第7章<分かつ絆 つながる絆>
1年生学内リーグも終了した土佐野球専門学校であったが、1年4組に激震が走る。
エース長曽我部が3組へと移籍したのであった。
かと思えば、その人的補償として3組・神部友美が4組へ移籍。
さらに直後、土佐野専入学試験にて宮島の後輩・松島の姿が。
別れと出会いを連続して迎えた宮島たち。
気持ちを持ちなおして来季に向けて動き出す。
秋季キャンプに突入し、皆がそれぞれの目標を持って練習に励む。
そうして充実した毎日を送っていた彼は、ふと長曽我部と出会ってしまう。
4組を裏切った意識のある長曽我部は気が気ではなかったが、
宮島はすんなりと彼へと言い放つ
「お前は友達ではない」と
安直な行動。それが大事な友の絆を断ち切ってしまったか。
絶望する長曽我部へと宮島はさらに告げた。
「友の立場を捨て、好敵手となったことを後悔させてやる」
友の絆はもうない
だが断ち切られたわけではなく上書きされただけ。
ライバルと言う新たな形の絆で結ばれた2人は、
上級生のプロ入りを見届けつつ、
挑戦の来季へ、思いを新たにする。
しかし自主トレ、雨天中止のクリスマス、正月などと
年末年始のイベントが連続する中で、
土佐野専に1つの問題が迫っていた。
『組織経営』
団体である以上無視できない『営利』の問題であった。
第7章 あらすじ
テーマ:絆の形