表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

妖と7月

空が低い初夏の朝

雲はすぐそこ

私たちの頭を撫でていく

見えないけれど

きっとうすいピンクの手

ひんやりしてじんわりしみる








7月の空が一番

女の子が言っていた

彼女の

淋しげに潤んだ瞳が美しかった

制服に似合わない静かな瞳


ぱきっとした空気

みずみずしい青空

そこに君臨する雲


7月の雲はたくさんの色を含む

朝露の色

青々とした緑の色

夕焼けの色

夏が始まる喜びとときめきの色

彼女の瞳の色


雲は彼女を包み込む

雲は彼女を呑み込む

彼女は雲に浸る

彼女は雲に溺れる


雲はすべて含んで

光に変える


彼女の淋しげな瞳も

海風のキスに変えて


いま


夏になる


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