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ゼロワールド  作者: kaito
最終章 少年少女の物語編
43/43

真実

 七大悪一位との死闘を終え、俺は全ての七大悪の魂を取り込むというこの旅の大きな目的を成し遂げた。


 だが、その代償に─


「………嘘。」

「……アルクを死なせたのは、俺のせいだ。俺が…いつまでも魂の底にまで根付いた恐怖を乗り越えられない弱者だから。アルクは、とっくにそんなの乗り越えていた。俺が殺される寸前、アルクは死の間際だろうと俺を助けるために立ち上がっていた………なのに俺は、アルクを守れず情けなく恐怖しているだけだ…!俺がヤツに対する恐怖を乗り越えられれば、アルクはまだ生きていたはずだ…!俺は誰一人救えていないような弱者なのに…どうしてまだ生きて…!可能ならことなら…今まで死んだ仲間達の代わりに…俺が…死んだ方が─」


 頬に強烈な痛みが一瞬感じる。俺は情けない弱者の目をイゼの方に向けると、そこには怒りと悲しみが混じったような瞳で俺に視線を向けるイゼの姿があった。


「ッ…!そんなこと言わないで…!アルクは何のためにゼロを生かしたと思っているの!?」


 瞳に涙を浮かばせ、俺の胸ぐらを掴み語り掛けてくる。


「アルクは…ゼロに生きてほしいって思って、最後に立ち上がったはずよ。それなのにゼロは自分が代わりに死ねばよかったって……そんな無神経で自己満足な思いを口にしないでよ!もしもゼロが代わりに死んで、アルクが生きたとして、それでアルクが喜ぶ訳無い!ゼロにも分かるはずよ!だって、ゼロは今こうして……仲間の死を悲しんでるんだから。」


 俺は、逃げ道を今でも求めているのだろうか。仲間を死なせてしまった罪の意識が積み重なる度に、自分自身の存在価値が分からなくなる。本当に、こんな人間が世界の平和を取り戻せるのかと。けど…死んだ仲間達に希望を託されたのなら、そんな弱音はもう捨てなければならないのかもしれない。


「イゼ……もう俺は、弱音を捨てる。仲間に希望を託されたのに、これ以上逃げるようなこと考えちゃダメだよな。」

「……」


 壊れかけの少年を前に、少女は最後の一柱として支えることしかできなかった。


 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


 ロボに対し、機械国に潜む悪種族を討伐し終えたことを報告する。報酬にかなりの大金を貰ったが、アルクが死んだ今、そんなことはどうでもよかった。

 明日の朝には機械国を発つことを伝えるが、ロボは無関心そうに相槌を打つだけだった。以前なら不快感を覚えただろう。だけど俺は、それすらもどうでもいいほどに、疲れ切っていた。


 宿に戻ると、イゼは自身の部屋の椅子に座り眠っており、ベットには肌の傷だけが治癒されて、目覚めぬ眠りにつくアルクが寝かされていた。

 アルクにはここよりも静かな場所で埋葬してやりたいと思い、明日はルピナスの眠る白い花の咲く花畑まで向かうことにしたのだ。

 俺は自身の部屋に戻り、ベットへ横になった。明日までに十分な体力を回復させる必要がある。今日はもう、何も考えず深く眠るとしよう。


 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


「………」


 終わりの無い永遠の闇の中で、俺は目覚める。

 最近は悪夢ばかりをみていたが、今回もその類の夢だろうか?可能なら、このまま何も起こらず夢から覚めてほしい。


 あの時はそう考えていたが、後に俺は思う。こんなものを見せられるぐらいなら…普段見るような悪夢で苦しんだ方が良かった。


「ここは…?」

「目覚めたか。少年」


 声のした方に視線を向けると、光無き悪に染まった眼、純粋な白に染まる長髪、神秘的な白に染まる神父服を纏った男がそこにいた。


「お前、誰だ?」

「私?私は誰なのか…か。」


 男は少し間を置いた後、静かな笑みを浮かべ口にする。


「心無き零、そう呼ぶといい。」

「零…?まさか、世界の創造者の方と親戚とか言うつもりか?」

「アレと親戚扱いをされるのは御免だな。」


 心無き零はそう口にしながら苦笑する。

 疑問が渦巻く中、ゼロは警戒心を抱きながら心無き零との会話で情報を得ることに。


「親戚かどうかは一度置いておこう…まずはここが何処なのかを聞きたい。夢にしては少し特殊すぎる状況だからな。」

「ここは君の精神の内側…永遠の闇に包まれているが、今までのことを考えればそれも仕方ないだろう。」


 "今までのことを考えれば"

 心無き零がそう口にすると、ゼロは眉をひそめ、より一層警戒心を強くさせる。


「……いつから俺の旅を見ていた?」

「最初から、全てだ。こうして君と対話をするのは、今回が初だかな。」


 最初から…おそらく、俺の旅の始まりから見ていたという事だろう。そこはまだ理解可能な範疇だ。だが、今回とは何のことだ?


