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記憶冷凍

作者: 小波

二億斎藤さんから

あっそれ冷凍記憶だよ!と指さされた。ん?過去なんだよ〜味が変わらないから混乱するけどね。ほらほらさっさと捨てちゃいな、新鮮なものはたくさんあるんだから。そう言って二億斎藤さんは目の前から奪うと捨ててしまった。僕は正直ぎょっとした。だって僕のものだったからだ。うそだろ、食べかけなのに‥家路に着いても悶々と思い出す。そしたら飼い猫が寄ってきてまた目の前から奪っていった。やめろよ、僕の気持ちをからかうのは。


猫は薄目で笑った様に口角を上げ口に加えた僕の悶々をぺっと金魚鉢に吐き出した。金魚はぷかりと腹を水面に浮かせていた。本日は悶々イライラすることばかり。おまけに悲しい。

死んだ金魚の事は冷凍記憶庫に詰めようか?

それとも開けっぱなしの冷蔵庫みたいなものしか持ってない斎藤さんを見習うと旬を感じれるのかも知れない。

最近電気代がかかりすぎている。僕はこれを維持するために今日も金を稼いできたわけじゃないんじゃない?








永野彗 

ショートショート

noteたらはかにさん企画

ダブル掲載

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