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08 見送る。

 振り返って、あれ、と思った。その時には強引な腕に捕らわれていた。

 体に巻きついた腕に力がこもる。背後には馴染みのない体温と、硬い胸板。砂や煤の臭いがする。とても心地好いとは言えない場所だった。

 目の前にはこちらを鋭く睨みつける男性がいて、彼の後ろには三人のまだ青年とも呼べそうな若い男性が同じような表情でこちらを注意深く窺っていた。

 後ろの三人はありふれた庶民の服装なのに、一歩前にいる彼だけが一目で上等だとわかる衣装を纏っている。見覚えはないけれど何かの制服であることは明らかで、恐らく騎士あたりだろうと目星をつける。服装は違うのに、彼ら四人は剣を持っていたからだ。

「その娘を放せ! お前はもう逃げられない、大人しく降伏しろ!」

「うるせえ! こいつを生かしたかったら剣を捨てて離れろ!」

 頭上から荒々しい男の声が飛び出した。唾も一緒に飛び出たのか、顔にぽつぽつと水滴が降ってくる。

 不快だ。不快だけれど、簡単に動ける状況ではないことはいい加減わかっていた。どうやら、死角になって見えない首筋に短剣のようなものが向けられているらしいのだ。

「……外道だな」

「ふん、なんとでも言え」

 騎士とおぼしき男性が忌々しげに顔を歪める。わたしがいるから手を出せず、かといって男を逃がすこともできないのだろう。

 思わず唇を噛んだ。迷惑をかけている。怖い。死ぬかもしれない。わたしがこんなところにいたばっかりに。

 ルカさんは大丈夫だろうか。大通りならこんな非日常的な目に遭うことはないだろうけれど、わたしがいなくてもちゃんと家まで帰れるだろうか。家まで辿り着けば、鍵は閉まっているけれどいずれマルヴおばさんたちが気づいて、おばさんたちの家に入れてくれるだろう。多分おばさんたちのことだから、そのまま面倒も見てくれるに違いない。……だから、わたしがいなくてもルカさんは大丈夫。

 でも、だけど、わたしはやっぱり嫌だ。もっと彼といろんなものを見たかったし、いろんな話をしたかった。ニホンの話だって聞きたい。彼のことをもっと知りたい。彼が帰るまでと決めてはいるけれど、それまでに彼ともっと親しくなりたかった。こんな終わり方はひどすぎる。

「おい、さっさと離れろよ! こいつがどうなってもいいのか!」

 唇から悲鳴が漏れた。今度こそつきつけられた刃の冷たい感触が確かにある。怖い。体が震える。怖い。死にたくない。

 男の怒声にピリリとした緊張が走った。騎士とおぼしき男性は睨むように男を見据え、そして背後の仲間へと視線を寄越す。それだけで意図が伝わったらしかった。

 彼らはゆっくり、いっそじれったいほどの動きで剣をその場に置いた。人質の安全を優先したのだ。それでも男から決して目をそらさず、じりじりと後退する。

 勝利を確信したのか、男が笑う気配がした。わたしを捕まえたまま、男も一歩後ろへ下がる。わたしは体を震わせたまま、引きずられるようにして男と一緒に下がった。

「そうだ、そのまま下がれ」

 男と彼らの距離が少しずつ開いていく。騎士とおぼしき彼は表情を消し、鋭い視線で男を睨みつけるだけだ。

 このまま男は逃げ切ってしまうのだろうか。わたしはどうなるのだろう。いつ解放される? それともずっとこのまま? 逃げ切った先で、用が済んだら売られてしまったりするのだろうか。

 彼らとの距離がそう容易く縮まらないところまできた。

「へへ、ちょろいな。いくら強かろうが、人質とりゃこっちのも――」

 ゴヅッ、とものすごい音がした。

 男の声が聞こえなくなったと思う間もなく、重い体がのしかかってくる。なす術もなく潰されそうになった。

 けれど実際はそんなことにはならず、また似たような音がしてふっと軽くなった。いつの間にか瞑っていた目を開けると、地面に大柄な男が転がっていた。多分この男に捕まっていたのだろう。気を失ったのか身じろぎ一つしない男の頬が何故かひどく腫れあがっている。

「人質とればちょろいって? 後ろがお留守なんだよ、ばーか」

 軽い口調でありながら、苛立ったような軽蔑するような声に顔を上げた。わたしを見下ろすのは、よく知る緑の瞳だった。

「……ヘンリーさん?」

「せーかい」

 悪戯が成功した子供のような笑みを見せて、ヘンリーさんが大きな手をわたしの頭に乗せた。撫でようとしたのだろう。けれど今日はいつもと髪型が違うから、乱さないようにぽんぽんと優しく叩く。

