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ギルドと共に異世界へ転移し、美少女ハーレムを手に入れた  作者: 曲終の時
第四章:滅びへと導く外来者――滅亡の序曲
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Ep 18:方舟要塞の夏祭り④

「何もしていないのに、もう力が抜けた気がする……」


やっと園区に入ったユリオンは、脱力して街辺のベンチに倒れ込んだ。


彼は上半身裸で、下半身は水着に着替えていた。


ここは水上楽園だから、この格好が礼儀にかなっている。そう主張したアシェリは、リゼリアと他の女の子たちを連れて更衣室に向かった。


男とは違い、女性の着替えには時間がかかるため、ユリオンは一人でここで待つことになった。


「アシェリがこんなにやる気を出すとは、俺は彼女を甘く見ていたな……」


再び周囲の建物を見上げて、ユリオンは深いため息をついた。


以前、彼はレジャーエリアの改装作業を……慎重にアシェリに任せた。その努力の結果、改装作業は三分の一が完了していた。言い換えれば、この大規模な水上楽園は、彼女たちの努力の結晶だ。


水上楽園の完成を記念して、アシェリはユリオンたちを初めてのゲストとして招待していた。


「あれはプールか?どうしてわざわざあんな場所に設置したんだ……?」


ユリオンが見たのは、楽園の空中に浮かぶ巨大な水塊だった。


水塊は円形で、直径はおおよそ20メートルほどで、その表面には浮き輪やインフレータブルボートなどの遊具が漂っていた。空に浮かんでいる以外は、普通のプールと大差ないように見えた。


(アシェリは相変わらず、こういう新しいものが好きなんだな。やっぱり彼女らしいな)


「( •̀ ω •́ )✧お待たせ〜ユリ」


「ああ、君たちが準備できた……――!!」


少女たちの水着姿を見たユリオンは、瞬時に呼吸を忘れた。


彼は目を見開き、動かないロボットのように固まっていた。


「(* ̄3 ̄)╭ねえ、ユリ?ユ――リ――?ユリユリユリユリユリ~~~」


いくら呼んでも反応がないので、アシェリはいたずら心が芽生えた。


「(´ー∀ー`)第2位魔法<閃光>――」


「うわ――!?何をするんだ!?アシェリ!!」


眩しい白光が目の前で炸裂し、一時的な失明の不快感がユリオンの意識を取り戻させた。


「ユリ……せっかくみんなが水着に着替えたんだから、感想を言ってくれたらいいのに」


「はあ?」


フィリアを含め、女の子たちはアシェリの意見に賛同してうなずいた。


これで、ユリオンの退路はもはや存在しな。


「この格好は初めて……どう思いますか、マスター?」


頬がわずかに赤くなったフィリアは、恥ずかしそうに水着姿をユリオンに見せた。


彼女は白い刺繍が施されたビキニを着ており、普段は制服に隠れている体のライインが、太陽の光の下で余すところなく露出し、成熟した女性の魅力を漂わせていた。


臀部を包む水着は紐タイプで、保守的な彼女がこんなにも大胆な選択をするとは考えにくかった。

挿絵(By みてみん)

「と、とても似合ってるよ。ただ……刺激が強すぎるかな……自分で選んだの?」


「い、いえ、アシェリ様が選んでくださいました」


「そうか、なるほど……いや、とにかく本当に似合ってるし、綺麗だよ、フィリア」


「――!!!あ、ありがとうございます……」


赤くなった顔を下げるフィリア。彼女の成熟した落ち着きの中に、少女らしさも見えることに、創造者であるユリオンは心が動かされた。


「それより、アシェリ……リゼはどこに行ったんだ?さっきまで一緒にいたんじゃないの?」


「彼女はエレちゃんの服を選ぶのを手伝っているから、少し時間がかかるって。だから、先に遊んでていいよ。彼女を探すなら、しばらくしてからプールに行けばいいよ」


「そうか、わかった。ありがとう」


「いいえ、いいえ~じゃあ、私は先に楽しんでくるね。後でね~」


彼女はいたずらっぽくウインクをし、その後、自分のNPC部下たちと一緒に水上ジェットコースターの方へ向かっていった。


ユリオンは彼女に「自慢のアトラクションを紹介してくれないの?」と聞きたかったが、プレイヤーとしては、説明を聞くより自分で探検した方が驚きが大きいという「探検者精神」を大切にしている。


(せっかくの休みだから、美羽とシーエラも呼ぼうかな)


この考えは、彼女たちの水着姿を見ることを楽しみにしている私心から来ているが、この時は欲望に従ってもいいだろう。

本作をお読みいただき、誠にありがとうございます。


これからも引き続き頑張って執筆してまいりますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。


最後に――お願いがございます。


もし『面白い!』、『楽しかった!』と感じていただけましたら、ぜひ『評価』(下にスクロールしていただくと評価ボタン(☆☆☆☆☆)があります)をよろしくお願い致します。


また、感想もお待ちしております。


今後も本作を続けていくための大きな励みになりますので、評価や感想をいただいた方には、心から感謝申し上げます!

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