六話目
今から思うと悪趣味だった。
思い出すのはいつの日のことだったか・・・
日付を気にしない俺にはわからないことだ。
まあいい。今から書くのはそんな話。
どんな話と言われれば、趣味の悪い話だろう。
そんなことをいってもだな。
あの時はそんなことは思わなかったんだから仕方ないだろう。
情状酌量の余地アリだな。まあ、反省はしていない。
俺はいつものようにダンジョンの奥で挑戦者達と遊んでいた。
挑戦者達にとっては違うのだろう。本気で戦う気持ちが俺にも伝わる。
だが俺には遊びだった。
いつものように挑戦者達を無傷で戦闘不能にした。
もちろん殺してはいないよ。
挑戦者の一人には魔女がいた。
この国でも悪名高い魔女だった。
実力の高さのおかげでこの魔女を裁ける奴はいなかったのだろう。
残虐な実験も平気でするそうだ。
こんな有名人も俺のところでは珍しくない。
この魔女は残虐だ。
そうだ。この魔女は酷いやつなんだ。
それなら・・・多少俺が酷いことをしても心は傷まないな。
もっとも俺の心が痛むなんてことは誰だろうとないだろうがな。
さて、それではこの魔女には恐ろしい呪いをかけよう。
魔女に呪いなんてさ。立場が逆じゃないのか。
そう思うがまあいいか。
この魔女には【一日一度地味に嫌なことが起こる呪い】をかけた。
どうせこの魔女は俺の噂を聞いてきたんだろう。
俺も恐ろしい実験に付きあわせるつもりだったに違いない。
そう思えば清々しい気持ちにさえなってくる。
ざまあみろ!この魔女め!!
こんな子供のようなことをするのも良いものだ。
気持ちに正直になれる。
そんなことはどうでもいいか。
結果だけ言えばこの魔女はここでは書けないことになってしまった。
大丈夫死んではいない。死ねてはいない。
まあ今までしたことが返ってきたんだと思うよ。
え、俺?俺はいいこともたくさんしてるから。
わるいこともしているけどね。
そういえば、あの魔女ってムチムチボディーだった。
この世界は美形だらけだしね。
見た目だけなら最高だよねー。
まあ、美形だらけなだけでさ。ブサイクもいるんだけどね。
ブサイクに虐められる美人って何か胸に来るものがあるよね。
まあ、美人ってだけで悪い気はしないけどさ。
あーあ、あのムチムチ魔女はどんな目にあってるのやら。
きっと俺の胸に来るナニカをしているのは間違いないだろうけどね。
こんど、遊びに行こうかな。
あー、なんて俺は悪趣味なのだろう。
なんてね。
もう六話目になりました。
文字だけを見ると大したことないです。
それなのにずいぶん長いことのように思います。
やはり毎日書いているからでしょう。
そんな他愛のない。こんな後書きでした。