第27話 陰謀
「何だと!何故だ!正式発表した覚えはないぞ!」
とある日。役所に呼び出され、
役人からの報告に、校長は憤っていた。
「しかし、受けなければ今後の外交に関わります。」
「受けないといえば良いだろうが!まだ公的機関ではないのだから!」
「申し訳ないですが、その段階は優に過ぎてしまっています。」
「……負けた場合はどうなる?」
「少なくとも実践魔法学科は解体ですね。責任問題となれば、現在の担任に取っていただくのが妥当かと。」
「ふざけるな!」
「…怒鳴ってもらっても結構ですが、決定は覆らないです。大人しく従ってください。」
「…君はどっちの味方なんだ。」
「……個人的な発言は控えさせていただきます。」
そう言って、役人は出て行った。
「……いつか守ってもらう人間を、守る気が無いのか。馬鹿どもが。」
…この言葉に答える声は無かった……。
「そういうわけで、ミトレス国と親善試合をすることになったから。」
「え、嫌ですけど。」
校長室に呼び出されたユーリは校長の言葉に驚きを隠せず、
思った事をそのまま返した。
「気持ちはわかる。だが決定事項だ。」
「入学してから数ヶ月の彼らをソラリス国の代表にする気ですか?」
「仕方ないだろう。太陽王はじきに亡くなる。それを踏まえて外交が必要なのだ。力を示さねばならん。」
「…それじゃ誰か編入させてください。彼らはまだ若すぎる。」
「そうしたいが、入学者が多く、残った生徒が二名という事態もばれている。精鋭、なんて呼ばれているそうだ。」
「……情報管理どうなってんすか。」
「……少し勧誘し過ぎたかもしれん。」
校長とユーリは頭を抱えていた。
「…彼らを強くするしかないようですね。」
「助かるよ。負けたら私共々首が飛ぶから、頑張って!」
「その時は脱獄してでもぶん殴りにきますよ。」
「またまたぁ、ご冗談を……。え、マジ?」
答えずにユーリは校長室を出る。
しかし、厄介なことになった。
ミトレス国は隣国ではないが、巨大な軍事国家だ。
長きにわたり太陽王が幅を利かせてきた現状を、快く思っていないのは明白だった。
「……少し急がないとな。」




