登場人物&舞台紹介
読み飛ばしOKです! 途中で忘れたら見に来てください。
◆本家 仁誠 30歳
どうしようもないバカ正直者。
やきとり本家の焼き鳥が好きすぎて、二代目として店を継ぐことになった。
秘伝のタレの秘密を守ろうと頑張るものの、それが全部裏目に出る。
警察に寄せられた目撃情報によると、小太りで丸顔、小さな鼻、下がり気味の眉、福耳。
◆本家 真実 28歳
仁誠の妻であり、蔵吉の娘。しゃきしゃきした性格。
料理は苦手で、帳簿を見ながら細かい数字を調理する方が得意。
◆本家 蔵吉 70歳
やきとり本家の先代。
足腰の自由が利かなくなり、婿養子である仁誠に店を譲ることになった。
お客さんを喜ばせることを第一に考えるあまり、市販のタレを秘伝と言い出した張本人。
◆向井 元 34歳
元祖屋(渋山店)の若い店長。
負けず嫌いで、自分より優れているものが許せない。
あの手この手で、やきとり本家を潰そうとしてくる。
ヤ○ザっぽい外見。口元とあごに髭があり、眉間には常にシワが刻まれている。
◆戸利 康弘 ※3章で登場
毎朝店に鶏肉を届けてくれている、精肉店の店長。
飛んでくる生肉をメガネでガードする。
◆浦川 ヒロ ※5章で登場
やきとり本家にバイトとして入った青年。
頭が良くて気が利くが、何か事情を抱えている様子……?
◆チエ ※2章で登場
近所の美容室の女主人。やきとり本家の常連客。大の噂好き。
自称お姉さん。間違っても、チエおばさんと呼んではいけない。
◆金剛 ※3章で登場
消防士。やきとり本家の常連客。豪快な性格。
毎年春には必ず新米消防士を連れてやって来る。
◆雪子 ※4章で登場
渋山町自治会長の奥さん。
チエと仲良しで、よく二人で噂話をしている。
<舞台>
◆やきとり本家
渋山町のすずらん商店街にある焼き鳥屋。
蔵吉が開業し、以来半世紀続いている老舗。
秘伝のタレが店の自慢だが、実は市販品「エハラ株式会社謹製 万能のタレ」を使っている。
◆元祖屋(元祖屋 渋山店)
焼き鳥専門の居酒屋チェーン店。
やきとり本家の向かいに、五年前に出店した。
味はやきとり本家に劣るにも関わらず、なぜか行列が絶えない不思議な店。
渋山店の店長である向井が、お客にこっそり現金を配って、ネットに高評価書かせている……という噂がある。
◆明鏡寺
幽霊が出ると噂のお寺。
秘伝の(市販の)タレの受け取り場所でもある。