表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
世界は魔力でできている  作者: 真瀬 万知久
第一章 入学編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

26/59

第26話 疑念

その日から通常通りカリキュラムが行われる。


午前は訓練、午後から授業といったサイクルだ。


訓練は先日と同じく50m走の繰り返し。

もちろん先日の装置は無いが、

とにかく速く走れと要求された。


あれから酷い筋肉痛も無く、それなりに速く走れるようになった。


授業に関してはいわゆる普通の授業といった具合だった。

成績は悪かったが、先生やジーナから教えてもらい、

何とか食らいつく。



これが日常と呼べる程度には

生活に順応していった。

特に異常も無い。




生徒が僕とジーナの二人だけになってしまったのを除けば。だが





「……やっぱり魔力が落ちてるな。」


隣にいたジーナに話しかける。


「やだ、あんまり見ないでよ。」


身を隠す仕草をされる。

心外だ。


「ジーナのじゃなくて、僕のだよ。出力が落ちてる。」


「どっちでも一緒よ。はーあ、やっぱり喪失感があるわね。」


辛い思いを重ねるほど、魔力が減っていく。

その事実を現実のものとして実感していた。


最初の訓練の後、クラスメイトはごっそり減ったが、それでも四、五人はいた。


だが、日に日に減っていく魔力に耐えられずに、

一人、また一人と姿を消していき、


終いには二人だけになってしまった。


「……強くなっているのかしら。」


「まあ、少なくとも速く走れるようになったか。」


「それじゃ圧倒的じゃないじゃない。なんか思ってたのと違う…。」


ジーナはそう言って、芝生の上で寝転んだ。


ユーリ先生は忙しそうに研究資料を読み漁っており、

『呪われた23期』についても分からずじまいだった。


「まあ、とりあえず。敵から逃げるということは必要だしな。運動補助魔法を覚えるより簡単だし。」


「はあ、仕方ないわね。」


目的地の無い列車に乗っている気分だった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