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戦士 吉河 学 Lv.2

剣を納める。


ピリリと電気が身体にはしる様な感覚、これがレベルアップか?つまりこの違和感は能力が上がったと言う証拠だろう。


度を越えた強さを持つ人間はよく化け物と揶揄される。

つまり、このレベルアップを繰り返すことで、俺はどんどん人間から化け物へと変わっていく……。


──思い出すのは死の恐怖。

あんな思いは二度とごめんだ。


俺はきっと死んだときに狂ってしまったのだろう。俺は、死なないためなら化け物にだってなってもいいと、そう思っている。

それに、日本では生き物を殺したことなんてない。むしろ血を苦手としていた部類に入る。


それがこの世界に来た瞬間、人型の生き物を自らの手で殺した。

よく小説では、初めての殺しで吐き戻すシーンがあるが……思い返すと俺はそんなことをしなかった。吐き出すものが何もないとしても、なにも感じることはなかった。

いや、むしろ高揚感を感じていた部分さえある。


やめよう、またこうして感傷に浸っている間にも寿命は縮んでいる、時はどうしようもなく、俺には止めることができないのだから。


「……ステータス」



────────────

名前:吉河 学

年齢:17歳

性別:男

種族:人間

職業:戦士

レベル:2/99


体力:117/117

魔力:11/11

攻撃力:39

防御力:35

敏捷:30

精神力:13

幸運:12

所持金:100ロト


装備

右腕:ロングソード(攻15)

左腕:バックラー(防15)

身体:レーザーアーマー(防10)

装飾:


スキル

剣術2  盾術1  棒術1

投擲1

回避1


アイテム

こん棒(攻10)

折れたこん棒(攻1)

────────────



「色々と増えてるな」


まず能力値だが……上昇値がバラバラだな、固定値上がりではない、のか?それとも各能力が固定なのか……。

これは後々分かることだろう、とりあえず放置だな。


そして所持金の項目が増えている。計算してみても……うん、多分合ってるな。

そしてポケットからお金を取り出してみると、予想通り銀貨1枚に変わっていた。一度ポケットに銀貨を入れてからポケットの中で『銅貨を1枚』と念じる。


手のひらに硬質な感触を感じたので取り出してみると……それは銀貨ではなく銅貨だった。

ステータスを見ると99ロトとなっている。


銅貨1枚で1ロト、多分これが最小単位だろう。


装備に関しては、剣に攻15と書かれているが鎧が防10なので攻撃と防御だろうか?

こん棒が攻10ということは装備していることで得られる補正値のようなものだろう。

とりあえずの最強装備は今のままだな、変更することはないのでここも放置だな。


スキルはいくつか増えている。そして剣術だけがレベルアップしている。

『回避』『棒術』『投擲』か、それは全部レベル上げの最中にしていたことだ。


気が向いて石を投げたり、こん棒で倒してみたり。

スキルとして入手するのは実践してみれば良いってことか?……何か他にも条件はありそうなものだが。


そして剣術だけレベルが上がっていることについてもだ。

あれだけ使っていたのだしレベルアップは分かるが、いったいいつ上がっていたのだろう?


特に実感できることは無かった気がする。


もっとこまめにステータスを見た方が良いのだろうか?

いやしかし、戦闘中にステータスを見るのは大きな隙になるだろうし、他にスキルとして認められることなんて無いだろうし。


仕方ないか、これについても放置しよう。

違和感を感じたら安全なところに避難して確認、それだけを覚えておけば良い。


「案外、この世界の住人が解明してるかもな」


早く人に会って話がしたい。

今の俺のステータスも高いのか低いのか分からん。教えてくれるかは分からないが、人に会ったらステータスやスキルを教えてもらおう。



『残り時間1時間55分58秒』


時間を確認して、余裕があることに安心する。


『現在のレベル2。次のレベルまで150EXP』


必要経験値は1.5倍。

元が少ない現状だから余裕が生まれるものの、このまま倍にされていったらいつか追いつかなくなってしまうだろう。


スライムとゴブリンしか見たことのないこの世界……バベルではあるが、他の魔物も探さなければいけない。

だが、とりあえずはゴブリンを5体ほど倒そう。そしたら街を探す時間だって生まれる。




魔物を探して森へと歩を進める。

魔物は……少なくともゴブリンは血の臭いに反応し集まるみたいだ。だからこそ倒したゴブリンをその場に放置したままにしておいた。


所謂、撒き餌だ。


さて、ひっかかっているかな、と木の影から覗き込む。

グギャギャ、といった不快な声が複数聞こえる。これは確かにゴブリンの声だった。

数は……5体か、まさか望んだ数がドンピシャでいるとは思わなかった。5体のゴブリンを相手に勝てるだろうか?