 どうして彼がここにいるのかわからない。いつも一緒の片割れがいないことも疑問だ。

 だから率直に尋ねようとして、けれどバタバタと駆け寄ってくる足音に閉口した。視線を動かせば、あの騎士とおぼしき男性がヘンリーさんと向かい合った。

「ヘンリー、よくやった。お手柄だ」

「どーも。お褒めに預かり光栄ですよ、隊長殿」

「まあ、二発目はいささかやりすぎな気もするが」

「全然やりすぎてません。まだ足りません。これでも譲歩したんですよ。斬らなかったことを褒めてほしいですね。よりによってリリィを人質にするなんて」

「リリィ? まさか、あのリリィか?」

 頭上で交わされる会話をなんとなく聞いていると、ふと騎士とおぼしき彼の目がわたしに向けられた。細い瞳が興味深そうにわたしを見下ろす。「あの」って一体どういう意味だろう。

 どう対応すべきか迷っているうちに、「そうですよ」とヘンリーさんがあっさり肯定してしまう。騎士とおぼしき男性は「ほう。妙な縁もあるものだ」と器用に片眉を上げてみせた。全く話についていけない。

「あの……二人がお知り合いなのはわかるんですけど、どういうご関係なのか尋ねても?」

「おっと、これは失礼。名乗るのが遅れてしまった」

 遠慮がちに声をかけると、男性はびしりと背筋を正す。

「私は王立騎士団近衛隊三番隊長ディオン・バイエ。あなたはリリアン嬢とお見受けします。どうぞ、以後お見知りおきを」

「近衛隊……ということは、ヘンリーさんたちの上役ですか」

「ええ。彼ら直属の隊長は私とは別になるのですが、今回の特別班では一緒になりましてね」

 本当に騎士だった。しかも騎士のお手本のような人だ。貴族出身なのだろう、どことなく気品が溢れている。

 そこでまだ自分が名乗っていないことに気づき、慌てて礼をとる。貴族の作法なんて知らないけれど、失礼ではないだろうか。恐々反応を窺ってると、バイエさんは先ほどまで鋭く細めていた目を和らげて、「あなたの話は彼らから伺っていますよ」と微かに笑んだ。

「ヘンリーとハーヴィーは親しみやすく、交友関係も広い。『可愛い妹分』の話は恐らく近衛隊に知れ渡っているでしょう」

「えっ! ちょっと何してるんですか、恥ずかしい!」

「えー? 別に俺たちそんなに話してないよ? まあ隊長殿には今回のことがあったから話したけど。たまに話すのを聞いた奴が言いふらすんだよ。そんなに可愛いなら会わせてくれって。鬱陶しいから適当にあしらってるんだけどさあ」

 ぐっと眉を寄せて、ヘンリーさんは「あんなむさ苦しい連中に紹介してやるような妹はいないよ」と心底不快そうに言う。わたしは思わぬところで話題にされていることが恥ずかしくて堪らない。ヘンリーさんたちはわたしのことを本当になんでも知っている。一体どんな話をしたと言うのか。

 火照った頬を手で隠していると、バイエさんがくすりと笑う気配がした。

「それなら私は幸運だな。君たちの大切な妹君を見ることができた。なるほど、確かに愛らしい」

「隊長殿も駄目ですよ。俺たち騎士にくれてやる気はないんで」

「安心しろ。私には愛する妻がいる」

 バイエさんは照れる素振りも見せずに悠然と笑む。バイエさんもヘンリーさんたちとは種類の違う美丈夫だ。凛々しいという言葉は彼の為にあると言われても納得できる。おまけに優しそう。女性が放っておかないだろう。

 恐らく彼の部下だろう人たちが気絶した男を運び出す。バイエさんはなるべく人目につかないように、と指示を出した。

 ふと思い当たることがあり、未だわたしの頭に手を乗せたままのヘンリーさんを見上げる。

「ねえ。もしかして、二人はお仕事で戻ってきたんですか?」

「お、正解。詳しくは話せないけど、あいつは罪人でね。このお祭り騒ぎに紛れて王都から逃げようとしてたんだ。どこに隠れてるのかわからなかったから、逃げたところを捕まえようってなってね」

「その為、故郷ということで地理に詳しい彼らをこの街に割り振ったわけです。リリアン嬢には怖い思いをさせてしまいました。申し訳ない」

「い、いえ、大丈夫です。助けてもらいましたし。ありがとうございました」

 悔やむように眉を寄せたバイエさんに丁寧にお礼を述べると、彼も表情を和らげてくれた。責任感の強い人なのだろう。

「それでは、私はそろそろ失礼させていただきます。ヘンリー、君はリリアン嬢をお送りしろ」

「はいはい。言われなくても」

 それに比べて、ヘンリーさんの態度はこれでいいのだろうか。

 行こうかと笑みを向けられるまま、路地を抜けて大通りに出る。あたりはすっかり夜になっていた。子供は姿を消し、大人が残り僅かとなったお祭りを最後まで楽しもうと騒いでいる。わたしはちっとも楽しんでいないのに、もう家に帰りたくなってしまった。