「心無き零、今回とは何のことだ?」

「あぁ、独り言として受け取ってくれたまえ。君に話す必要は無い…いいや、知る必要は無いことだ。」


 知る必要は無い?何か知られたら不都合な事でもあるのか?更に言及したいが、この様子だと口にすることは無いだろうな。


「なら…お前がこうして俺の精神に現れた理由は?」

「精神の内側に私が現れた理由か…君は今、私を警戒しているが、別に危害を与えるために現れたのではない。本当に知らせるべきことが、君にあるからだ。」


 本当に知らせるべきこと。それは知るべきであると同時に、知るべきじゃなかった…いいや、知りたくなかった話だと、後の俺は考える。


「話してくれ…俺が本当に知るべきことならな。」

「あぁ、知るべきことだとも。これは君の過去…その真実に関わる話だからな。」

「過去の…真実?」


 次の瞬間、心無き零は俺の顔を手の平で包み込むように触れる。それと同時に…

 真実が、蘇る。


 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


「………」

「キミ、こんな何もない村で何してるの?」


 顔を上げると、和装に肩を出し晒を巻いた黒い短髪の紅蒼のオッドアイの男がいた。


「お前…誰だよ」

「僕かい?この世界の創造者。零って呼んでくれ。」


 世界の創造者…?何を言ってるんだこの男。そんなの信じられるわけない。


「お前が世界の創造者…?信じられるわけないだろ。」

「そんなこと言わないでくれよ~!お兄さんマジで世界の創造者なんだぜ?」

「……創造者なら、俺のことを助けてくれよ。両親と友人を失ったんだ…生き返らせるとかしてみろよ…創造者なんだろお前…!!」


 こんなふざけたヤツが創造者なわけない。そう思いながら怒りを吐き叫ぶように零に自身の願いを言う。


「生き返らせることはできないんだよね~ごめんよ少年。」

「……やっぱりお前みたいなヤツが世界の創造者なわけないんだ。」

「あーでも、二度とキミが味わった不幸を起こさない方法ならある。」


 その発言を聞き、少し希望を抱いた。コイツがもし本当に世界の創造者なら、今の発言は本当なのではないか。


「教えてくれ…どうすればあんなことをもう起こさなくて済む…俺はなんでもやる…」


 確証のない希望に縋りたくなった。それしか俺の存在意義はなかった。


「キミ、零世界の王になるんだ。」

「は…?」


 零世界の王?何を言ってるんだ?俺は今、大切な人を失ったばかりなんだぞ?馬鹿にしているとしか思えない発言だ。


「ま、信じるかはキミ次第だよ〜!僕としては信じてくれた方が嬉しいな!こんなつまらない嘘をつくつもりは僕にはないからね。」

「頭が追いつかない…詳しく教えろ」


「かつて、この零世界には王がいた。彼は、この零世界の平和のために頑張っていた。例えば、悪世界から悪種族が来ないよう零世界と繋がるゲートを封印させたりとか。」

「零世界の王には…ゲートを封印させるほどの力があるってことなのか?」


 悪世界と零世界を繫ぐゲート。これを封印できれば悪種族は来ることがなくなり、ゼロのような不幸は二度と起きなくなるだろう。そして、平和を取り戻せるかもしれない。


 俺はこんな馬鹿馬鹿しい話を、自身を救う希望になると信じることしかできなかった。


「零世界の王になる気、満々になったかい?」

「ゲートさえ封印できれば悪種族による被害は無くなる…教えてくれ。どうすれば零世界の王になれるんだ。」


 少しの沈黙の後、零は悪意無き表情でゼロの問いに答える。


「王になること自体は簡単にできるよ?だって、僕がそうなるよう君の魂を創ったんだからね!けど、予想外の問題がね…」

「…お前が俺の魂を創ったんだろ?予想外の問題ってなんだよ。」

「ガッカリなことに…君は正直、王の力を扱えるに値しないんだよね。零世界の王として生まれるよう創ったのに、まさかの王の力を使いこなせない欠陥品でした〜!」


 は?なんだよそれ。王になれば不幸が起きなくなるだの散々俺に希望を見せておきながら、俺じゃあ王の力を使えないだと…?


