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09 事情


 何か、女の子四人がのんびり野営してるところに突撃しちゃったんだけど。


 これじゃまるで僕らが暴漢みたいじゃないか。



「私のことを忘れたとは言わせないぞ」 とか啖呵切ってるけど、言われた槍持ちの娘は首をひねっているよ。



 あらら「手出し無用」 とか言って槍持ちの娘がやる気まんまんになっちゃったよ。



 すごいにらみあってるね。


 殺気とかよく分かんないけど、何か身体のあちこちがむずむずするよ。



 始まったけど……何だあれ、


 速すぎて、何が何だか、




 終わったっぽいね。


 こっちの負けみたいだ。



 地面に倒れてるあの人が、


「くっ、殺せ」 って言ったら……



 槍使いの娘の表情が変わったよ。


 それを見ていた他の三人が地面に倒れてるままのあの人から事情を聞いてるよ。



 何か、助け起こされてるね。


 槍使いの娘はそっぽ向いてるけど、他の娘たちはすごく謝ってくれてるよ。



 あ、槍使いの娘が一番ちっちゃい娘からすごく怒られてるよ。



 槍使いの娘はとても慌ててるけど、


 どっからか荷物を出してきて、


 それをあの人に渡して、



 うわぁ、あれって土下座って言うんだよね。


 初めて見たよ。

 


 何かいたたまれないな。


 僕って感情が無いはずなんだけど見てはいけない場面を見ちゃったら、


 ちゃんとこういう気持ちが湧き上がってくるものなんだね。



 もういいよね。


 帰ろうよ。



 本当すみません、お邪魔しましたぁ。


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