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虚飾の空  作者: 古村
灰色の序章
11/17

3β 3/3

男の娘って、なんかいいよね。

男の娘だろうとなんだろうと、彼らは電子音ジャンキー。



「とりあえず一回やってからかなぁ……行路も来てないんやし」

 和馬はFPSゲームの前にいた。

 プレイヤーの実際の視界目線で楽しむ射撃ゲームなどを総合して、FPSと称する。

 和馬はゲームセンターで楽しむアーケード、家庭用の移植版、どちらも大好きだった。

 提げていたカバンの中からゲームセンターで遊ぶ時のための小銭入れを取り出し、十枚で纏めた百円玉の束を二つ取り出す。

(一日で二千円摩るんもなぁ……でも最近こっちではやってなかったし、慣らしも必要やんね)

 束の一つの纏めていたのを外し、一枚の百円玉を、筐体へと振り込む。

 画面にカウントが現れる。

「さーて、やりますか。……鈍ってないとええけどなぁ」

 右手に握っていたもう一枚の百円玉も、投入してしまう。

 つまり、二人用のプレイだ。

 和馬一人で。

 筐体の大画面モニターに、大きくゲームスタートの文字が躍るのを確認して、和馬はバッグからあるものを取りだした。


 それは、一昔前の航空機のパイロットが使っていたような、武骨なフライトゴーグルだった。


 なんのためらいもなくそれを装着した彼は、備え付けの擬似銃を、片手に一つずつ、両手で二つ掴む。

 カウントが、ちょうどゼロになり、画面モニターが明転する。


 近未来的な、廃墟と化した都市の映像が現れる。

 ゲームが始まった。



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