「ふざけんじゃねぇ!じゃあさっきまでの話はなんだったんだよ!?両親も友人も失った俺を馬鹿にして楽しみたいだけか!?」

「落ち着いたまえよ〜!君が王の力を使えないってだけで、ゲート封印とかの方法はちゃんとあるって!」


 零の胸ぐらを掴む手の強さを少し緩め、押し退けるように零を突き放す。


「……その方法ってのはなんなんだ。」


 ようやく本題に移れるとホッとしたのか、零は嬉々として方法を口にする。


「君は王の力を扱えるに値しない。だから、代わりに扱える魂を君の中で創る…」


『七大悪達の魂を融合させることで実現させる。』


 世界の創造者が嬉々として伝えた方法、それは俺から全てを奪った悪種族の魂を融合させ、俺の代わりに王の力を扱わせることだった。


「……お前、何言ってやがる?」

「詳しい説明がいるのかい?」

「そうじゃねぇよ…テメェは俺の中で王の力を扱える悪種族を創ろうとしている、そうじゃねぇのか…?」

「話がはやーい!あっ、もしかして悪種族から創り出した魂だから、身体乗っ取られること不安なのかい?安心したまえ!ゲート封印は僕の方からしっかりと実行させる─」

「俺が…あんなヤツらに…!王の力を託せって言いたいのか!?」


 零は夢を見る少年のような輝いた瞳で、満面の笑みでこう言った。


「だって知りたいじゃん〜!王の力、どんなもんなのかを!」


 冗談じゃない…正気じゃない…あっていいわけがない。

 悪種族に王の力を与えたらこの世界がどうなるかなんて、世界の創造者なら分かりきったことな筈だ。ゲートを封印し、悪種族が零世界に来ることが無くなったとしても、王の力を扱う悪種族は間違いなくこの世界を絶望に導かせる…それを好奇心で良しとするだって?


「王の力を知るため…?創り出した悪種族の魂が俺の代わりに王の力を扱えば、この世界の人達が今より苦しむかもしれないんだぞ?お前は自分の世界がそんな運命を進んでも良いって思っているのかよ!」

「うん!全然良しとするよ!それに…悪種族がどーんなヤツらか知るために、もう数え切れないほど見殺しにしたからね〜!」


 純粋で、悍ましくて、好奇心の塊。俺の目の前にいるのは、そんな生まれるべきではない鬼畜だ。


 俺は、世界の創造者(クソヤロウ)の顔面に拳を叩き込んだ。衝動が抑えられなかった。こんな自分勝手で無責任でドブのような絶対的存在に、怒りを吐き出さずにはいられなかった。


「世界の創造者がこんなクソみたいなヤツなんてな…お前は最初から俺の中にある王の力に興味があるだけで、世界がどんな運命に進むかなんてどうだっていい。なぁそうなんだろ!?お前が自分で創った世界だから、その世界がクソみたいな運命に進もうが自分にとって好都合ならそれを良しとするんだろ!?お前が俺達を創ったくせに、この世界で生きる俺達が理不尽に不幸になることには無関心…?俺達はお前の都合に付き合ったり好奇心を満たすために生まれてきたんじゃない…お前の好奇心のせいで苦しんだ人達の責任を取れよ!!!」


 俺は涙を流せば流すほどに、感情が止められなくなった。

 悔しかった。許せなかった。知りたくなかった。

 こんな真実を。


「……聞き分けの悪い子供は本当に嫌いだね。大人の言うことはしっかり聞くよう習わなかったのかい?精神が未熟すぎて困っちゃうね〜!」


 突然、零は指を突き出してゼロの額に【トンッ】と触れる。


「………」

「君は、七大悪の魂を集める。そして…君の中で創り出される悪種族に、王の力を託すんだ。そして、君は魂をその身に封印され、王の力を特等席で目にすることになるだろう。」


