第34話 Conqueror
氏名 フェルさん
年齢………女の子に年齢を聞くとは!貴様!!礼儀がなってないぞ!
種族…は不明です
性別 男(ここ重要)
ーステータスー
LV 1
HP 303/303
MP 10/10
STR 27
VIT 34
DEX 152
AGI 82
INT 2
ースキルー
ー称号ー
『怠惰』
ー状態ー
『五月病』『深夜(?)テンション』『引きこもり?』『()』
『ソルダートアント』
顎部の筋力が異様に発達した蟻
知能はそこまで高くない
だが、集団のチームワークは素晴らしいの一言に尽きる。過去の戦争で、この蟻の用いる戦術を参考にした作戦が影響し、終戦にまで持ち込んだという話もある。
10~20の個体が集まって行動することが多い
その集団には、ほかの個体より身体能力は一回り劣るが、脳の処理能力がずば抜けて良い個体がいる
その個体は、女王蟻との直接的な通信手段を所持しており、女王からの指令を小隊内へ通達する役目がある。
女王種は他の個体の中で、最も身体能力が低い代わりに最も知能が高い。
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ーー通達が来た。
なにやら、簡単に倒せそうな獲物が三体程見つかったようだ。
我々は、この階層では、ステータス的に最弱に位置するであろう。食料を調達するのには、毎回敵を数で押切り、手に入れてきた。
だが、この作戦は、毎回と言っていいほど犠牲が出る。
犠牲の出ない獲物ほど、我々の欲している物はない。
その獲物を囲むように指示をした。連絡役の視点を少しばかり借りて敵を観察する。
1匹目は緑色の小型の竜
そいつは既に死んでいる。内部から破裂したような跡がある。この竜はこの階層でよく見かけるやつだ。
頭は悪い癖に異様に硬いし、強い。こいつはかなり厄介な敵だ。普段なら避けているのだが、今回は素晴らしいことに死体となっている。
残りの2匹
こちらは生きているようだ。
1匹目は真っ黒な甲殻に覆われためっちゃちっちゃい竜…まだ子供だな。
もう1匹…こちらも竜
2-3m程の大きさで、全身が黒っぽい金属質の甲殻に覆われている。
どうやら状況から察するに、ちっちゃいのがこの緑のやつに襲われて、金属質の竜の方が、それを返り討ちにしたのだろう。
大きさ的に、金属質の方が緑のやつより一回り小さい。
だが、こういうのは大きさで判断してはいけない。
その場にいる全ての小隊に注意を促す。
金属質の甲殻の竜には、気をつけろ。と
ーー狩りが始まる。
逃げられないように敵を囲むように小隊を配置する。
ここからゆっくりと輪を縮めて行く。
天井から生える青色の鉱石の光に照らされたその甲殻は、怪しく輝いていた。
少しすると彼らがこちらに気がついたようだ。
だが、時すでに遅し。包囲網は、すぐそこまで接近した。
突撃命令を出せば、数十秒も経たずにその命を断つことができるであろう。
ちっちゃいのが、こちらを一瞥した後こちらへ右腕を伸ばして来た。
なんだ?
刹那
精鋭を含む数十小隊が炎に包まれた。
爆炎が…爆風が仲間を吹き飛ばす。
その後に、土で出来た壁が下から生えて来た。
女王蟻は、突然の出来事に頭がフリーズした。
北上は逃げるためと、この行動に及んだのだが、この女王蟻には違う意味として捉えられたようだ。
『全ての部隊を現場に向かわせろ!!』
顔真っ赤な女王蟻
どうやら、北上の行動を”宣戦布告”として捉えてしまったようだ。
乱立する土の壁
全部隊を一斉に向かわせようとも、通れる幅が大蟻1匹分程しかない。考えたものだ。だが、これ程の魔法を使ったのだ。魔力は殆ど残っていないだろう。
損害した部隊を含め、部隊を再編成する。
あのちっちゃいの
あいつは、魔法が得意なのだろう。
だが、そういうタイプは、近接戦闘がめっぽう弱い。
壁を乱立させて数を制限させたのは素晴らしい作戦だが、墓穴を掘ったな。
1度、壁を削らせようとしたのだが、この土壁かなり硬い
そこらの岩をこの壁にぶつけたら、間違いなく岩の方が砕けるであろう。
この大きさの壁、そして硬度、それらが彼の魔法の技量を語っている。
『第一部隊 突入』
第一部隊
相手の技量を図るために差し出す。
言わば捨て駒のようなものだ。
彼らには、申し訳ないと思っている
だが、こうもしないと後の作戦で犠牲が増える。
彼らは必要な犠牲というものなのだ。
先遣隊の連絡役の視点を見る。
ーーどういうことだ?
思っていた結果と全く異なる結果が出た。
あのちっちゃいの
近接戦闘がプロ並みに上手い。
いくつもの戦火をくぐり抜けた。言わば精鋭部隊を何回にも渡って送り込んだ。
だが、彼は無傷でそれらを全て捌いて見せた。
ありえない
このままでは、練度の低い蟻のみで突撃しないといけなくなる。
嬉しい誤算か、20回目ほどの突撃で、金属質の竜の方が崩れた。
だが、相手も不味いと思ったのか、隙間を全て埋めてしまった
仕方が無いので、壁を削るよう指示する。
少し時間がかかってしまうが、部隊を分けて広範囲に渡って削ることにした。
突入する時は、できるだけ道が広い方がいい。
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…ありえない
あの何重にもはばかる強固な土壁を、いとも容易く、一撃で破って見せた。
あの金属質の竜、そちらもあの短時間で完全回復している。
ちっこいのの魔法により、土壁を囲っていた大蟻の大軍の中に道が現れる。
不味い!逃げられる!
作戦も、戦略性も全くない
ただの物量による突撃
女王蟻はヤケになったのだろうか?
既に獲物の事など眼中に無いようだ。
ただ、彼女は北上を殺す事だけを考えていた。
彼らに与えた損害
北上の左腕
それだけ
女王蟻方の損害
数百に渡る小隊の数々
彼女が後悔したのも既に遅い。
あの土壁から炎が吹き出す
あの気化爆弾だろう。
可燃性ガスと化した魔力は、土壁に塞がれ、その密室の中で溜まって行ってたのだ。
同時に、北上の方からも、魔法が放たれる。
上手い具合に炎の壁となり、大蟻達を襲う。
大蟻達は、炎に囲まれた。
風が吹き、大蟻達の方に火の手が回る。
あれ?…あとがきになんか書こうと思ってたんだけど…忘れちゃった…
あと昨日投稿出来なくて申し訳ないですm(_ _)m




