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022-関連夢:愛紗のみた夢(2)

平入ひらいり 愛紗あいしゃは、ナイスバディ美少女(自称)な高校2年生。

そう遠くない未来、第237霊界の神獣ツヨと、ツヨの半身『シン』をみつける約束をしたらしい。


【前回のあらすじ】気絶する。

 灰色の世界の中に、白い髪の少年と黒い髪の少年が見える。


「なぁ、お前は何を創造するんだ?」


 黒い髪の少年は、ぶっきらぼうに白い髪の少年にそう言った。


「……僕? すべてのものを見通せる“目”と……それに寄り添い自らを変える“力”かな」


 白い髪の少年は、落ち着いた声でそう言った。

 黒い少年は呆れたような顔をする。


「はぁ?! そんなんじゃすべてを支配できないだろ?」

「……でも、相手に寄り添えるよ」

「面倒だろ? そんなんじゃお前が壊れる。それは許さないからな」


 白い髪の少年は黒い髪の意見を顔色一つ変えず黙って聞いていた。


「……なら、君は何を望むの?」

「俺かぁ? 俺はすべてのものに幻想を魅せる“目”と、世界の規範を創り支配する“力”かな」

「幻想?」

「例えば、相手に理想を信じこませれば、それを実現させるために突き進むだろ? それに対して恩恵があるような規範を創れば、きっと俺の理想の世界になる。俺が努力しなくても相手が勝手にやってくれるってわけさ」

 

 黒い髪の少年は得意げにそう言った。


「……でもそれが相手にとって苦痛なら?」

「はぁ? んなわけないだろ? そもそも俺が管理する世界だ。そんな権利はない」


 黒い髪の少年は白い髪の意見を理解せず、少し怒った様子だった。


「ふーん」


 白い髪の少年は口元でブツブツ何かをつぶやきながら考え事を始める。

 黒い髪の少年はその様子をしばらくみていると、やれやれとした感じで溜息をつき、白い髪の少年の肩に腕を回した。


「まぁ、お前は俺の半身。……いつかは分かるって、この俺の崇高な考えにな」


 黒い髪の少年は自信満々の様子でウィンクした。


「……うん。そうかもね」


 その様子に白い髪の少年も仕方がないなぁという感じで口元がほころぶ。

 その様子に黒い髪の少年がニカッと笑った。


「よし! なら方針も決まったことだし。始めようか?」

「うん!!!」


 そして二人の少年は少し距離を置いて向き合い、互いに向けて両手を伸ばした。


――ヴゥヴンッ。


 そしてあたりが眩しく輝き、白の光と黒い光の境界に、丸く大きな球体と数多くの星の輝きが現れた。

3週間ぶりの更新です。

いつも読んでいただき、ありがとうございます。完結に向けて少しずつ頑張ります。

引き続き、評価・感想・ブックマークよろしくお願いします。

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