 君が死ぬことなく、目的を果たせることを…願っているよ。


 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


 俺は最初から、ずっと…傀儡だった。


「うっ…!?」


 死にたい。死なせてくれ。死なせろ。殺せ。殺すんだ。誰でもいい。早く俺を殺せ。

 早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早くはやくはやくはやくはやくはやくはやくはやくはやくはやくはやくはやくはやくはやくはやくはやくはやくハヤクハヤクハヤクハヤクハヤクハヤクハヤクハヤクハヤクハヤクハヤクハヤクハヤクハヤクハヤクハヤク苦苦苦苦苦苦苦苦苦苦苦苦苦苦苦苦苦苦苦苦苦苦苦苦苦苦苦苦苦苦苦苦苦苦苦苦苦苦苦苦苦苦苦苦苦苦苦苦苦苦苦苦苦苦苦苦苦苦苦苦苦苦苦苦苦苦苦苦苦苦苦苦


「俺を今すぐ殺してくれっ!!!」


 心無き零は、見守るだけだった。記憶を思い出し、身体の中で創られた悪に、絶望するゼロという少年を。


「記憶を思い出した感想は、聞くまでもないようだな。」


「いやぁ、それにしてもくだらねぇ過去だよな!」


 内側から声が聞こえる。それが何の声かは理解していた。けど、聞こえないでいてほしかった。そうでないと俺は…自分の中に悪種族がいることから目を背けられなくなってしまう。


「喋るな……」

「えー!?僕を生んでくれたお父さんみたいなもんなのに、冷たいなぁ〜!」

「黙れ!!!」


 中にいるのは、俺の姿を投影したような黒い影だ。渦のような目で見つめてきて、俺の魂に語りかける。王の力を扱うに値する悪種族が誕生してしまった。


「まぁ、数日後にはお前の身体乗っ取るからさ!それまで…実質的余生を楽しんでくれよ?僕を創ったお父さん。それじゃあね〜!」


 黒い影は姿を消す。ここにいるという感覚だけを残して、魂の目の前から…


「……私も、そろそろ行くとしよう。君の救済のために。」

「俺への救済…?」


 自分の意味を見失った少年は、虚ろな瞳で心無き零を見つめる。

 心無き零はゼロに光無き悪に染まった瞳を向け、救済について話す。


「私は…この世界が絶望に進んでいくのを良しとはしない。零の望む運命を迎え、終わりを迎えるというのなら…私が零世界を創り直す。」

「は…?」

「言葉の通りだ。ゼロ、君がこのまま生きたとしても辿り着くのは絶望のみだ。私は君が絶望の中で死ぬぐらいならば、救済を私自らの手で与える選択をしたいのだ。」

「言ってる意味がわからねぇよ…」


 心無き零は少し微笑みを浮かべると、救済の方法について話す。


「私は数日後に、この世界を滅ぼす。そして私が零世界を創り直す。君達のような、不幸な者が二度と誕生しない世界を。」


 滅ぼす…?そうか…滅べばもう、苦しむことはないな…


「痛み無く、一瞬で滅ぶ。だから安心するといい。」


 痛みも無く滅ぶのか…尚更いいな…誰も気づくことなく平和のまま…


「平和……?」


 俺の中に浮かんできたのは、二人の大切な仲間の言葉。


『ようやく平和への一歩…何度も困難を突破してきた私達なら、この先の困難もぜーんぶ突破して、絶対平和を取り戻せるよ!』


 赤髪の太陽のように明るい少女は、微笑みながら語りかける。


『私も一緒に…平和を取り戻した世界で…幸せに生きたかったな…』


 白髪の光を失った星のような瞳をした少女は、後悔を残したような微笑みを浮かべて語りかける。


 世界が滅んで、不幸が誕生しない新しい世界が創られる。それでこの世界の人達は救われたことになるのか?


 いいや…ならない。


「心無き零、お前の言う救済は俺達の世界を諦め、犠牲にすると言ってるようなもんだ。それに俺は…まだ平和を取り戻すことを諦めていない。」


 あの日から今日まで、俺は零の傀儡として決められた運命を進んで来た。それももう、この瞬間をもって終わりにしよう。ここからは決められた運命じゃなく、俺自身の運命を進んでいく。


「諦めてはいない…か。ならば、君が少女との物語を始めたあの洞窟に来るといい。隠された扉の先、そこはこの世界の運命を決めるのに相応しい場所となっている。悪の魂に呑まれることなく、決戦を行えることを願っているよ。」


 心無き零の発言と共に、俺は目を覚ます。そして、俺は心臓に手を当てると自身の決意を宣言する。


「零世界の運命は、悪種族や零の手で決まらない。俺達の手で決めるんだ。」

最終章プロローグ

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