第52話 聖女ってなぁに?
『だ……大丈夫? ……ごめんね』
土埃が止んだ頃
俺の体から発せられていた光はとうに消えていた。
「すごい振動だったね。」
『……はい。』
「ユウト……これ、あんまり使っちゃダメだよ?」
『はぃ。』
咎められてしまった。
まぁ、しょうがないよねこんな威力じゃ……
土竜は、どれほどの苦労をかけてこの横穴を掘ったのだろう。
数百年の年月……そこに存在していた横穴は、湿気や温度変化による風化が見られる。
だが、それでも尚崩れる様子は無い。
土竜は、大量に埋まっていた大岩を、どれほどの期間を費やして削ったのだろう。
長年の努力と苦労がその痕跡から見て取れる。
超重戦車の様な佇まいの大岩
そこには大量の削った跡……爪痕のような物が残されていた。
そこから視点を左に動かすと……
ぽっかりと空いた、どこまでも続く綺麗な円形の穴が伸びていた。
強固な岩の壁は、衝撃でひびが入っているものの、刃物等で削った様な跡は無く、とても美しい仕上がりとなっています……ます?
『特殊条件を達成しました』
『称号【聖女の願い】が更新されました』
『称号【聖女】を獲得しました』
『進化先が追加されました』
む? 俺は女の子じゃないんだけどな。
聖女って名前的に女の子がとるものじゃないの?
ステータス君早く出てきておくれ
詳細が気になる。
氏名-------(ユウト)
年齢 0歳
種族 パーガトリー(エイビス)
性別---
ーステータスー
LV 2(75)
HP 1008255/1008255
MP 1599586/1603146
STR 190532
VIT 86322
DEX 7960
AGI 8123
INT 261420
ースキルー
『鑑定』『状態異常完全抵抗』『超回復』『全ステータス10倍』『超隠蔽』『貫通』『炎魔法(56)』『水魔法(38)』『土魔法(30)』『風魔法適性』『光魔法(72)』『闇魔法(63)』『並行思考(5)』『タキサイキア』『不眠不休』『必要食事量超軽減』『生殖機能低下』『回復魔法(69)』『神聖魔法〘10〙』『爆裂魔法(46)』『MP自然回復+(67)』『始祖の威圧』『神通力』『深淵』『滅槍』『変形』『炎耐性(4)』『氷魔法(25)』『空間魔法(2)』『暗黒魔法』
ー称号ー
『憤怒』『神殺し』『アビス』『復讐姫』『人格なき学識』『禁忌』『法王』『管理者の加護』『聖人』『「真」アビス』『聖女の願い』『死神の意志』『無欲』『聖女』
ー資格ー
『鎌は俺の体の一部』
ー契約ー
『始祖ヴァイス-シュピリトゥス』
『亜種アデュリオドラゴン』
『虚飾の悪魔プラーレライ』
『聖女セレニア』
うわ……契約増えてるし。
久しぶりに見た自分のステータスは、数値的には進化の影響があったのにも関わらず、ほとんど変化が無い。
……だが、スキルの内容や称号等がちょっとだけ変化していた。
1番気になるのはプラーレライとの契約
一方的な契約なので、取り消せるのは分かっているが、やはり色々と心配だ。
鑑定
『虚飾の悪魔プラーレライ』神聖魔法使用権限貸出
『ユウト』”人として”存在できる期間
【なおこの契約は一方的に契約されたものとして、片方が拒否した場合、無効になります。】
よかった
この契約も解除出来るらしい。
”人として”存在出来る期間とは何なのか。
称号『聖女の願い』の内容から察するに、人間として存在できる寿命みたいなものなのは分かる。
この期間が経過すると、自身の体が魔物に変化してしまうのだろう。
だけど俺って元々人間じゃないよね?
神聖魔法の欄をよく見てみると〘〙で10と表示されていた。
恐らく、これは『レベル10の神聖魔法が仮だが扱える』ということを示しているのだろう。
俺は、今まで神聖魔法を使っていなかっただけで、練習すれば使えるのだ……うん、練習すれば……
拒否させていただきます。
『拒否されました。よってこの契約は無効となります。』
うん、これで大丈夫だろう。
本題は、もう片方
『聖女セレニア』力の譲渡
『ユウト』プラーレライの討伐
【なおこの契約は一方的に契約されたものとして、片方が拒否した場合、無効になります。】
プラーレライの討伐か……
厄介事の匂いがする。
詳細が分からないのではっきりとは言えないが、彼女2人の間には濃ゆい因縁があるようだ。
『死神の意思』や『聖女の願い』のように、称号には意外とたくさんの情報が詰まっている。
恐らくだが、『聖女』の称号の詳細を確認すれば、この因縁について分かるかもしれない。
鑑定
『聖女』
この称号は、正式な儀式の後、聖神との契約にて獲得出来る?
なお、この称蜿キは、貂?>蠢?コォが必要で、閾ェ霄ォ縺ョ蟇ソ蜻ス繧貞炎繧ことでsな菫コ縺ョ蟆剰ェャ縺」縺ヲ髱「逋ス縺?°縺ェ?
縺溘¥縺輔s縺ョ繝悶け繝槫所縺ウ隧穂セ。縺ゅj縺後→縺?#縺悶>縺セ縺吶?ゅ%繧後°繧峨b邊セ騾イ縺励※髱「逋ス縺?ー剰ェャ繧剃ス懊▲縺ヲ縺?%縺?→諤昴>縺セ縺ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーやーーーーーーーーーーーーーー
ーーやっーり都合のいーーに解釈されてましたね。
ーーーどうもこんにちは、セレニアです。
こんばんはの方がいいでしょうか?
特別に概要へ私の言葉を載せて頂けるとの事でしたので、詳細をここに載せていこうと思います。
初めに、先程出ていた称号の内容はほとんどデマです。
聖女とは、虚飾の悪魔プラーレライによって作られたもの。
彼女との契約は、『神聖魔法を使えば使うほど人としての寿命が縮む』というものです。
薄々分かっているかもしれませんが、この人としての寿命を経過すると、私のように魔物に変化してしまいます。
聖国の上層部の人は、それについて分かっているのにも関わらず、なにも知らない少女を使って、聖女というものを続けています。
どうか、彼女達を救ってください。
申し訳ないのですが、制限時間が無いのでそろそろ筆を擱こうと思います。
詳細な話は後ほどお話しましょう。では
ーーーーるぇーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー邱?繧∝?繧翫∪縺ァ縺ォ邨ゅo繧峨?縺ーーーーーなーーーより、神聖魔法が扱える。
Hp及びMpの最大値1.5倍
想像していたこととほぼ同じで少しビビったのは内緒
……この称号は聖女様が直接執筆しているみたい。
文体から察するに、聖女セレニアは、礼儀正しく学識のしっかりしている方と見て取れる。
称号やらの管理は、あの平行世界の管理人達がしていると思っていたのだが、その認識を改めなくてはならない様だ。
まぁそもそも称号とは、人から呼ばれて初めて獲得出来るようなものですしおすし(哲学)
そもそも後ほどお話しましょうって、どうやって話すんですかね?
譁?ュ怜喧縺代ユ繧ケ繧ソ繝シ縺」縺ヲ萓ソ蛻ゥ縺ァ縺吶h縺ュ縲ゅ%縺??∫ー。蜊倥↓譁?ュ怜喧縺代′讌ス縺励a縺セ縺吶?ら嚀縺輔s繧よ枚蟄怜喧縺代@縺ヲ縺ソ縺ヲ縺ッ螯ゆス輔〒縺励g縺?
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何言ってんのか意味不明で草




