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世界は魔力でできている  作者: 真瀬 万知久
第一章 入学編

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第37話 信用

皆が寝静まった頃、何となく眠れず、外に出ていた。


孤児院の裏手にある、少し小高い丘を登る。

そこからは孤児院を上から見渡せた。


昔、眠れない時によく登っていた場所だった。


「どうしたの?こんな所で。」


シスターが声をかけてきた。


「…奇遇ですね。」


「そうね。」


いつもの笑顔に少しだけ得意気な感情があるように見えた。

ばれていたらしい。


「リオは他の子より賢いけど、思っているより単純だからね。トーラスと兄弟だし。」


「失礼な。あれと一緒にしないでください。それに一緒に預けられただけで、血縁はわからないでしょう。」


「そんなこと関係ない。それはあなたがよく知っているでしょう?」


「……。」


「あなたは賢い。けどね、やっぱり心配なのよ。その、魔力、下がっているでしょ。」


…言葉が出てこなかった。

いつもより誇張して放出していたが、

何もかもお見通しというわけだ。


「ばれてましたか。」


「もちろん、シスターですから。」


誇らしげにシスターは笑った。

だが、すぐに顔色が暗くなる。


「魔力が下がっているのに、戦争だなんて。本当に大丈夫なの?」


「んー、どうだろう。」


それに対する明確な答えは持ち合わせていない。


「ユーリ先生って言うんだ。僕の先生。無茶苦茶で言葉足らずなんだけど…、でも、先生が言う事は信用できる。そんな感じがするんだ。」


考えながら答えるがやはり明確に答えられない。


確信はない。けれど先生は、誰よりも考えている。

それも僕らだけじゃない。全てを良くするために。


「そうなの。よかったわ。」


「……いいのかよ。」


「いいのよ。昔は、何も言わなかったから。よくわからないこともあったけど…。レオがおしゃべりになってくれて嬉しいわ。いい先生に出会ったのね。」


シスターは、少しだけ目を細めて笑っていた。

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