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ヤマノメ

作者: 小織 真水.

噂の山に登ったモノ

あの山には噂がある。


あの山は頂上までは登れない。

誰も頂上には辿り着けない。

登山道はあるが、途中に巨大な岩がありその先へは進めない。

あの山には不思議な虹が架かる。

呪われた山。

人を喰う山。

黄泉へと通じる山…。


標高1,000m、この辺の山々にしては低い山。

登山客の多いこの町には噂を聞きつけて訪れる人が多い。

噂はただの噂でしかなく、巷で膨れ上がっただけの作り話しだろう、と。

だが、違った…


面白半分で登る客が増え、減っていった。


近く者はいなくなったと聞く。


ちょうどいい…

登ってきたが、中腹頃で止まる。

目の前には岩があり、道もここで終わっている。

確か、岩に触れると消える、そんな噂もあったな…

触れて消えられるならなんとも楽か、思い出したくない人生なんて思い出さない。

このまま帰るなら、こんなところには来ない。


…こんな人生…消えても思い出したくないもんだな。


岩に触れる。




その夜、捜索願いを出したモノが見た光景は

幼い頃から最近見た子供の笑顔が走馬灯のようにあの山に見えたと言う。


…昨日の虹はとても不気味だったわね…

…えぇ、雲がかかってたから余計ね…。


違う……あれは私たちの子供の……


ゴロゴロ、ゴロゴロゴロゴロ。

山は笑う、不気味な声で…


そして、消えていく。

登った結果、末路

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