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振り回される人達

到着しました

室内テーマパーク。


うん。想像を遥かに超えて

何か凄い。(語彙力喪失中)

駐車場だけでも何台止まるんだ?と思ったけれど

遠い所に止めた人大変そうだなとか思った位。

施設自体も凄く大きい。

基本的にほ室内スポーツが気軽に出来るテーマパークと言った感じ。

ボルダリング、テニスコート、サッカー場、バスケットボール場、ボーリング場、卓球場、トランポリン等実際に体を動かすものもあれば、

eスポーツとか、VR系の物も充実しているようだ。

其れだけでは無く、大浴場やサウナ、個室シャワーなんかもあって、運動した後に汗臭いまま帰らなくても良いようになって居る。

フードコートも充実していて、

軽食から、和洋中様々な飲食のお店が揃って居る。

メインはスポーツだろうけれど、其れ以外でも満足できそうだと思った。

「ボルダリングやりたい」

唐突に冬馬くんが言った。

「え、行けばいいと思う」

伊織ちゃんは、特に興味なさげに言う。

「雛川、一緒に行こう」

「璃々那ちゃんを巻き込まないで」

「えっと…私は何処でも」

正直スポーツは得意ではない。

「サッカーは人数足りないし、バスケットボールも人数足りないし、ボーリングは重いし、卓球とテニスは一人暇。って事でボルダリングなら、手軽に出来る」

手軽では無いと思う。

「ボルダリングは1人でも出来るから、1人でやって来たら?ボクと璃々那ちゃんはスイーツ巡りするから」

伊織ちゃんがそう言うと

「すい…」

突然目を輝かせる、冬馬くん

「え、死んだ魚の目が生き返った」

「死んでない。其れよりも、すい…」

あ。

ふと思い出した。そう言えば、ゲームの時に矢鱈スイーツをプレゼントする描写があった気が…

しかも、その時の好感度の上がり方が尋常じゃなくて、眠りの国のスイーツ王子って(勝手に)あだ名を付けていた記憶が蘇る。

「スポーツも良いけど、皆でスイーツ巡りする?」

そう提案してみる。

「する」

即座にそう答える、冬馬くん

「ボルダリングやるんじゃなかったの」

「今日は良い。本格的にオープンしてから来る」

「まぁ良いけど…」

「行こう、すい…」

スイーツときちんと発音しない意味があるのかは謎だけれど

特に気にする事でもないだろう。(無関心)

「チョコ専門店と、苺スイーツ専門店は外せないよね」

楽しそうに伊織ちゃんが言っていると

人だかりが見える。

どうやらテレビ中継が入るらしく

そのスタッフが、打ち合わせをしているようだ。

「あぁ、そう言えば、そんな事を言われた。」

特に興味が無いようで、伊織ちゃんと、冬馬くんが通り過ぎようとすると

「伊織に冬馬じゃん」

声を掛けられた。

「げ、ばれた」

明らかに嫌そうな表情をする、伊織ちゃんと

明らかに落ち込んでいる、冬馬くん。

取り敢えず、璃々那は呼ばれなかったので、

目立たないように、2人から離れてみる。

「私は壁…私は空気…」

と言い聞かせるように壁側に一瞬で移動する。

(忍者か)


―――伊織視点―――

面倒な人に気付かれた。

確かに、プレオープンの日にテレビや雑誌の取材が入ると聞いていた。

誰が来るかは聞かなかったけれど。

でもまさか…

「げって酷くない?」

「何で居るの、奏太」

「レポーターだよ。」

存在が煩い。

芸能人なのは知っているけど、何で会うかな。

折角、璃々那ちゃんと遊びに来たのに。

「お願いがあるんだけど」

「え、嫌だけど」

即答する。

「断るの早くない?」

「インタビューに答えろとか言うんでしょ」

冬馬は暇そうに欠伸をしている。

「解ってるなら話は早い。お願い。さっき知り合いに会ってお願いしたら、断られて…頼れるのは、君たちだけなんだ」

演技がワザとらしい。

「嫌だって、言ってるのに」

「知り合いって誰」

眠そうにしながらも聞いているんだよな。

「え。あれ、冬馬そう言えば、大和と一緒じゃないんだね」

「うん。伊織に誘われて」

「ボクは誘ってないけど?」

「雛川…あれ、さっきまで其処に居たのに」

周りを見回す冬馬。

見つけたようで、スススと璃々那ちゃんの近くまで行く

「何してるの?新しい遊び?」

「ひえ!」

「楽しそうだから俺もやる」

楽しそうに見えるのか

「え、あの子来てるの?何処?」

周りを見回す、奏太。

「奏太の姿見て直ぐ、逃げてたよ。ほら」

手で、冬馬と璃々那ちゃんを指す。

「3人で来たの?」

「うん」

「そう、なんだ」

少し、表情が曇った気がする。

でも直ぐにさっきまでの表情に戻り(胡散臭い笑顔)

「じゃあ、3人でインタビュー答えて欲しいな。大丈夫時間は取らせないから」

いや、既に時間無駄にしてる気もするんだけれど

「ボク一人じゃ決められないし」

そう言うと、一瞬で璃々那ちゃんと冬馬に駆け寄り

話しをしている。

そして何となくだけれど、璃々那ちゃんは断らないような気がする。

(正しくは断れない)

仕方ない、此処は本格的にオープンした時に一人でも多くの人に来てもらえるように

わざとらしくないアピール方法を模索しよう。

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