第18話 知らないこと
「話の続きはあとでね。」
次の教科の時間になってしまったので、ミレーヌ先生からお預けを食らってしまう。
『呪われた23期』
僕は知らなかったが、
ジーナは知っているどころではないといった感じの食いつき様だった。
おかげで授業への集中も途切れがちだった。
ジーナの方を見てみると、同じく気になるようで、ソワソワしていた。
だが向こうと違ってこっちは余裕がない。
ついていくのがやっとの授業で、集中を保つよう努める。
……この付けは、ジーナに勉強を教えてもらうことで払ってもらおう。
「なんでそんなに勉強出来ないの?頭悪いわけじゃないのに。」
本日、全ての授業が終了して項垂れている僕に対して、ジーナからの追撃をもらう。
「…王族様と違って情報を得られる場所がないんだよ。図書館なんて入れないし。誰も教えてくれないし。」
一般公開されている図書館はあるにはあるが、まとまった保証金を払わないと入れない。
孤児院出身の人間にそんな金はなかった。
「それは……。ごめんなさい…。」
苦労していたので、少し言葉にトゲが出てしまった。
それが伝わってしまったのか、落ち込んだ様子のジーナを見て、慌てて弁明をする。
「いや、ごめん。責めるつもりじゃなかったんだよ。仕方ないことだしね。」
実際仕方ないことだ。
本だって無限にあるわけじゃない。
どんな人間が使うかわからない以上、利用するのに金を払い、信用を担保するのは必然だった。
「それに、ジーナと違って時間はたっぷりあったんだ。そのおかげで魔力操作の練習が出来たんだから、……まあ、どっこいどっこいさ。」
「……ありがとう。」
少しぎこちないが、折り合いはつけてくれたみたいで、ホッとする。
「それで、何なんだよ。『呪われた23期』ってのは」
気になっていた内容をジーナに伝える。
ジーナは、気を取り直した様子で答える。
「王立魔法学校の23期に入学した人間が、全員行方不明になったの」




