表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
世界は魔力でできている  作者: 真瀬 万知久
第一章 入学編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

71/85

第71話 悔恨

コッコッコッ、


扉をノックする音が部屋に響き、再び目を覚ます。


誰だろうか。


「はーい。」


重い体を起こし、

扉を開ける。


するとそこには、

ジーナが立っていたが、


ジーナはこちらを見ると、

目を見開き、少し後ずさった。


…何だ?

嫌われるようなことは…

してたな。そういえば。


お土産の件から、

少し話をしづらくなっていた。


今更何だろうか。


「…昨日どこに行ってたの?」


ジーナは意を決したように話を始めた。


「ああ、訓練用に広場に行ったんだけど、

変な奴に絡まれてな。そいつと食事を…。」


「食事…だけ?」


…食事だけなら朝帰りにはならないな。

真っ当な疑問だ。


「だけ…じゃないみたいだな。」


「なんでそんな他人行儀なのよ…。」


なんていえば良いか。

いや、隠すのは無理なようだ。


「酒を飲んで酔いつぶれて、道で寝てました。」


とりあえず口に出してみたが、

我ながら最悪だな。


「…明日、ソラリス国を代表して親善試合なんだけど。」


ジーナは驚くことなく、

事実を突きつけてきた。


僕の様子から予想はついていたようだ。

酒の匂いでもしていたのだろう。


「ああ、思慮不足だった。」


「…なんで?」


ジーナの疑問は、

僕の言葉に対してではないような。

そんな気がした。


ジーナは悲しそうな顔をしていた。


「これに関しては謝ることしかできない。ごめん。」


きっと、前までなら酒に飲まれることも無かったのだろう。


初めての異国。

ジーナとの確執。

エーテル・コロッセオでの死。

そして魔法使いとしての衰退。


あの状況なら、仕方なかった。

そう言い訳することもできた。

だが――それは違う。


理由はいくらでも挙げられる。

だが、一貫して言えることがあるとすると。


結局――僕が弱かっただけだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