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1000文字小説

四年に一度の出逢いと別れ。 [千文字小説]

作者: 尖角

この作品は、4年ぶりに出会った主人公と彼氏の話です。

そして、主人公の住む国では、うるう年の2月29日にしか国の外に出ることが政府から許されておらず、そして4年前のうるう年に出逢った彼氏に4年の時を経て会いに行く。


そんな感じの内容を頭に突っ込んでおいてください(笑)


そして、少し言葉足らずな本文なので概要を先に説明しましたが、本文をよろしくお願いします^^ では、どうぞ!!






「会いたかったよ・・・」


私はあなたに告げた。


だけど、あなたは言うの。


「なんで来ちまったんだ」って―――。


私にはその意味がわからなかった。


なんでそうやって言うの?


私達は住む場所(くに)が違うから、久々に会えるというのに、、、


四年に一度しか会う機会を与えられていないというのに、あなたは・・・。


あなたはなんでそんな風に、私に向かって言うの?





















―――●―――○―――●―――○―――●―――





















住む国も環境も違う私達。


そんな私達は、四年前にたまたま出逢った。




政府から国の外に出る機会を与えられたその日、、、


それは私達の国ではとても大切な一日で、四年に一日だけ存在するという特別な日。


それが、私達の出逢った日である、二月二九日という特別な記念日である。




四年前のその日、私はあなたを好きになって、あなたも私を好きになった。


それは所謂、一目惚れから始まった私達の恋の関係(ものがたり)


その日の一日だけだけど、確かに私はあなたと一緒に過ごした。


それは私の住む国の外の世界で起きた、とてもとても大切な出来事。


私には絶対に忘れることのできない大切な一日。


だけど、あなたにとっては違ったみたいだね・・・。





















―――●―――○―――●―――○―――●―――





















「もう、他に好きな奴がいるんだ」


「四年も会えなかったんだ・・・」


「仕方がないだろ?他の奴と結婚していたって・・・」


それがあなたの言った言葉(セリフ)だった。


『だったら、初めから約束の場所なんかに来ないでよ!!』






そこでの会話は、四年前に交わした約束の場所。


「必ず四年後に戻ってくるから、四年後にあなたもここに来て?」


私がそうあなたに言ったら、あなたは「待ってるぞ?」って言ってくれた。


なのに、、、なのに、、、今の状況は何なのよ・・・。


私には、全然わかんないよ・・・。






















「ごめん・・・」


「でも、今は他の奴が好きなんだよ・・・」


『なんで?昔、好きだって言ってくれたじゃない!!』


私は心の中でそう叫んだ。






でも、そこで悟るのである。


『あっ、“昔”・・・なんだ・・・』っと―――。


彼が好きなのは、昔の私。


昔の私のことが、昔の彼は好きだっただけ。


今の彼は他の誰かのことが好きなんだって・・・。



そりゃあ、そうだよね。


四年も会えなかったんだし、会話すらできてないんだし、、、


だから、あなたが私じゃなく他の誰かを愛していたって仕方がない事だよね?

































―――その時、私の足元に一粒の雫が流れ落ちた。

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― 新着の感想 ―
[一言] 凄く切ないですね…。 主人公がかわいそう、でも、仕方がないというか…。 楽しみにしていたので読めてよかったです!
2012/03/03 19:55 退会済み
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