表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
世界は魔力でできている  作者: 真瀬 万知久
第一章 入学編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

66/74

第66話 敗走

剣士は先手必勝と言わんばかりに

こちらへ真っ直ぐ突っ込んできた。


初撃をかわし、少し距離をとる。


…やはり面倒だな。

そう思い、逃げることにした。


背を向け、全力で駆ける。


「ちょ、待てや!こら!」


後ろから怒号がこだました。


飛び道具を警戒して少しだけ後ろを向く。

剣士は、こちらを追ってきていた。


彼は戦う為に鍛えた肉体を持っているだろう。


だが、こちらは数ヶ月間、

走る逃げるを繰り返してきたのだ。


戦うために鍛えた彼と、

逃げるために鍛えた僕、

追いかけっこはこちらに分があるようだ。


距離が大きく開く。


このまま余裕で逃げ切れる。

そう確信した。


…本当に、これでいいのだろうか。


そう思った時、

僕の足は既に止まっていた。


「ハァ、ハァ、何だ。やんのか。」


息が上がった彼を見て、

手を掲げ、魔法を放つ。


〈エンソウ〉

炎を槍の形に形成。敵へ飛ばす魔法。


…何も起こらない。


「何だ?魔法じゃないのか?」


「くそっ、ここまで落ちているのか。」


最早攻撃と呼べる魔法は〈コウキュウ〉くらいしかない。

しかも有効射程距離は落ちている。


「どうしたんだ?魔法使い。やっぱり噓だったんだな。」


「…まあ、そうかもしれませんね。」


返す言葉も無かった。


「…何だよ、そのしけた面は。」


「…。」


…最早僕は魔法使いと呼べるのだろうか。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