第1章<逆境からのスタートダッシュ>
『第1章 ハイライト』こと、あらすじです
大賞投稿時にエントリーシートに書いたものを転用(一部変更)
しました
ざっくり話の流れを知りたい方はどうぞ!!
プロ野球選手養成を目的とした専門学校「土佐野球専門学校」
そこに入学を果たしたキャッチャー・宮島健一はプロ野球選手を目指して練習に、試合に励むこととなる。
しかし彼の所属となった1年4組は、校内におけるクラス対抗リーグ戦(ペナントレース)にて、6試合終わって全敗の最下位。それも全試合2桁失点、得点は通算でもわずか1点というありさま。この結果によって4組は落ちこぼれ集団であり、一方5勝1敗で首位をひた走る1組はエリート集団であるという風潮が1年生の間に流れ始める。
落ちこぼれの烙印を押されて落胆した宮島はふと外出したある夜に、2年1組の担任講師で、22歳にして怪我でプロを引退した元本格派右腕・小牧長久に出会った。
彼から、1組はエリートではなく即戦力。4組は落ちこぼれではなく素材型。素材型が覚醒するには自信の才能を見極め、それを生かす事が必要だと教えを乞うた宮島。
それ以降、15歳ばなれした快速球を誇る長曽我部輝義や、超軟投派女子投手の新本ひかりら投手陣の才能を見極め、それを生かす練習を開始。マネージャー業務を習うスポーツマネジメント科所属の秋原明菜の補佐や、チームメイトの神城淳一による励ましもありながら必死の努力を成した宮島。自信満々に週末のペナントレース対1組戦へと挑むこととなる。
初勝利を目指して迎えたペナントレース第7戦1組戦。先発の長曽我部は覚えたばかりの縦スライダーと自慢のストレートを武器に1組打線に立ち向かうも、序盤の不安定な時期と、スタミナが切れた5回裏に集中打を浴びて5回6失点。あとを継いだ新本も、ランナーを出してから急激に崩れて3回5失点。
一方の打線は精彩を欠きチャンスを作れず、なんとか作ったチャンスも生かせない。
試合前の自信に反し、結果は11-2と大敗を喫した。
しかしそれでも過去最低失点かつ最高得点。また結果こそ悪かったものの、攻撃・守備・投球、いずれにも今までの試合とはあきらかに違う見どころがあり、成長もうかがえた。
試合後に宮島は、終盤から試合を見に来ていた小牧に今度は意味のある努力について教わる。そこでプロになるために必要なものを知った彼は、ペナントレース初勝利、そして将来のプロ入りのために、決意新たに「努力」ではなく「野球」を始めたのだった。
もっとも成功する人もいれば失敗する人もいる。宮島に様々な教えを与えた小牧自身、現役復活を果たすべく挑んだ左投げ転向の努力は実らずにいた。
第1章 あらすじ
テーマ:『才能と努力』