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ヒロイン、決意する
ヒロイン、アンヌ視点です。
おかしい、おかしいわ!
精霊の契約破棄なんてシナリオにない!
もしかして、この世界は現実なの?
それだとしたら、好きでもない男と恋愛した私の苦労は何なのよ!
こうなったらシナリオなんて関係ないわ!
私は推しと幸せになるのよ!
まずは、彼と出会わないと。
彼がいつも来ると言っていた果物屋にはりこみましょう!
趣味趣向はゲーム知識で万全だもんね!
ぜったいに捕まえるわ!エデン様!
そのとき、どこかの少年は、背筋が凍る感覚をあじわったという。
ヒロインは「ここは私が主人公のゲーム」って思うこじゃなく、
結構現実的な子でした。