ひとりの青年の二つ目の物語
「いてて……。」
あれ?何処……芝生ってことは外か?……いや、そんなはずがない、確か俺は…
「いてっ!?」
痛かった。なんやただ思い出そうとしただけなのに……
『ザッザッザッ』
ん?!誰かが近づいてくる。咄嗟に俺は戦闘(仮)体制に入る
「えーっと、何をしているのですか?」
うっわ!!めっちゃ美人というか美少女というか、、、
「ねぇ聞いてます?」
あっやべ、呆気にとられてた。なんて言おう……
「少し昼寝を…あはは……」
「ここで昼寝を!?」
顔近いって……もうちょい離れて出ないと色々とやばい。
「まっ、まぁ……」
「大丈夫でした?ここだいぶ危ないところだよ!!」
まじ?
「一応大丈夫だけど…」
「良かったです。これからはそんな馬鹿なことはやらないでくださいよ!!」
「わかりました。」
『ザッザッ』
「危ねぇ!!」
『ザシュッ!!ブシャー!!』
「ん!!」
いってー。マジでやばい笑えないくらいやばい。いやーほんとこのタイミングで出てくると思わんやん、ウルフさんよーいや、あれウルフって言うのかなこの世界まぁ、今は関係ねぇか
「ガルルルルルルル!!」
「だ、大丈夫ですか?」
「ああ」
くっ、こんな美少女を半泣きさせるとかサイテーだな俺は
「よいしょっとー、やるかー…。」
今の出来事で分かったことがある。このウルフといい、場所といい、何もかもが俺が昔やってたゲームの中だ。ということは魔法も存在する。
(剣召喚)
おぉーやはりな…
「いくぞ!!」
(縮地)
よし!!出来た!!あとはこの剣で首を跳ねるのみ!!
『ザシュッ』
「ふぅ…」
「……」
ん?美少女よ何故そんなに固まってているのかい?
「あれ?体に……」
『バタッ』
はっ!
あれ?ここは……あーそうだった。
転生したのか俺はあのゲームに……
「あっ、起きたー?もうメガウルフを倒したと思ったら出血多量で倒れるから心配したよ〜まぁヒール使ってけど」
「そうか。ありがとな。というか名前教えてくれない?」
「あっ、そうだね!私ユナっていうの」
「そうか。いい名前だな」
「えへへー……あっお兄さんはなんて言うの?」
痛いところを聞かれた。たぶん日本語で言ったら発音しずらいと思うし、あっここあのゲームなんだからキャラクターネームで答えればええやん
「ロキだよ」
「そっかー…ロキかー」
「変か?」
「へっ?!…い、いや、全然変じゃないよ!」
なんでそこまで焦るんだ?
「ところでユナ何歳なんだ?」
「ん?何歳だと思う〜?」
めっちゃニアニアしてる。
「10歳くらい?」
「ざんねーん!16歳なんだなーえへへー」
16…だと……嘘やろそれにしては身長小さすぎではないか見た感じ160はいってないぞ。
「ロキは?」
「俺は18歳だぞ。」
「歳近い…結婚できるかも(ボソッ)」
ん?結婚って聞こえたような…まぁいいか 。
「えーっとこれから行く宛が無いから、君の住んでる村まで連れてってくれない?」
「え?あっも、もちろんいいよ!!」
「じゃ着いてきてロキ兄!!」
ロキ兄か……悪くねえ
「おう!!」