ステータスを確認するが、そこに答えは乗っていない。


ゴブリンたちはそこにあるのが死体だけであり、とても食えなさそうだと言うことを確認すると森へと帰ろうとしている。

──まずい、早く決めなければ。


1体ずつ、分断すれば楽に倒せる。

最後尾のやつに軽く石を当て、立ち止まる、もしくは戻ってきたところを素早く倒す。これを5回繰り返す。


それが比較的安全だろう。もし失敗して総攻撃されても1体ずつ確実に仕留めていくんだ。

大丈夫、レベルアップした俺なら、きっとゴブリンを1撃で倒せる。


バキッ。木の枝が折れる音。


足元を見ると、気づかないうちに踏みつけて音をたててしまったらしい。

さっと血の気が引く。


「グゲェ?」


振り返ったゴブリンと目が合う、それも5体全てが俺を捉えた。

俺のたてた作戦は、行動する前に崩れ去ったのだった──



俺のがむしゃらな切りつけが最後尾にいたゴブリンを捉えた。袈裟切りにされ、大きく身体を跳ねさせて倒れた。

……やっぱりレベルアップで強くなっている!


しかし顔をあげると4体のゴブリンがこん棒をもって躍りかかるところだった──



まず見えたのはゴブリンBとゴブリンCがお互いのこん棒をぶつけてしまい足を止めたこと。

連携が取れてるように見えたものの、練度はそこまででもないらしい。


そして残ったゴブリンAとゴブリンDのこん棒が迫る。

ゴブリンDの顔面狙いのフルスイングを転がるようにして避ける。が、逃げた先に待ち構えるのはゴブリンA、空中で、しかも不自由な体勢の俺はどうやっても避けられない。

これがこの世界初の被ダメージとなるのか……。


ガイン。


思わず目を瞑ってしまっていたが、どうやら俺のつけていた鎧がほぼ全ての勢いを止めたらしい。腹に届いたのは僅かな衝撃ばかり。


良かったのか、つまらないと思うべきか。


ゴブリンたちは今度はぶつからないように、とでも言うかのように大きく広がり俺へと攻撃を仕掛ける。1体が外し、2体のこん棒が当たるがやはり痛みは感じない。


剣を一振りするとゴブリンが倒れる、一定の爽快感はあるもののやはり、つまらない。


これではまるで、虐殺だ。


そこで動きがあった。1匹のゴブリンが仲間を見捨てて逃げ出した。

囮に使われたゴブリンは気づいた様子もなく、俺へと攻撃を仕掛けてくるが、軽々と避ける。そしてすぐに逃げた方へと目を向けると──



──仲間の死体に躓いて転んでいた。

まだ目の前でこん棒を振り回しているゴブリンを切り捨てる。これで4体目。


レベルアップによりゴブリンを1撃で倒せるようになって居なければここまでスムーズには進まなかっただろう。

それに、攻撃を食らっても対して痛みを感じない……正確にはほぼダメージとして通らないということがわかったのは行幸だ。


ゴブリンに知性は無いのだろうか?転んだままこん棒を振り回すが俺に届く気配はない。

なにか検証しようかと思考を巡らせて、命を弄ぶものではない、と首を跳ねる。

ゴブリンの首がコロコロと転がり、木の根にぶつかり止まる。


すでに息絶えたはずのその目が、俺を睨んでいる気がして、黙祷でもしようかと言うところで死体が消えた。

残るのは大きな銅貨が9枚だけ。それが、どこか寂しく感じられる。


『現在のレベル2。次のレベルまで50EXP』

『残り時間1時間50分24秒』


お金を拾いながら時間と経験値を確認する。

最初に思ってた何十倍も簡単にレベルが上がる。最初だけだとは分かっていても、簡単すぎるんだ。

息を整えながら次の目標を確認する。


1時間ほどかけて、町か村を探す、もしくは人を探す。


食えそうなものや飲み水の確保。


まだ見ぬ魔物を探すこと。


……この3つ、だろうか。

せっかく出来た時間をレベルアップで無駄にすることはない、出来る限り生活基盤を安定させよう。




時間を気にしながら歩くこと18分。

水の流れる音が聞こえてきた。川でもあるのだろうか。

