第8章<凱旋登板 天才投手・鶴見誠一郎>
アマチュア最強左腕・鶴見誠一郎がアメリカでさらに成長して帰国。
サクセスロードを歩みつつある鶴見であったが、彼の野球人生はけっして順風満帆ではなかった。
小学校時代から周りから頭一つ抜け出た程度に野球の上手かったのだが、ゆえに少年野球では連戦連投。根性論に基づく酷使に次ぐ酷使、練習に次ぐ練習で故障。現・土佐野専病院勤務医の加賀田の手によって完治するも、それ以降は怪我を恐れる野球人生を歩む。
怪我を招く原因となった根性論に酷い嫌悪感を抱いた鶴見は、高校野球・プロ野球といった日本野球に抵抗を示していたのであった。
結果として実力を付けてメジャーから注目されるまでとなった。
そんな彼と開幕戦で相まみえることとなった、新・2年4組。
このメジャー級投手を攻略して新たなシーズンに好スタートダッシュを切りたい4組だったが、5回まで12奪三振で無得点の散々な結末。それどころか鶴見にタイムリー、三村にホームランを浴びて2失点。
なんとかその後はリリーフ陣を打ちこんで3得点を挙げて逆転に成功するも、鶴見には攻略できずに終わった。
その試合後に鶴見の前に現れたのは、鶴見少年を破壊した元少年野球監督。
懲りずに根性論を提唱する彼に鶴見は激高するも、そこへ1組・大森監督が介入。土佐野専はあくまでも根性論至上主義を否定する立場を示し、鶴見を擁護する立場を明らかにする。
学校が自らを守ってくれることに安堵を覚えた鶴見は日本プロ野球への道を捨て、『肩は消耗品』の考えを持つメジャー行きへの思いを強く持ったのであった。
第8章 あらすじ
テーマ:根性論
まとめが下手ですまんな