第1話 伝説の始まり
最近小説をかくのが楽しすぎる。
ここは平行世界のひとつ
名前は"シュヴェルト"…まぁ覚えなくても大丈夫だよ。
とある大陸の北の一角、
そこは伝説上の生物や、一国を滅ぼすような力を持った魔物が闊歩する樹海。
人はそこを「死神の森」と読んでいる。
森に入る=死 という認識がこの世界の人々の常識となっている。
実はその森安全地帯が存在する。
森のほぼ中央に存在する大穴のはるか底。
1人…いや…1匹の新たな命がその深淵に誕生した。
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樹海の大穴 最下層
パキャッ
卵って内側からだと簡単に割れるなぁ…
おはようございます。どうも 北上です。
先日の管理者ことエリスさんのお願いにより、転生する事になりました。
朦朧とする意識を叩き起こし、脳みそを覚醒させる。
えっと…転生したら何すればいいんだっけ?
そうだそうだ!ステータスだ!
頭の中で『ステータス』と唱えるとそれは脳内に直接表示された。
氏名-------
年齢 0歳
種族 インスパイア
性別---
ーステータスー
LV 1(5)
HP 10/10
MP 10/10
STR 20
VIT 40
DEX 3
AGI 6
INT 500
ースキルー
『鑑定』『状態異常完全抵抗』『超回復』『全ステータス10倍』『超隠蔽』『貫通』『炎魔法適性』『水魔法適性』『土魔法適性』『風魔法適性』『光魔法適性』『闇魔法適性』『並行思考』『タキサイキア』『不眠不休』『必要食事量超軽減』『生殖機能低下』
ー称号ー
『憤怒』『神殺し』『アビス』『復讐姫』『人格なき学識』『禁忌』『法王』『管理者の加護』
名前と性別が表示されてないな…転生したからか?
あれ?
そういえば思ってたよりステータス低い…
あれか?虫レベルの生物に転生させる。とかって言ってたから、種族的な関係で、元々のステータスが低い…とか?
あるいはこの値、この世界では普通に強かったり?
『インスパイア』
二足歩行型の黒色の精霊
後に強大な力を有する魔物に成長する。
だが生後はあまりにも貧弱で、産まれた衝撃で、殆ど原型が分からなくなるレベルで死滅する。
ネタ生物。
この世界に存在している個体はほぼ全てが強力な防御補正及び体力に補正がある。
存在していると言ってもほぼ全てのステータスが小数点以下であり、その上バカなのですぐ死ぬ。
現在は絶滅したとされており、その体や鱗、果てには卵の殻に至るまで全てが超高額で取引されている。
エリスさん…なんちゅー生物に転生させてくれとんじゃ…
今俺が生き長らえているのはステータス補正のスキルやら称号があったからだろう…
これで俺が死んだらどうしてくれるんですかねぇ…エリスさん…
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まぁ…気を取り直して、周囲を探索することにする。
足元には先程の卵の殻…
高額で取引されるみたいだし…ここを出る時のためにまとめておこう…
卵の殻の周辺には柔らかいコケが生えており、オフトゥンのようで気持ちいい。
自分以外の生物はいないようだ…これで食われて死ぬなんてことは無くなったな…
天井は突き抜けのようで、かなり上の方に出口があるみたいだ。
察するにここは谷のような地形なのであろう。
途中に架かった蔦や大穴の側面から生えた樹木の葉に太陽光が遮られて、グリーンカーテンのようになっている。
空から降る緑色の光は幻想的であり、美しかった。
スマホ持ってくれば良かったなぁ…
写真撮りたい…
数分ほどだろうか。
ずっと景色を眺めててもしょうがないので、探索を再開することにした。
よく見ると、ちょうど3時方向に洞窟があるのを見つけた。
見渡しても他の通路が見つからない。
恐らくここが、地上へ繋がる唯一の道なのだろう…
少し洞窟を覗いてみる。
遠くまで見えない
…こりゃ明かりが必要だな。
残念ながら現代っ子の俺には松明の作り方などわかる訳もない。
スマホを使えばライトの機能で照らせるのに…ん?…ライト?
そうだ!『ライト』!!
ラノベとかでよく見る魔法
これは使わなくては…
早速それっぽいスキルを探してみることにする。
やっとこれで転生ですね。
第1話期待しててください。
主人公が『何も入れてない』と誤魔化す場面。無理矢理感があるとの意見があったので修正させていただきました。
ご指摘ありがとうございます