「折角の祭りなのに、リリィは散々だったね。ところでルカは?」

「あの、実は大通りに置いてきちゃって……」

「はあ?」

 ヘンリーさんが珍しく非難するような目をわたしに向ける。思わず身を縮めたけれど、何故かすぐに「ああ」と呟いて、彼はいつもの飄々とした表情に戻った。

「それ、ルカのだよね。リボンもらったんだ。それで動揺して逃げちゃった? 初心うぶだねえ、リリィ」

「う、いや、でも」

「でも? ふうん。ちゃんと受け取ってるのに言い訳するんだー」

 ニヤニヤと意地悪な笑みを浮かべたヘンリーさんは、家ではなく大通りを散策するように歩き始める。ニヤニヤとわたしをからかいながら、周囲より頭一つ分ほど高い目線でルカさんを探してくれているのだと思う。

「やっぱりリリィは年下が好きなの? いや年上だったっけ。ルカのどこがいいの? いい奴だと思うけど、俺にはまだわからないな」

「いや、あの、これは気づいた時には受け取ってたっていうか……」

「ふうん? 気づいた時には、ねえ」

「ルカさんは好きだけど、多分男の子としての好きじゃないです。ルカさんは友達で、家族です」

 精一杯言葉を選びながら答える。ヘンリーさんはまた「ふうん」と呟いて、それっきり何も言わなくなった。

 だってそうだもの。これが正直な気持ちだ。ルカさんは、大切なわたしの家族。

 賑やかな空気の中で、わたしたちの間だけがとても静かだった。それでも不思議と居心地の悪さはなかった。

 しばらく歩いていると、ルカさんを置いてきてしまった場所近くでハーヴィーさんと出くわした。彼の隣にはルカさんがいた。

「あれ。なんでルカと一緒にいるんだよ」

「そっちこそ。リリィと遊んでたとか言わないよね」

「俺は真面目に働いてましたー」

 ヘンリーさんがハーヴィーさんに、わたしが人質にされたこと、あの男はもう捕まえたことなどを簡単に説明する。それを聞くとハーヴィーさんは忌々しそうに舌打ちして、「もし死刑が言い渡されたら俺が執行する」とぼやいた。

 その隣で、ルカさんは何も言わずにわたしを見ていた。初めて会った時のような、困惑を浮かべた瞳でわたしを見つめている。

 居た堪れなくなって、つい視線をそらしてしまった。彼が落ち込む気配がする。『あー』と、気だるそうな面倒臭そうな声が二つ降ってきた。

「うーん……なんだか罪悪感が生まれたから白状しよう。リリィ、ルカにリボンのことを教えたのは俺たちだ」

「でしょうね」

「そして嘘を吹き込んだのも俺たちだ」

「でしょうね……っえ、嘘?」

 ぱっと顔を上げると、二人が真面目腐った顔をしてうんうん頷く。ルカさんはますます困惑顔だ。

「祭りを一緒に過ごして楽しかった人に贈るんだと教えた。『感謝』の気持ちをこめてさ」

「感謝……」

「そうそう。つまりルカは愛だの恋だの考えてない。いや本心は知らないけど、そういう意味で渡したんじゃないよ」

 ルカさんにリボンを渡された時のことを思い出す。彼は何度もわたしの名前を呼んで、何度も「ありがとう」と呟いた。

 ルカさんを見る。彼はいまいち内容を理解できなかったのか、戸惑った顔をしてわたしを見た。ルカさんと視線が交わって、ぼんっと顔が一気に熱くなる。とても恥ずかしい勘違いをしてしまった!

「二人の馬鹿! なんでこんなことしたんですか!」

『いやあ、面白いかなって思って』

「全然面白くなんかありません!!」

 こうして、本当に散々なわたしのお祭りは幕を閉じたのだ。



 翌日。ヘンリーさんとハーヴィーさんが王都に帰ると言って店まで来た。

 随分と慌しいものだと思ったけれど、本当は休暇ではないのだから当然なのだろう。現にバイエさんたちは男の拘束が済んですぐに街を出たと言う。休暇と偽ったのは余計な混乱を防ぐ為や男を逃がさない為などいろいろ理由があるらしく、マルヴおばさんたちにも本当のことは言っていないのだそうだ。

