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魔律界境 ―世界は魔力で出来ている―  作者: 真瀬 万知久
第二章 親善試合編

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第77話 早めの再会

ジーナの部屋で一通り話を終え、

お昼時になったので、一階に向かった。


ジーナは朝食用のパンと紅茶を注文していた。

僕はまだ気分が良くない為、水だけにした。


向かいの席に着く。


「で、これからどうする?明日までボーっとしてるのもなんだし。」


「そうだな。体を慣らすくらいはしておきたいな。昨日の広場に行くよ。」


水を飲みながら答える。


「私もそうしようかな。でもリオ、ちょっと臭うわよ。先に風呂入って、」


「すまんて、」


昨日の広場の近くに川があったな。

そこで、体を流そうかな。


「でも、ザイードに会うんじゃない?いいの?」


「いやいや、昨日の今日で流石にいないでしょ。」







「おう、兄弟。昨日ぶりだな。」


…居た。


上裸のまま、朝日に照らされて、

昨日と同じ剣を振っている。


「…何でいるんすか。」


「ここは俺の修行場でもあるんだよ。」


「そうですか、ではお元気で。」


早々に踵を返す。


「ちょい待てよ。」


ザイードは強引に肩を抱いてきた。


先ほどまで真面目に鍛錬していたようで、

汗がつく上に暑苦しい。


「何だ?あのカワイ子ちゃんは、リオ、意外とモテるんだな。」


ひそひそと耳打ちして来た。


「いやいや、彼女はそんなんじゃないですよ。」


「おいおい、隠さなくていいぜ。彼女に悪い虫がつくと嫌だもんな。

だが、こういう時に余裕がないと嫌われるぜ。」


「昨日もそうでしたけど、勝手に話を進めないでください。」


ザイードから強引に離れる。


本当にそんなんじゃない。

そう、僕はそんな器じゃない。


「まあいいや、ここに来たってことは、また走るのか?」


「いえ、少し対人戦の練習で。」


「面白そうだな。混ぜろ。

とりあえず、汗拭いてくるわ。」


…どこかに行ってしまった。


「本当にこっちの話を聞かねぇ。」


「…なんかすごい人ね。圧倒されちゃった。」


ジーナがこちらに近づいて話す。


「ああ、凄い人ではあるらしいけど、」


ひとまず、昨日の件を蒸し返される様子はない。


その点には安堵していた。

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