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05 神さま


 目が覚めると、夕方っぽい。


 お腹すいたなとテントから出ると、あの人からにらまれた。



「何でまだいるのさ」


「本当に助けてはくれないの?」


 本当に本当に面倒くさい。



 無言でふたり分の食事を用意する。


 あの人の前に食事を置いて自分はテントで食べようとしたら、


「話も聞いてくれないのね」



 神さま、僕最近何か悪いことしましたっけ。


 こんなひどい目にあうようなことの心当たり、無いんだけどな。



 もういいや、聞けばいいんでしょ聞けば。



「事情、どうぞ」



 食べながら、あの人の話を聞いてみた。


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