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精霊は慌てる、悪役令嬢、記憶が戻る

前半、最上位精霊ライト視点

後半、悪役令嬢フィナイース視点


「フィナ!?」


フィナイースさんが倒れかけ、母上が慌てて支えます。

いつも冷静でゆったりとした母上ですが、とても焦っているようです。

かくいう私も困惑中です。一日程度の記憶が返ってきただけでは、倒れないはずなのに。


「ああもう、また失敗しちゃった?なんでフィナが被害くらう失敗ばっかすんのさ私は!

 いや落ち着け私、まずちゃんとしたとこに寝かさないと!とりあえずフィナの部屋に!

 体にいい物も必要だよね。エリクサー!エリクサー部屋まで持ってきて!」

「さすがに落ち着いてください!母上!」

「落ち着いてまず治癒魔法をかけましょう母様!」

「エリクサーを人に使うのはまずい!強力すぎて肉体が若返るぞ母ちゃん!」

「慌てすぎ皆。落ち着いてエリクサーを使うんだ母さん。」

「あんたが一番落ち着きなさい!お母さま!エリクサーは駄目ですから!」

「かっちゃん!エリクサー持ってきた」

「「持ってきちゃだめぇ!ママもうけとらないで!」」

「お袋さん落ち着こう!深呼吸して深呼吸!」


考えてる場合じゃなかった!母上それだめ!飲ませようとしないで!

エリクサーを右手からぶんどって、寝かせてこい!と転移させましょう。

……エリクサー離して母上!ダメだっていってるでしょ!


ああお前らも落ち着いてくれ!頼むから母上止めるの手伝って!


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


目が覚めた時、思わず二度寝したくなりましたわ。


まずルミリアの顔がすごく近くにありました。

その美貌、近付けちゃいけないやつです。目がつぶれます。しかも満面の笑みをこっちに

向けないで!?目が合った瞬間ふにゃあって顔ゆるませるの反則でしょう!

気を付けて!同性でも心臓に悪い!


次にその後ろの風景です。9人の精霊様がいて、7人ぐったりとしており、2人は拘束されています。なにがあったのでしょう。

7人が私を見て安堵しているのを見るに、原因私なんでしょうね。

思わず遠い目をしてしまいます。


最後にこの部屋です。さっきの応接間より、広いし、調度品も高そうなんですよ!

私はどうしてこんな部屋を使っているのですか?

もう動くのすら怖いです!シミでも作ってしまったらどうすればいいのよ!


「起きた?」

「ええ、起きましたよ眠気なんてあなたのおかげで吹っ飛びましたよルミリア!

 一体ここどこですの!?」

「フィナの部屋」


・・・・なんと?今なんとおっしゃりました?ワタクシノヘヤ?私の部屋?

なぜキョトンとしているんです!?当然でしょうみたいな雰囲気やめて!?

私がおかしいのかしら!?


「あなたは正常ですよフィナイースさん。タダ母上ガ貴方二過保護ナダケデス。」


心の中の疑問に答えが来ました。よかった。私、正常なようです。

って、そこじゃありません。(いえこれも重要でしたが)


「自己紹介が遅れてすみません。フィナイース・ロマ・オーランドルです。」

「これはご丁寧にありがとうございます。私はライト、光の最上位精霊です。」

「レフト。闇の最上位精霊よ。よろしくね。」

「火の最上位精霊ガルドだ。よろしくお嬢さん。」

「水の最上位精霊マーラ。よろしくお願いしますわ。」

「土、最上位、ノユ」

「ノユったら。ごめんねー口下手で。アタシはウィニー。風の最上位精霊。

 ちゃんと起きてよかった。エリクサーいる?」

「「ダメ!フィナイースさん/ちゃん!エリクサーは人が飲んじゃダメって覚えておいて。

 おいらサク。あたちサナ。よろしーく!」」

「僕はモカ。植物の最上位精霊なんだ。これからよろしくね。」


情報が多いです。でも覚えれました。貴族教育のたまものですね。

まあこれからお世話になるのですから、忘れることはないでしょう。


ところで、さっきのショックで、6歳の精霊祭だけでなく、前世もおもいだしちゃったのは、

何時話せばいいんでしょうね?



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