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炎神

作者: すみ いちろ

暗し喰らむ

黒し(つか)

(まなこ)にささる

眩しさに

息しに見るは

生き死見る

燃ゆる炎は

もう()くと

もうもう燃ゆる

黙々と

揺らめき

(きら)めき

きらきらと

(ひかり)みせては

影みせる

落ちる

散る散る

火花散る

火は瞬きに

瞬く間

また暗闇に

姿消す

消し炭

消さずに

しばらくは

柴の内みる

明明(あかあか)

灯りに夢見し

命みる

火の身につくは

炎神なり

太刀切り

断ち切り

煩悩の

懊悩(おうのう)せし身の

迷い()

世に逝く末を

照らすなり

寺に護摩炊き

五万の影

送る姿は

火炎かな

還らぬ人の思いもち

火炎が昇る

還る()

()に立ち昇る

炎神なり

延延続くこの()には

()を絶つ(すべ)は無しとして

泣く泣く燃ゆる炎みて

炎の内に悲しみに

身に染み身内(みうち)

炎みる

熱く(たぎ)るは

命なり

(いの)()()

滾滾(こんこん)

湧き出る(ひかり)

命なり

(まばゆ)く照らす

命なり

(ひかり)輝く

命なり








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― 新着の感想 ―
改めて読ませていただきましたが、現代的御経の如し、ですね。 テンポが良くて、口にだして読みたくなりますね。 良いですね、好きです! 素敵な作品をありがとうございました!
[良い点] こんにちは。 『面無し』では失礼いたしました。 「ひかり」が「景」と書かれていた事に気がついたのは、まさにこの一連の詩が行であったことに気がついてからでした。 完全に使わないというのは…
[良い点] よき♡ まぁ、ご存知の通り、わたしゃ、こーゆーのが好きなので♪ 人一人 裡に仏も 鬼も居り ひとひとり うちにほとけも おにもおり m(_ _)m
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