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旅人 白鳥 恵子 Lv.10 ②

通信は魔力を消費する。そのため、話したいことが沢山あったけれど、また必ず電話するから、と早々に切ってしまった。

魔力を消費すると言っても常に魔力が減る仕様ではないみたい。例えるなら、公衆電話みたいな感じで、最初に魔力5を消費したら5分間話せて、また5消費する……みたいな感じ。

まあ、通信を早く切ったのは甘えすぎないようにするためでもあるから良いんだけどさ。……ナチャーロで宿をとったら長電話してやる。


教えてもらった方向へてくてくと進んでいくと森へと差し掛かった。ラインハルトさんも、ゴブリンの森を突っ切るのが最短ルートだ、なんて言ってたから合ってるっぽいね。

ゴブリンの森……うん、だから木の影からゴブリンが見てるんだね。

私が持ってるのは槍じゃなく、弓だ。ゴブリンの森はレベル5以下の初心者冒険者向けだと言っていた。なら、弓や魔術を鍛えつつ進もうと思う。……あいにく、流浪がない私は貧弱なので。少しでも力をつけておきたい。

弓を構え、弦を引く。すると魔力の抜ける感覚と共に青白い矢が生成される。そして手を離すと──かひゅっ。

ほぼ無音で矢がゴブリンの頭を貫いて絶命させた。


「うーん、即死させちゃうのか……」


お金を拾う。18ロト、お金の価値が分からない以上少しでも多い方が私の役に立つと思うし。もしかしたら10ロトでパンが買えたりするのかな。そしたら……だいたい1ロト10円?


「早く街に行きたいなー……っと」


弓を構える。今度は2体かな。

水色と若草色のローブを着た2体のゴブリンは、さっき倒した普通のゴブリンよりも一回り大きい。それにどこか知性を感じさせる顔つきをしてるし、手に持った杖はそこそこに良いものだと思わせる出来をしてる。

……なにより、私が放った矢を横っ飛びして回避したその敏捷値が、上位種だと理解させてくれる。

弓をポケットへ仕舞い、槍を取り出す。最悪逃げる、それでも一度攻撃くらいはしてみる。……初心者向けなんだよね、ラインハルトさん、信じるよ。


「ギギィ!」「ギィィィ!」


魔法が飛んでくる。手のひらを広げたくらいの大きさをした水の玉と風の玉。不可視の玉は分かりづらいけれど、音や僅かな空間の揺れ。大体の射線を予想して、上昇した能力、スキルに頼れば──簡単に避けられる。

魔法の軌道って基本的に直線だからね、腕を伸ばした先から考えれば大体予想つけれちゃうのも難点だよね。無言で撃てたら対人戦とかに良いかな。

一回り大きくて杖を持ってるのは魔法使いゴブリン、ゴブリンメイジ?まあ、覚えておこう。耐久力の方はどうかな、っと。


「三段突き」

一瞬で接敵、鋭い踏み込みで懐へと潜り込むと回避出来ないだろう位置からスキルを発動させる。ザシュッ、と初撃が当たって確信する。……こいつ、意外と弱い。ゴブリン2体分くらい、リザードマンの半分も無いかも。

2発目が刺さる。ゴブリンメイジが絶命したのを槍越しに感じとる。そこで無駄にしないようにと無理矢理に槍の挙動を変える。片足を軸にして回転、突き刺す向きを修正しもう一体のゴブリンメイジへと突き刺す。

……あー、手首痛めたかも。

ゴブリンが魔法を使う。私はもろに食らってしまい、体が数センチほど浮く。……痛くないんだけどさ。

あ、でも今の攻撃で胸当てが外れかけてる。留め具にガタが来ちゃったみたい。……どうしよう、忘れてたけどこれ、遺品なんだよね。壊しちゃうのは流石に良くないよね。


さくっと、ゴブリンが絶命する。左手でも槍を振るえないことは無いけど、やっぱり利き腕は右だしなぁ。

胸当てを外す。壊したくないから、ポケットに仕舞おう。元々、彼女の知り合いがいたら返す予定だったからね、借り物だから仕方ないよね。


「おい、そんなところで何してんだ」

「ひゃあ!?」


慌ててそっちを見ると、そこにいたのは1人の男性。腰に簡単な剣を吊り下げているし、ボロボロではあるけれど胸当てや膝当てなんかをつけてるから、冒険者の人かな?