「今回のことは誰にも言っちゃ駄目だよ。もちろん母さんたちにもね」

「あのババアのことだから、余計な気を回すだろ」

 調理場と対面する数少ない席を陣取って、ヘンリーさんとハーヴィーさんは『鬱陶しいよなあ』と揃って溜息を吐く。普段口喧嘩ばかりしているように見えるけれど、やっぱりおばさんのことが好きなのだろう。滅多に手紙を寄越さないのも、余計なことを書いて心配させたくないからなのかもしれない。

 微笑ましくてついくすくすと笑ってしまうと、二人はどこか拗ねたように口を尖らせる。本当に、何歳になってもちっとも変わらない。

「わかってます。誰にも言いませんよ」

『約束だからね』

「はい。約束です」

 自分で言うのもなんだけれど、わたしは約束を破ったことがない。やむをえない事情があった時は別だけれど、意図して破ったことは一度もなかった。

 彼らはわたしのそんなことまできちんと知っていて、満足げに笑みを浮かべた。そして、ちらりと特等席となった奥の円卓に座っているルカさんを見る。黒髪の少年はいつものカードと睨めっこしていた。

「リリィはさ、いつまでルカの面倒見るつもりなの?」

「いつまでって……ルカさんが故郷に帰れるまで、ですよ」

「本気で言ってるの? ルカは男だよ。子供じゃない。恋人でもない男女が同じ家にいるのはまずいよ」

「ある程度会話ができるようになってからでもいい。他の人に任せた方がいいんじゃない?」

 口調は軽いけれど、緑の瞳は真剣だった。心配してくれているのだと思う。彼らはわたしのことを本当に妹のように扱って、大切にしてくれる。

 だからこそ、わたしはしっかりと首を振った。

「大丈夫です。ルカさんはそんなことしません」

「どこにそんな根拠があるの。男はみんな獣だよ」

「もし何かあっても、それはわたしの責任です。ルカさんの本質を見抜けなかったわたしが悪い」

「随分信用しちゃってるね」

「はい。家族ですから」

 きょとん、と緑の瞳が丸くなる。わたしは柔らかく微笑んだ。

 ルカさんは家族だ。何があっても守るし、何があってもわたしは彼の味方になる。実際、そう思えるくらいのいい人だと思っている。

 わたしは、ルカさんのような家族ができて嬉しい。

「……家族、ね」

 ぽつりとどちらかが呟いた。ヘンリーさんとハーヴィーさんが静かに視線を通わせる。わたしたちの間だけ、流れる空気が少し変わったのを感じた。

 戸惑いを隠して首を傾げると、ハーヴィーさんが静かにわたしの名前を呼ぶ。その声音は、いつになく真剣味を帯びていた。

「俺たちは母さんとは違うから。あまり口出ししたりしないでおこうと思ってたんだ」

「だから、リリィにも黙ってるつもりだったんだけど」

 そこで一度区切り、二人はそっと息を吐く。何の話をしているのかわからない。

 口を挟むことさえできずにいるわたしを、彼らは静かに見据えた。


「アルフは生きてるよ」


 一瞬、全ての音が遠のいた。

「……え……?」

 掠れた声が震える唇から零れ落ちる。告げられた言葉は重たく胸に響いて、けれどどこかふわふわと漂ってうまく飲み込めない。

 そんなわたしを見て、彼らは気遣わしげに微かに眉を寄せた。

「今まで黙っててごめんね、リリィ。口止めされてるんだ」

「だからこれ以上教えてやれない。ごめんね」

 大きな手のひらが優しく頬を撫でた。心地好いぬくもりを、どこか現実味のないまま感じる。

 ヘンリーさんとハーヴィーさんは、卓上に代金を置いて立ち上がった。

「じゃあ、俺たちはもう行くよ」

 待って。引き止める為の言葉は出なかった。

 もっと話を聞きたい。聞かせてほしい。どうしてそんなことを知っているのか。どうしてそんなことを言うのか。――今、彼はどこにいるのか。聞きたいことが山ほどあった。

 しかし、それをぐっと飲みこむ。聞けない。そんなこと、聞けない。

「……また、帰ってきてくれますか?」

 振り絞った声は少しだけ震えていた。

 二人は目を丸くして、それから呆れたように笑う。

「いつかはわからないけどね」

「そのうち気が向いたらね」

 その言葉だけで充分だ。意地悪な愉快犯でも、わたしにとっては大好きな兄貴分。

 二人の大きな手のひらがくしゃりとわたしの頭を撫でた。

「リリィも、いつか王都においで。特別に案内してあげる」

「はい。楽しみにしてますね」

「元気でね。手紙くれたら返信はしてあげるよ」

「はい。ヘンリーさんとハーヴィーさんもお元気で」

 髪がぐしゃぐしゃになるまでわたしの頭を撫でた二人の兄貴分を、わたしは笑顔で見送った。

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