、翌日一日休んで、明後日の朝ギルドで会う事になっている。

明日一日は自由行動という訳なので、ここで魔物を狩り、採取などをしながらレベル上げをしてみよう。


ようやくRPGぽい感じになってきた。

しかし、初クエストでアーチャーのディックが死んでしまったのは衝撃だった。

(弱ければ死ぬ。明日自分も死ぬかもしれない。のんびりはしていられないぞ・・・)

武神タケミナカタから依頼された「信仰を集める」という話はすっかり忘れてしまっていた。


 シノスの町から北へ500mほど行くと小さな森がある。

ヒャウィストク郡は平地と森の地域で、ゴブリン、カエル、トカゲ、ナメクジ、オーク、ホブゴブリンなどの魔物が出る。

魔物は冒険者に狩られる事を知っているので、平原にはあまり出てこない。


「魔物の気配を探して、、、近い奴から狩っていこう」

100mを2秒ほどで移動できるタケミなら、低Lvの魔物など気づかれる前に倒せるだろう。


力も体力も速度も10倍。視力も聴力などの感覚器官の性能も10倍なのだ


「あっちにいるな。マナのステータスをオープンしたおかげで、魔物の気配というか、魔力を感じ取る事が出来る。。。半径300mくらいにいる魔物、ヒト、動物の気配が分かる」

町の方は人の気配が多すぎて個別には認識できないが、森の方には動物と魔物の気配が多数ある。虫の気配は弱すぎて不明瞭だ


魔力を感じるのが魔物。気配だけなのが動物か・・・


 タケミは近くて弱い魔物の魔力から順番に狩る事にした。

木の下で20cmほどのサイズの芋虫をかじっていたゴブリン

子犬より大きいウサギを追いかけていたゴブリン

巨木の上から動物を捕食しようと狙っていた大トカゲ

ほら穴の中で昼寝をしていたゴブリン5匹

20人ほどしか住んでいない小さな集落を襲おうと偵察していたゴブリン2匹


 1時間もしないうちに10匹の魔物を討伐出来た。

しかしまだLvは上がらない。収納魔法の無いタケミは、腰に下げた布袋に核を収めるしか手段が無い。ゴブリンが持っていた棒やナイフは邪魔なので回収しなかった。


「収納魔法は必須だな・・・とりあえずLv4になるまで続けよう」

タケミは休憩後、またすぐ魔物を探した。


小さな泉のそばで、二足カエルが普通のカエルを捕食しようと狙っているのを見つけた。

「カエルがカエルを喰うのか・・・」


タケミは武器を持っていないので、基本殴るか蹴るかの二択だ。

カエルは体表がヌルヌルしていて、あまり攻撃したくなかった。


近くに落ちていた石を拾い、思いっきり投げつけた。

バスッ!

石は二足カエルを貫通し、後ろの木に突き刺さる。

・・・二足カエルの身体に手を突っ込み、核を取り出す

(キモイな、、、。生臭いし、、、核を取り出す作業が一番いやだな)


その後も狩を続けたタケミは、昼までにさらにゴブリンを5匹とカエルを3匹狩った。


【Lv4にUP】

基礎ステが1ずつアップし、マナも1増えた。これで力は160。

Lv1だった時の2倍だ。Lv2になった時にSP5を全部力に割り振ったおかげで、この辺の敵は全部1撃で倒せる。叫び声を上げられる前に仕留めれば、クエストでホブゴブリンの雄叫びにやられたようなパターンは避けられる。

しかし、耳が聞こえ過ぎる、臭いに敏感過ぎるというのは、この先致命的な事になりかねない。なにか対策をしなければ。。。とタケミは考えていた。


SP5をどう振り分けるか考えたタケミは、魔法を使ってみたいという思いがあり、マナ、魔力の項目にある魔法系統図に表示を変更した。


確か、ギルドで適性を見てもらった際、無属性、風、水、重力魔法に適性があるとか言ってたはずだ。

魔力項目から習得可能な魔法を選択し、重力魔法にSPを1割り振ってみた。


【重力魔法Lv1を取得】下級の重力魔法を使用可能


と表示が出た。

しかし、魔法の使い方が分からない。


同じように水魔法、風魔法、無属性魔法にもSPを割り振った。

【水魔法Lv1を取得】【風魔法Lv1を取得】【無属性魔法Lv1を取得】

次々と表示が出る。

【無属性魔法:空間収納魔法Lv1を取得】

これでSPは5すべて割り振った。


しかし、魔法の使い方が分からない・・・


タケミは手を前に突き出して、なんとなくイメージをしながら叫んでみた

「風魔法!ウィンドカッター!!!」

しかし何も起こらなかった。


「え、、、魔法ってどうやって使うんだ?」

マナにSPを割り振ることで、ようやく魔力回路が開設されたが、魔法の使い方がわからない、、、、


「ギルドで聞いてみるか・・・」

お腹も減ったし、タケミはギルドへ戻る事にした。


タケミ Lv4

武神の加護、タケミナカタの恩寵

風魔法Lv1

水魔法Lv1

重力魔法Lv1

無属性魔法Lv1・空間収納魔法Lv1

武器:なし

防具:なし

ブレイズ:なし

銀貨12枚

魔物の核:小18個

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