「あ、私、ナチャーロを目指してるんですけど……」


そもそも言葉通じるかな?と思いつつ聞いてみると、男性は人の良い笑みを浮かべた。


「ナチャーロなら方向はあってる。あと1時間もしないで着くだろうが……そんな軽装で大丈夫か?」


男性の疑うような目線を受けて、自分の身体を見下ろす。端から見たら私は白いローブを着てるだけで、武器も防具も持ってない女の子だった。そっか、胸当て外すと寝間着みたいな格好になっちゃうもんね。誤解されても仕方ないよね。


「……だ、大丈夫です!私、こう見えても強いんですよ?」

「そういってゴブリンに苦戦する女が、知り合いにいたんだが?……どれ、付いてってやろう」


そういうとその男性は私の肩へと手を回そうとした。……避ける。


「……いえ、一人で大丈夫です」

「んなこと言うなよぉ、護衛してやろうって言うんだぜ?」

「じゃあなんで触ってくるんですか?護衛なら隣を歩くだけで良いでしょう?」


ひらりひらりと彼の腕を避ける。

ただのセクハラなら良い……いや、良くないけど半殺しで留めてあげよう。でも──


「護衛の代わりにちっとエロいことさせてもらうぜ」


逃げ続ける私に苛ついたのか、剣を抜いた目の前の敵は、下心を隠そうともせずに私の胸や足へと目線を移す。ああ、気持ち悪いなぁ、どこの世界にもこういう人はいるんだね。……いや、地球の方が質悪かったかも。


「なんでそんなことするんですか」

「俺ら『バグバード盗賊団』の縄張りに入った嬢ちゃんの運がなかっただけさ」


バグバード……誤作動を引き起こす鳥?確かに貴方達の存在はバグかもね。


そこそこに早い踏み込みから繰り出された腕狙いの剣を避ける。敏捷で負けてるけど、スキル的に勝ってる感じかな。ならスキルが育ってない弓はダメだ。

……そもそもなぁ、隆明くんが「ポケットから物を出すのは他人に見られないように」って言ってたんだけど。全部ポケットに入れたから今、武器持ってない……。


「ちっ、嬢ちゃんに避けられるほどには腕が鈍ったのかねぇ」

「出来れば、手を引いてくれませんか?……殺したくはないんです」

「無理な相談だなぁ、俺だって死ぬ気はねえよッ!」


バカみたいに同じ動作で踏み込んで、同じ動作で斬りかかってくる。魔物でももっとまともな動きするよ?

……すれ違うように避ける。その時、彼の首へと片腕を伸ばす。


「おっ?」

「ごめんなさい」


──ゴキィ。

と、そんな音が響いて、男は力無く倒れた。首が明後日の方向へと折れている。スキル『首折』が上手く発動してくれて良かった。

私はポケットから槍を取りだし、いまだに倒れてる男へと向ける。首が折れても、この世界の生き物は死なない。それはリザードマンが教えてくれた。


「──ごほっ、げはっ」


刺突。

念じる。魔力を流しながら強く念じると赤い螺旋エフェクトが発生した。それをうつ伏せに倒れてる彼の後頭部へと誘導する。

血や髪のくっついた皮膚や骨、脳漿が炸裂する。私は自分にかからないように、と咄嗟に槍を手放し大きく飛び退く。

……次第に男の死体が光の粒へとなっていく。

ごめんなさい、ごめんなさい。何度謝っても、初めて殺した人の感覚は手に残った。


「流石に、吐かなかっただけマシかな」


その場に残ったのは125ロト、鉄製の剣、綺麗な小石。それと1枚のカード。

カードを拾う。どうやら討伐の証?のようで



罪人:イーグル

職業:盗賊(バグバード盗賊団)

罪状:窃盗、強姦、拉致監禁

備考:白鳥 恵子を拉致しようとして返り討ちに会う



と書いていた。これを、提出すれば良いのかな?どこに提出するのか分からないけれど。

とりあえず4つ全てをポケットへ仕舞う。


鉄の剣(攻35)

魔石(小)

イーグルの討伐記録


が増えた。

剣は良いとして、魔石か。宝石みたいに綺麗だったし換金アイテムかな?いや、それとも武器に埋め込むとか?あ、魔道具みたいなのもあるんだよね。それの材料かもしれない!大切にとっておこう。

……それにしても自分で殺した人の討伐記録とかあんまり長く持っていたくないよね。さっさと街を目指そう。それに、この辺が盗賊団のアジトってことも分かったしね。初心者狩り、か。どの世界も闇は深いみたいだね。