音を探して歩くと、視界が開けた。


そこは小さな湖だった。

鳥が水をつつき、リスが木の実をかじる。

まるで異世界とは思えない平和な光景がそこにはあり、この世界にも小動物が居ることに感心していた。


リスだけでなく鳥も猫も食べている木の実を見つけた、数多くの実を成しているから、1つくらい良いだろうともぎ取る。


「……毒とかあったらどうする」


口に出すことで自制するが、どうにもお腹が減っていたため我慢しきれそうにない。

毒や麻痺になってもステータスに現れるはず、ゴブリン程度の攻撃じゃ死なない、と自分を勇気づけて一かじり。


「……美味いっ」


甘いが酸っぱさもあるこれは、イチゴに近い気がする。だが見た目はトマトに近い気がする。

かじると最初こそ跳ね返すような弾力を見せ、次いで甘酸っぱい汁を飲ませてくれる。

気づいたときには、すでに10個目を食べようとしていた。


「全部取ったら、こいつらに悪いよな」


少し警戒した様子をしながらも疑似イチゴを食べる動物たちを見ると、腰に吊っている剣が場違いにしか思えなかった。

湖の水で口を濯いだ後、二口ほど飲む。これも美味い。


満足した俺は、まだまだ時間が残っていたためこの湖を散歩することにした。少しは心を休めてしまわないと、いつか折れる心配があった。

近所に住んでたニートのおっさんみたいな生きているのかも分からない目をしないためにも、心に休息を。




「──なんだこれ」


湖をぐるっと一周。ざっと30分はかかってしまったのでは無いだろうか。しかし、平和な光景だった。

3体ほどのスライムが水辺を跳ね回るのを見たときは剣を抜いてしまったが、俺に気づいているだろうに水遊びを続けるスライムを見たら戦う気は無くなっていた。


それに水遊びをしていたのはスライムだけではない。

それは美少女──かと思ったらゴブリンだった。


ぼろ布をたくしあげ股に水をかけて擦り続けるゴブリンを見たときは殺すか死ぬか本気で迷ったが、何も見なかったことにした。

……いや、そんなことより目の前のことだ。

最初の位置に戻ってきた俺は、さっきまでなかった物があるのに気づいた。


「宝箱、か?……ここはダンジョンだったのか?」


質問しても、誰も答えはしない。

ダンジョンに宝箱があるのは当然だし、自然生成もされるだろう。冒険者の遺品に魔力がこもっただの言って。

しかしここはただの湖だろう?


「考えるより産むが易し、ってな」


不用心に宝箱を開ける。

……どうやら罠はかかっていないようだ。


そこにあったのは木で出来たただの腕輪。呪われた装備かと疑って、呪われてるのは自分の運命だと呆れる。

腕に通すが、特に変わった気がしない。


「ステータス」




────────────

名前:吉河 学

年齢:17歳

性別:男

種族:人間

職業:戦士

レベル:2/99


体力:116/117

魔力:11/11

攻撃力:39

防御力:35

敏捷:30

精神力:13

幸運:12

所持金:100ロト


装備

右腕:ロングソード(攻15)

左腕:バックラー(防15)

身体:レーザーアーマー(防10)

装飾:木の腕輪(防5)


スキル

剣術2

盾術1

回避1

棒術1

投擲1

威圧1


アイテム

こん棒(攻10)

折れたこん棒(攻1)

────────────




体力が、減ってる……?

ゴブリンの攻撃か、毒だったのか。


いや、毒ではないだろう、小動物が毒のあるものを食べて30分はたったがピンピンしてる。ならゴブリンの攻撃だろう。


ダメージにはなってないと思ったが、最低でも1ダメージは入るってことなのか……?


そして装備に「腕輪」が増えている、そのままの意味ならばつけているだけで防御力が5アップする、ということだが……腕輪に攻撃を食らったときだけ5の防御を発揮するとかクソ性能は無いよな……?


最後に『威圧』スキル。小動物が逃げたから、なのか……?


