↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
21/21

21.悪役令嬢のその後

「それで、ようやく呪いを解呪することに成功した。だからようやく男に…本当の姿に戻れる」 

「本当に、呪いは解けたのですか?」


 呪いがあったことにも驚き、実はお嬢様が男だったことにも驚いた。


「ああ、父上とも確認した。これでこの先、私やビアンカの子どもが呪いに脅かされることはない」

「お嬢様…あ、いえ、アシュレイ様のお子様」


 王子との婚約は破棄された。

 そもそも同性同士なのだから、この婚約は無効になる。


 これからアシュレイ様はどこかの令嬢と婚約し、そして結婚するのだ。


 お嬢様にならずっと仕えることが出来るが、お坊ちゃまとでは、そうはいかないだろう。


 そう考えると、物悲しくなった。


「そう、私の子ども。君が産む私と君の子だ」

「え?」


 聞き間違いだろうか。


「アシュレイ様の子を産む? 誰が?」

「もちろんコリンヌが。責任を取るって言ったよね」

「え、あれはそういう…え? どういうこと?」


「コリンヌ、改めて君が好きだ。呪いを解いて男に戻ったら告げるつもりだった」

「え、でも、そんな、私はメイドで、あなたは…」

「平民と殿下が結婚するのに、男爵家の君が私と結婚できないわけがないよね」

「で、でも、私、私は…」

「コリンヌは、男の私が嫌い?」

「い、いえ、その、そんなこと、考えたことがなくて」


 目の前にいるアシュレイ様は、はっきり言って好みど真ん中だ。でも、これまでそんなことを考えたこともなかった。


「父上たちには、コリンヌがいいなら構わないと確約をもらっている」

「そ、そこまで…」


 綺麗な顔を近づけられ、私の心臓は口から飛び出そうになる。


「可愛いコリンヌ、私のお嫁さんになってくれる?」


 手が伸びてきて頬に添えられる。


「ずっと側にいるって、前に約束してくれたよね。お嫁さんにするとも言った」

「そ、それは…」

「嫌なら今言って」

「い、嫌…ではありま…」


 最後まで言わせてもらえず、私の唇はお嬢様…アシュレイ様の唇に塞がれた。 


 こうして悪役令嬢は婚約破棄され、新たな幸せを手に入れた。


 乙女ゲームとしてはハッピーエンドと言えるかも知れない。

ここまでお読みいただきありがとうございました。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。