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「旧作」闊歩する禁忌  作者: ふぇるさん
33/58

第29話 囲まれました







『アオス・ブルフ!!』






その緑色のやつが噛み付くのと、俺が魔法を放つのは同時であった。




爆発魔法が破裂し、緑のやつの攻撃が逸れる。


その鋭い牙はそこらに乱立している石柱に突き刺さったようだ。



恐ろしいことに、魔法を受けてなお傷が殆どついていない。


どんだけ硬いんだよ。






『アイス・ツウァプフェン』





刺突攻撃は効果があるようだ。





緑いやつは、石柱から牙を抜こうと奮闘している。

大きな隙…これはチャンスだ



その右腹に数十本の氷柱が刺さる。


急いで1本の氷柱を抜いて、その傷口に手を当てる。




『プラッツェン』





破裂音と共に、甲殻が弾け飛ぶ。


内側への直接攻撃にはやはり弱いようだ。


爆発属性魔法『プラッツェン』を3発程打ち込むと動かなくなった。





『レベルが上がりました。』







「…あ…えっと…ごめんね。」


『ん?なんで?』


「いや…私たち毎回見てるだけで、殆どなんもやってないから…」



まぁこっちはレベリングになるから良いんだけどね。


『神通力』…そういえば全然使ってないな



神通力ってどんなのだっけ?


鑑定




『神通力』


稀にだが、神託を聞くことが出来る。


訓練すれば…の話だが、少し先のことが見通せるようになる。


HP自然回復力が上がる。




あぁ…神託ねぇ…ん?


もしかしてエリス(管理者の人)と連絡がとれるようになったり!?


少し先のことが見通せるってのも戦闘ではいいアドバンテージになる。

あとで神通力鍛えとこう…鍛え方分かんないけど。





『…それならお2人には魔法で援護とかでも…何か適正とかあったりする?』


「私は風と光…適正じゃなくて、一応は使えるよ。」


「キュ…」カリカリ

【炎】


ふぅん…炎ねぇ…


恐らくこっちは適正の方でまだ使えないのであろう。


少し前の話だが、蜘蛛の奇襲の時、死体は焼けている様子がなかった。


今までも肉弾戦で戦ってたのであろう。


…まぁ最下層ならアビィのステータスでも充分大丈夫なんだけどね。



『じゃあヴァイスは自分の持ってる属性の魔法の訓練を、アビィは炎属性魔法の発現を目標に頑張ろ…ん?どうしたの?2人とも…』


「えっと…周り囲まれてない?」


周囲を見渡すと先程、列をなしていた蟻の行列が、俺たちを囲むように列を繋いでいた。



『「「……」」』


そりゃそうだ。

死体の近くで話あってちゃ血の匂いに引き付けられた魔物に遭遇するのも、想像に苦しくない。


恐らくこいつらは、馬鹿なのであろう(int約3万への評価)



ーーーーーーーーーーーーーー




氏名--------


年齢 3歳


種族 ソルダートアント


性別 オス



ーステータスー


LV 57


HP 82100/82100

MP 3045/3045


STR 10258

VIT 2038

DEX 210

AGI 2815

INT 52






虫ってさ…炎に弱そうだよね。




...




右手に、己の持つ魔力の半分を注ぎ込む。


魔力の行き先を、放射状になるように操作する。


この属性の魔法を扱うのは()()()だが大丈夫だろう。








『フェアブレンネン!!』












ーーーーーーーーーーーーーー

ーーーーーーーーーーーーーー

ーーーーーーーーーーーーーー





森林の中に設立された魔法学校



その名も『カラナ魔法学園』




…から数キロ程、森の中を西へ進んだ場所に、屋敷が一件。



『カラナ魔法学園』の設立者であり、その学園の名前の由来になったであろう人物 チェーザレ・カラナ


彼女の家だ。






最近、『救世主』とやらが彼女の弟子になったらしい。


普段は全くと言っていいほど弟子を採らない彼女だが…珍しいな。




学園の方は、現在春休みで授業はやっていないようだ。


だが、彼女の屋敷では一足先に学校が始まったようである。







ーーーーーーーーーーーーーー










「では、今回は魔法の火力についてお話します。突然ですが質問です。ベルティエさん魔法効果の3つの因子とは何か分かりますか?想像で大丈夫なので、言ってみてください。」


「えっと…魔法の種類とかですか?」


「正解なんだけど、ちょっと違うかな。 それを細かく分解してみてください。魔法を使うには何が必要ですか?」


「…分かった!魔法に注ぎ込んだ魔力の量!!」


「1つ目正解です!」


「えっと…もうひとつは…ステータス?」


「じゃあ最後の1つは?」


「えっと…」


「…少し難しかったですね。正解は魔法の適正度…要するにスキルのレベルです。魔法とは、『魔法に注ぎ込んだ魔力』『ステータス』『スキルレベル』この3つで火力が変化します。」


「なるほどなるほど。」


「ちなみにステータスの影響する原因はstr値とint値です。」


「えっと…私strが10なんですが…」


「…それは筋トレとかで鍛えましょうね。」


「…分かりました。」






皆様、彼女の授業を聞きましたね?


では質問です。


『常人の270倍程のstr』

『常人の340倍程のint』

『常人が750回程魔力切れを起こす程の魔力』

『そこらの魔術師よりも高いスキルレベル』


これらを持ち合わせた上級炎属性魔法が放たれたらどうなるでしょうか




幸いにもこの魔法が炎属性魔法で良かったですね。


爆破魔法と、炎魔法の違いとはなんでしょう?


正解は衝撃波が出るか出ないかの違いです。




ここで爆破魔法を使ったら危なかったですね。


中階層の敵が、なだれ込んで来る所でした。


(ง °Θ°)ว

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