もしそうなのだとしたらレベルマックスになれば人も寄り付かず、ずっとボッチなのかとえもいわれぬ不安に襲われる。


「くそ、分かんないことだらけだ」


頭をガリガリとかきむしる。

適度な痛みを感じてやめる。髪の毛が後退しないように頭皮を大切にしないとな……この頭を掻くの癖なんだよな。

なんか、落ち着くからイライラしたときにしてるんだが。


『現在のレベル2。次のレベルまで50EXP』

『残り時間53分12秒』


結構寿命も食ってしまったが、いい気分転換になった。少しだけ晴れやかな気持ちで、森へと歩を進める。

またこの湖に戻ってこれるかは分からない。しかし、ここが本当にダンジョンなのだとしたら、いつか攻略しにこよう。

その時はまた疑似イチゴを食べると決心して、ずんずんと俺は振り返らない。


この先も検証しないといけないことが多い。


結局人を見つけることも出来なければ新種の魔物も見つけられていないんだ。

ゴブリンをあと2.5体倒せば良いとしても、10レベル以上になったとき、きっと時間が足りなくなる。

余裕を持って、先を見据えた行動をするんだ。




森へ入って5分ほど、驚くほど静かな森でゴブリンやスライム。ましてや新種の魔物にも会うことなくさ迷っていた。

だが、俺が戦闘した記憶のない場所で、血溜まりを発見した。

……魔物同士も争うのだろうか?


「それとも、人間がいるのか?」


周りを見渡すが動く影はなし。だが、少し開けた場所にある物を見つけた。


「これは……たき火の跡か?」


火がついているわけではない。

しかし石を円状に設置し、その中で木が焼かれ灰になりかけているのを見ると、どうしても人工的な印象を受ける。

ゴブリン以上の知性を持つ魔物かもしれない、と思い至ってから随分と自分は「人間がいた」と思い込みたいのだな、と苦笑した。


「そこまで寂しがり屋だったか?」


答える人がいない。慣れてきたとは言え、心が痛むのも確かだった。




人の痕跡を探しながら、経験値になりそうな魔物を探しながら。俺はまだ森を迷う。


「さっきから生き物を見ないのは威圧スキルのせい、か?」


スキルってのはオンオフ出来ないのだろうか?

暗殺者が殺気を隠せるように、威圧スキルをオフにすることは出来るのではないだろうか?いや、出来る。


「オフ……優しく……落ち着いて……優しく……」


イメージとしては複数あるブレーカーのようなレバーの一つ、威圧スキルのレバーを下げる感じに。

そして柔らかそうなオーラを、心に薄い膜を張り、その中に殺気を閉じ込める感じに……。


「──おっ?出来たんじゃないか?」


自分でも分かった、警戒心というか殺気というか。

自分の纏う空気が若干軽くなったような違和感。


「……ステータス」


そこに表示された威圧スキルは半透明で表記されていた。

なるほど、これがパッシブスキルの切り替えか。なるほどなるほど。




『残り時間43分30秒』


時間を確認して、叫びたくなる気持ちを抑えた。

──また死が迫っている。


例えゴブリンを3体倒せば良いとしても、さっきまで見かけてない以上見つけられない可能性もある。

その未知の可能性に恐怖し、心が負けて発狂しそうになる。


早足に森を進みながら、思い付く。ゴブリンが血で集まったように、声でも反応するのではないか。

それに声ならば近くにいる人間にも察知される。まさに一石二鳥だろう?


「う、ウオオオオオオオオアアアアアッッ!!!!!」


見えづらい空に叫ぶ。

……そこには急に叫び始めた青年の姿があった。



がさがさ、と草むらが揺れた。出てきたのは黄色い電気ネズミ──ではなくゴブリンだった。

少し離れた位置には声で反応しただろうゴブリンが2体走ってきている。


「……これで、また延命出来る」


そしたら必要経験値の上がり方も、ステータスの上がり方も理解する取っ掛かりを得られる。


「その命、ありがたく奪わせてもらう」


剣を抜き去る。

まずは目の前にいるゴブリンからだな。

頭からまっすぐに振り下ろした剣は止まることなくゴブリンの股下へと切り抜ける。疑う余地なく絶命しただろう。あと2体。


俺が剣を振りかぶるが、それよりも先にゴブリン2体が躍りかかる。そうか、こういうときは振りかぶらず、最小の動きで仕留めにいくべきだったか。


ゴブリンBのこん棒が当たるがやはり痛みはない。

しかしこれで1ダメージとしよう。つまりゴブリンが俺を殺すには100発当てないと無理だと言うこと。

しかし俺はこうして1発当てるだけで倒すことが出来る。……信じられるか、俺2レベルなんだぜ?


ゴブリンのフルスイングを避けることもなく鎧で受け止める。そして無防備なその顔を剣で突き刺す。

それだけでゴブリンの体力を上回るダメージを与え、強制的に絶命させる。

頭に響くはファンファーレ。


『テンテケテッテッテー』


さて、次のレベルだ。

夜までに上げられるところまで上げて、ゆっくりと寝たいものだ。

ほぼ真上に上がった太陽を睨む。


『残り時間41分57秒44……』



『現在のレベル3。次のレベルまで230EXP』

『残り時間2時間59分59秒』

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