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バカな総統と賢い少女

どうぞ生温かい目で見守ってやってください

アドルフ・ヒトラーの野望は当然ながら偉大なるドイツ帝国の復興であるわけだが、史実では読者諸氏のご存じのように最後には愛人とともに自殺して散っていった。まぁそんなことはどうでもいいのでさっさとifの世界を見ていこう――――

1939年、ドイツ―――――

先の大戦における天文学的な賠償、追い打ちをかけるかのような世界恐慌により歴史的大不況にあえいでいたこの国に一人の男がいた。その男の名を―――アドルフ・ヒトラーという。

もともと村一番の理屈屋で舌先三寸で世を渡ってきた。そんな男が今やドイツ国防軍最高司令部の主にしてナチス党党首、ドイツ大統領・・・いや総統、と呼ばれている。

「ワハハハハ!やっぱりオーストリア人は美人でいいな!チェコ人も気立てがいい!ワハハハハ!」

が、この男、見て分かるように実はただの女好きのバカである。それなのになぜこの地位にいるのかといえば、手っ取り早くいえば扱いやすいからである。

「総統、静かにしてくださいです、作戦が立てられないです」

ヒトラーを裏で操っている、というかもはや国内ではバレバレだが、彼女こそヒトラーをこの地位につけ、ドイツ帝国の復興を目指している少女―――エリカ・フォン・マンシュタインだ。

「何だエリカ、総統であるワシに口答えする気か?」

ヒトラーはそういうとエリカをギロっとにらんだ。

いっつもこういう顔をしていれば無能には見えないです。エリカはそんな事を思いつつ、

「できる上司は部下の意見をよく聞くのです」と答えた。

ヒトラーこと無能の女好きは何やら思案顔で「ふむぅ…そういうものなのか?」と聞いてくる。

やっぱり馬鹿です。簡単にだまされたです。心の中でそんな罵詈雑言を浴びせつつ、

「そうなのです」と即答しておいた。

「ところで総統、頼んでおいた準備はできているのです?」

エリカの頼んでいたこととは・・・

「おう!ばっちりだ、いつでもどこでも攻撃できるぞ!」

そう、戦争の準備である。エリカはドイツ復興のために戦争を仕掛けようとしていた。わざわざそのために旧友のいるソビエトと同盟を結んだのだ。

「ではどこを攻めればいいと思うです?」

エリカは一応このバカを試してみた。もしもできる奴だと扱いが面倒だからである。

「そうだな・・・イギリスをたたくべきだろう?」

ほう。エリカは嘆息した。現状、海軍兵力も弱く航続距離の長い航空機すらないドイツには無理な話ではある。しかし、逆にいえばそのイギリスさえ倒せばヨーロッパの制圧ははるかに楽になる。ヒトラー、意外とできるのか・・・エリカはそう思い始めた。が、しかし

「何といってもあのベルナデットちゃんはやっぱり欲しいよなぁ♪」

バカだった。それも扱いにくいバカ、つまり底抜けのバカである。意外とイギリスの重要性を理解してるのかと思ったが何のことはない。ただベルナデット、つまりイギリス王立軍最高司令官にしてチャーチルの懐刀ともいわれるベルナデット・モントゴメリを狙っているだけだったのだ。まったく、とんだ大馬鹿である。ここは真面目に進言するべきだろう。

「まずはポーランドあたりで腕試しをするといいのです。」

いくらドイツ帝国を復興させるとはいえ端からフランスやイギリスと戦っていては勝てるものも勝てなくなってしまう。ならどうするか、答えは簡単だドイツの東側を順に攻め取って行けばいい。幸い、東にはソ連以外の大国はない。逆にいえばソ連とのスピード勝負だ。ここでできるだけ多くの領土を手に入れればフランス、ひいてはイギリスとも互角に戦える。その点も踏まえ、エリカはソ連とドイツ本国との間に緩衝地帯を設けれるポーランドを攻めるのがよいと判断したのだ。

「だがベルナデットちゃんが・・・」

このバカはまだそんなことを言うか。ここはポーランドの重要性を・・・言ってもこいつは理解しないだろうと思ったのでエリカは

「ポーランド人にも美人が多いのです」

そう言っておいた。

かくしてドイツと世界は運命の1939年9月1日を迎える

誤字脱字、感想などお待ちしております。

次回「ポーランド侵攻と総統のわがまま」気長にお待ちください

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