「いやー!離してぇ!」


また人の声だ、それも私より幼い声かな。

声の主は散々叫んでいるので位置が分かりやすい。そちらの方へと進んでいく。

見ると、12歳くらいの女の子がゴブリンに引きずられていた。そしてまるで護衛するかのように両脇にゴブリンが2体。

ゴブリンの数は全部で3体、全てがボロボロの剣を手に持っていて、2体は剣だけじゃなく盾も持っている。


助けないって考えは、無いよね。

よし、それじゃあ奇襲しようか。まだ持っていた魔力の回復薬を飲み干す。これで残り魔力は56、これだけあれば倒せそうかな。

魔導の弓に意図的に魔力を多く流す。そのまま弦を引くと……よし、上手くいった。矢が2本同時生成されていた。

女の子に当てないようにだけ気をつけて、発射。


「──ギッ」「ギィ?」「ギィッ!?」

あ、1体にしか当たんなかった。惜しかったなぁ、あと1センチってところだったのに。まあ、当てたゴブリンの方は即死させられたみたいだから良かったかな。

私は走りながらまた弦を引く。今度は1発で良い、しっかり狙う。

女の子の首根っこを掴んでいたゴブリンの頭へと矢を放つ。一瞬のタイムラグの後、断末魔が聞こえる。

接敵。私はすでに槍に持ち変えている。

咄嗟に斬りかかってきたゴブリンの剣筋を読んで避ける。そして槍を──

空振り。さっき殺したゴブリンの血で足が滑りかけ、ゴブリンが剣を捨てて逃げたことで上手く外れたみたいだ。

追い討ちをかけようとして……やめた。女の子がこっちを見てたから。


「大丈夫?」

「……」


無言でこくこくと頷く幼女?少女?は安心したのか涙目だ。私はクロノスの時の癖で、ついつい撫でてしまう。

それが決定打になったのか、泣き出してしまう。抱きしめて落ち着かせるように背中をさすってあげる。

その少女の髪は綺麗な水色だっただろうに、土で随分と汚れてしまっている。服装も土で汚れているものの、ボロボロという訳ではない。村娘Aよりは裕福な感じ、なのかな。


しばらくしてから、その少女は泣き止んだ。

自分が汚れることも気にしてない様子で、頭を地面へと擦り付けた。土下座とは、ちょっと違う。


「冒険者さん……私のお姉ちゃんを、助けてください……」

「お姉さんはどうしたの?」

「ゴブリンたちに捕まって、私を逃がすためって……私も必死に逃げたけど、結局捕まって……」


さっきのゴブリンが逃げた方向を見る。大体、この少女を連れていこうとした方向と一致している。……なら、アジト?巣?はこっちかな。

人助け&レベル上げ&ゴブリンの財宝強奪!一石三鳥!なんて効率良いんだろう!

だから、ね?これは寄り道じゃないんだよ。必要なことなんだよ。


「えっと、ついてくる……?」


その少女はこくこくとまた頷いた。目元をグシグシと拭うと決意に満ちた目をした。……一応ポケットから鉄の剣を取りだし、渡しておく。無いよりはマシだと思うから。

歩くこと数分。対して遠くもない距離の場所に、洞窟があった。どうやらここがゴブリンの巣穴みたい。だって……


「触らない方が、良いと思うなぁ」

「……」こくこく


入り口のところに物干し竿があって、ゴブリンの腰に巻いてある布が干されてるから。

これさ、汚いってのもあるしアジトはここですよーって言ってるようなものだから止めた方がいいと思うんだけど。

──って!?

ガキィンッ、と乙女の柔肌が飛来した矢を弾く。洞窟の奥から急に飛来するし、狙いが私じゃなくて少女へと向けられてたから反応が遅れちゃった。……間に合って良かった。


「だぃ、じょぶ?」

「大丈夫だよ、貴女は後ろからゴブリンが来ないか見ててね」

「……」こくこく


素直でよろしい。一度少女の頭を撫でた後、私が盾になるようにして進む。明かりがないから引き返すことも考えたけれど、壁には松明が取り付けられている。洞窟の中で火っていうのが怖いけれど、これを光源として頼るしかなさそうだ。

……私の警戒とは裏腹に、洞窟の奥から矢が飛来することはもう無かった。




「──待ち伏せ、されてたのね」


少女を私の後ろへと隠したまま、その少し開けた空間へと進む。

ゴブリンが……ひぃ、ふぅ、みぃ、よ……5体?それと天井付近の出っ張りの上に弓持ちゴブリンが1体。さっきのやつね。

それぞれ武装が剣2、槍2、盾1、弓1の6人?体?パーティ。一方こちらは少女を護衛しながら1人で戦わないといけない。


いいハンデかな──!


弓兵へと矢を放つが……意外と距離があったみたいで、ゴブリンの足場である出っ張りに刺さる。どうも狙いづらい。

盾が前に出て挑発するかのように妨害してくるから、その盾に蹴りを放つ。ベゴン、とすごい音を立てて弾き飛ばされた盾ゴブリン。

その音で剣ゴブリン1が攻撃の手を止める。槍ゴブリン1の突きを横から叩いて逸らす、その逸らした先で剣ゴブリン2とぶつかりそこも阻止。槍ゴブリン2の打ち下ろしを半身になって避けてそのままアッパーカット。

槍ゴブリン2の顎を粉砕し、そのまま絶命させた。ゴブリンを殴り殺す乙女がここに誕生した──!


