フィルペは魔法を愛していない
世界には必要とされなくなったものが多く存在する。より便利になって古いものが淘汰される。危険だと判断されて歴史から抹消される。使っていても使う意味がわからなくなって使うのをやめる。そんな多くのいらないものを集める神フィルペは世間から不要とされた魔法を収集していた。そして、どんな時代でも人に嫌われる【魅了魔法】を不憫に思い――地球から圧倒的な喪女を召還して彼女に神の考案した真の【魅了魔法】を伝授することにした。これは禁忌と呼ばれる魔法を新解釈したちょっと変わった師匠と弟子の物語。