人は希望という名の破滅願望がある

赤ちゃんは、ぬいぐるみではありません。

赤ちゃんは、ペットではありません。

赤ちゃんは可愛くありません。

いつもいつもいつもいつも邪魔です。

何処へ行くにも邪魔です。

教育費は最低２０００万。

塾、大学行かせるのならもっと掛かります。

第一反抗期。

泣くじゃくり。

全く言う事を聞かず、怒るばかり、泣くばかり。

話が通じない。

分かってなかった？

ははん？

本当に？

本当に分かってなかったと？

想像出来なかったと？

幼稚園、保育園、不合格。

待機児童。

就職に、引越しに邪魔になる。

本当に分かってなかったと？

嘘ですね。

分かっていた筈です。

あなたは分かっていた筈です。

でも、変化が欲しかったんでしょう？

何かが変わるって本気で思ったんでしょう？

・・。

ふざけるな。

子供はあなたの人生の潤滑油ではありません。

むしろ逆で、あなたの人生という歯車は軋み、歪に歪み、錆びて、ギシギシ音を立てます。

赤ちゃんは希望？

　そ　れ　は　育　て　る　の　に　成　功　し　た　場　合　で　し　ょ　う　？

２４年です。

大学卒業までです。

高卒では年収に影響します。

この事は、若い人にはまだ、ピンと来ないかもしれませんが、歳を取るにつれ学歴の重要さがひしひしと肌で感じてきますから、ある程度の歳の人には理解出来ると思います。

子供が年収が低いとどうなりますか？

あなたの老後は看てくれないという事です。

もし、あなたが良い大学に行かせられなかったら。

・・これが？

こういう未来が・・あなたの言っていた、希望なのですか？

過去のあなたを作っただけ。

何も変わらない。

あなたが変化を望み、希望を望み、作ったその赤ちゃんは。

あの時のあなたになり、また希望を望み、変化を望み、そして、また貧困の連鎖は続いていく。

　た　だ　で　さ　え　。

普通の社会人でさえこういう状況なのに。

学生で妊娠？

そして、産む？

この時点で産まれた子供は不幸になる確立８５％を超えてます。

母親をどう思うでしょう？

子供はいつまでも子供ではありません。

反抗期に母親に向かって何と言うか想像出来ますか？

このビッチが。

話しかけんな、汚い、臭い。

まだまだこんなモノでは・・多分ありません、まだまだ酷い言葉を子供から言われる事でしょう。

子供にも嫌う権利があります。

倫理観がない分、平気で死ねと言って来ます。

反抗期ならば、尚更です。

綺麗な母親が良かったと。

もっと、お金持ちな家に産まれたかったと。

そう言われ続けても、見捨てず、愛情を注ぎ続け、それでも、良い大学、就職先まで支援しなければ、そして、成功させなければ、親に待つのは、格安の老人ホームか、もしくは・・孤独死。

子供が居るのに孤独死なんてザラです。

子供にも余裕がないからです。

その時、子供を恨まない覚悟があるのならば・・。

良いでしょう。

しかし、あれだけ大学にも出してやったのにと。

恨むのならば。

憎んで、後悔するのならば。

「最初から作るな」

最期の最期。

息を引き取る瞬間。

例え孤独死の最期でも。

バトンは渡したと。

まあ・・渡せたし・・いいか・・と。

スウーと笑って死ぬ事が出来ると言うのならば。

それは・・何も変わってません。

不幸の連鎖は止まってません。

しかし。

切なくとも。

あなたの子供も、自殺か、孤独死か、老人虐待死かのどれかで死ぬとしても。

究極の自己満足で。

あなたの人生を生きたいと言うのならば。

何も言いません。

しかし、私、個人の意見としては・・。

不幸の連鎖を意識して貰いたいです。

赤ちゃんで何かが変わるなどと・・ふざけた幻想は止めて頂きたい。

赤ちゃんは成長する事、性に関しても勉強する事、反抗期がある事。

子供に見下される事があるという事。

想像して頂きたいです。

あなたが今もし、可愛いだけのペットが欲しく、今だけ苦しく、どうしようもなく、心の癒しが欲しいだけで、赤ちゃんが欲しいならば。

それは希望という名の破滅の扉である事。

書くか・・迷いました。

正直・・書きたくありません。

しかし・・お腹の虫が動いて止まりませんでした。

妊娠を軽々しく、希望などと言う輩に・・どうしようもなく、腹が立ちました。

破滅願望は誰にだってあります。

人間はおかしな生き物です。

その時は本気で希望だと思ってるのでしょう・・。

何かが変わると本気で・・。

涙が出てきました。

希望が絶望だったら？

破滅したいと自覚していない破滅願望程に、救いようがありません。

本人は目を輝かせ、何かが変わり、幸せになれると本気で信じきっています。

子供が知識がついた時。

子供が社会人になり、あなたが老後を迎え、死を意識しだした時。

子供を恨む程度ならば。

子供を頼りにするくらいならば。

「最初から作るな」

〈END〉