ピュゥ。と風切り音。

左腕を横に払うように振って飛来した矢を掴み取る。そのまま盾ゴブリンへとダーツの要領で投擲。

サクッと綺麗な音を立てて眉間へと刺さった矢が盾ゴブリンを絶命させる。なんだろうこの無双。すごく気持ちいい。

剣ゴブリン1が斬りかかってくるのをバックステップで大きく避ける。死角から攻撃しようとしてた槍ゴブリン1もそれで不発に終わる。弓が少女へ向けて放った矢を掴む──のは無理かな。全力の飛び蹴りで蹴り落とす。

剣ゴブリン2が突撃してくる。それはさっき槍持ちがやってダメだったでしょ、学習しなさい。──と右ストレートを放つけれど、流石に激しく動きすぎていたのか体勢が崩れてて勢いが乗らない。避けられた。まあ、避けさせた時点で攻撃は中断させれたから良いんだけどね?

再び取り出した弓を構える。

狙うは高いところにいる弓ゴブリンだ。今度は外したりしないよ?

頭に矢を生やしながら落ちてくる弓ゴブリンはもう意識の外だ。後3体、1分もせずに半壊させられたっていうのにゴブリンたちは無謀な突撃を繰り返す。

腹パンで剣ゴブリン1の腹に穴を開ける。

踵落としで槍ゴブリン1を潰す。

サマーソルトキックで剣ゴブリン2を天井まで打ち上げて殺す。


うーん、サマーソルトって難しいんだね。能力値上がってるはずなのにやっぱり躊躇っちゃうし蹴りを当てることも考えないといけないんだもんなぁ。……いや、逆に考えよう。3回目で当てれたのが凄いのだ、と。


「冒険者さん、すごい」ぱちぱちぱち

「ありがとね」


名前を呼ぼうとして、知らないということに気づいた。


「えっと、貴女の名前は何て言うの?」

「マリーはマリーって言うの。冒険者さんは?」

「私は恵子って言うんだよ」

「ケーコさん?」


私は冒険者じゃないって言おうとして、そこまで大したことでもないのかなと口を閉じる。どうせ街について冒険者ギルドみたいなのがあったら加入するつもりだし、魔物を狩る旅人と冒険者ってそう違わなくないよね……?

そう思いながらお金を拾う。216ロト?それで6体分だから……1体36ロトかな。あ、でもどの武器を持っていたかによって落とすお金の量も変わるかもしれないね。




小部屋?からさらに進むと分かれ道があった。迷ったら右の法則で進むと、小部屋のような開けた空間で行き止まりとなるようだった。


「ギィィ?」


そこにいたのは質素な杖を持ったゴブリンメイジ。その後ろに宝箱。

おー、ここがゴブリンの溜め込んでた財宝庫かな?ならあのゴブリンメイジは番人かな。いざ──!

矢を放つ。その矢はまっすぐにゴブリンメイジの鼻先へと迫り──避けられた。あそこまで中心を狙って避けられるか……そっか……。


弓をポケットに仕舞い代わりに槍を取り出す。取り出した時に手元でクルクルと回すと後ろからぱちぱちぱち、と拍手の音が聞こえてきた。ちょっと嬉しい。

ゴブリンメイジの放った水の玉を石突で突き刺す。手元に軽くない衝撃が来るけれど槍がすっぽ抜けないようにしっかりと握る。

──走る。

攻撃範囲内まで近づいたときに杖をこちらに向けてくるので、太刀打ちで横から杖を叩き、その先端を逸らす。地面へ向けて水の玉が発射された。

刺突。

ゴブリンメイジの左胸……人間だったら心臓の辺りを貫く。ゴブリンメイジは倒れるけれど、カヒューカヒューとかろうじて息があるようだ。

虫の息のゴブリンメイジを踏み抜く。首を踏んだからか、ゴキィと嫌な音が響いた。

死体が消えるとお金だけが残ったので拾う。魔法使いのゴブリンは90ロト、っと。

さあ、ゴブリンの溜め込んだ財宝頂きますか!



おーぷん ざ 宝箱。

『回復薬(体20)』

『回復薬(体20)』

『回復薬(魔10)』

『500ロト』



回復薬が多いなぁ。私が1本ずつ飲むとして、少女にも回復薬を1本あげよう。お金は私が貰うけど。


「マリーちゃん、回復薬だよ。あげる」

「……」


無言で見上げられる。なんとなく、良いの?って聞いてる気がしたから頷いておいた。

おずおずとマリーちゃんは回復薬を受け取った。でも飲まないみたい。んー……まあ、良いか。




来た道を戻り、再び分かれ道。

さっきは右に進んだんだもんね。今度は左に進もうかな。



『残り時間9時間21分33秒』

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