31話『叔母の没落②』
短い話だったため
本日は20時過ぎに、もう一話投稿します。
「眠れません!」
今晩の私は、ベッドの中で浮足立っていた。
なんと明日は、4人の王子たちと一緒にピクニックにいくことになっていたのだ。
(はぁー私、とっても幸せですよ!)
こんなにワクワクしたのは、子供のころの誕生日くらいだろうか。
人間だった頃の生活を思い返しても、無かった経験である。
(今思えば、叔母様との生活は厳しかったですね。そういえば、叔母様は元気でしょうか?)
私は叔母様の事を考え始めるのだが、すぐに眠ってしまって深く考えることができなかった。
「なんでなのよっ!」
バリンと鋭い音を立てて、床の上でティーカップが砕けた。
怒りに任せて、カップを叩きつけたのはアンジェリカの叔母である。
「なぜこうなってしまったの……!」
ほつれた髪で彼女は額を押えた。
服装は以前のような豪華なドレスではなく、民衆が着るような安いドレスだ。
それでも無理に派手で明るい色を選び、彼女の姿はみすぼらしく見える。
「アンジェリカ! あなたがいた頃は、全てうまくいっていたのに! どこにいってしまったのよ……」
叔母の男爵家は、アンジェリカが去ってから落ち目に合っていた。
家の資金源であった農場が独立してしまい、叔母の浪費に対して資金繰りがおいつかなくなってしまったのだ。
彼女の苛烈だった態度と性格は悪化の一途を辿る。
それを見かねられ、ついには爵位をはく奪され、一般庶民まで身を落としていたのだ。
「きぃー! 着替えを一人でするなんて屈辱だわ……!」
お屋敷は既に売り払われ、今では小さな民家の中で一人。
叔母は慣れない着替えや掃除に、今日も怒りを露にしていた。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
ポイントをモチベーションに頑張って書いていております。
よろしければ、下のブックマーク登録と★での応援をよろしくお願いします。
頂けると励みになります!




