第24話 片腹痛い。
_:('Θ' 」 ∠):_
溶岩に熱せられた蒸気を浴びた北上
甲殻の中は既に、焼きドラゴンになっているだろうか?
いや…そもそもエイビスってドラゴンなのか?
実を言うと鑑定に、ドラゴンやら精霊やらの種族の詳細が乗っていないのだ。
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『氷魔法を取得しました。』
まだ水の放出は止まらない。
幸い緩やかな下り坂だったようで、ヴァイス達のいる螺旋状の上り坂の方へは、水流が流れなかった。
…いや…これ初期魔法だよね?どんだけ続くの?
さすがに頭がクラクラしてきた。
『あぁ…止まんねぇかなぁ…』
そう口にすると、水流が止まった。
…あれ?
…
『鑑定』
氏名-------(ユウト)
年齢 0歳
種族 エイビス
性別---
ーステータスー
LV 17(50)
HP 50321/85372
MP −13/284053
STR 27305
VIT 1043
DEX 1251
AGI 1560
INT 34510
ースキルー
『鑑定』『状態異常完全抵抗』『超回復』『全ステータス10倍』『超隠蔽』『貫通』『炎魔法(34)』『水魔法(35)』『土魔法(12)』『風魔法適正』『光魔法(60)』『闇魔法適正』『並行思考(3)』『タキサイキア』『不眠不休』『必要食事量超軽減』『生殖機能低下』『回復魔法(23)』『神聖魔法』『爆裂魔法(23)』『MP自然回復+(57)』『始祖の威圧』『神通力』『深淵』『滅槍』『変形』『炎耐性(4)』『氷魔法』
ー称号ー
『憤怒』『神殺し』『アビス』『復讐姫』『人格なき学識』『禁忌』『法王』『管理者の加護』『聖人』『「真」アビス』『聖女の願い』
ー契約ー
『始祖ヴァイス-シュピリトゥス』
『亜種アデュリオドラゴン』(仮)
あっ…またアデュちゃん勝手に契約してる。
契約内容
『亜種アデュリオドラゴン』力を貸す
『ユウト』友達になる
…ま…まぁこれなら…ね?
『えっと…許可します。』
『契約内容が受理されました。これより本日をもって(仮)を消去させていただきます。』
…えっと、今回手に入れたスキルは…『炎耐性』と『氷魔法』あれ?いつ『変形』って手に入れたんだ?
一応鑑定しておくか。
『炎耐性』
炎、及び熱に抵抗が発生する。
種族的に、火に弱い生物は取得しにくい。
レベルによって耐えられる温度が変化してくる。
LV1...50℃ LV6...600℃
LV2...75℃ LV7...800℃
LV3...100℃ LV8...1000℃
LV4...200℃ LV9...2000℃
LV5...400℃ LV10...5000℃
これは目安であり、個人差が現れてくる。
LV5以降は種族によっては到達が不可能である。
『氷魔法』
水魔法のレベルが30を超えると稀にだが、取得できる。
氷魔法の適性を持つものは、水魔法のレベルが30を超えた者の中で、50人に1人と言われている。
この魔法を取得したほとんどの人が氷魔法の『極地』を目指すだろう。
この魔法を最初に発現した”彼女”のように。
『変形』
魔物が進化する過程で、とある条件を達成すると取得できる。
過去に進化してきた魔物に変化が出来る。
なおステータスは変化しない。
あれ?『変形』強くない?
もしも、この先やばい魔物に進化しても、エイビスの姿に戻れば、ヴィーグルと間違えられてあんまし警戒されない。
…あっこれ強い。
…そう言えばなんで初期魔法の癖にMPマイナスまで消費してんだよ。おかしいだろ。
『フルス』
水属性放出魔法
この魔法は術式が特殊で、『止めろ』との趣旨を唱えないと、気絶するまで、水を放出することになる。
普通に魔法を放出する感覚で、この魔法を使うとすごい勢いで魔力が消費されるので注意。
繊細な魔力の使い方に慣れてない初心者は、まずこの魔法に慣れてから次のステップへと進む。
なるほどね。
俺が『止まんねぇかなぁ』って呟いたのがきっかけだったのか。
MP 50831/284053
あれ?MPの回復早くない?
魔力不足の怠惰感が抜けるまで休憩しようと思っていたのだが、『MP自然回復+』が成長しすぎたみたいだ。
10分程しか経っていないのにここまで回復するとは。
…どうせだから氷魔法も使ってみよう。
氷属性使用可能魔法
『ハーゲル』『アイス・ツァプフェン』『霜』
…カタカナの中に一つだけ混じっている『霜』…めっちゃ気になる…
…『霜』
…
なんも起きねぇな。
いや!霜が降りてるぞ!
…いやキモイキモイキモイ…
植物が生えてくるのを早送りで見ている気分だ。
「あれ?固まってる?」
「キュルウゥ…」
恐らく、あの地鳴りを聞いて2人が様子を見に来たようだ。
『あぁ水魔法でちょっと冷やしたらこうなった。』
「…ちょっとでこうなるのかな…さっき地鳴り聞こえてきたし。」
…あっ。やっぱり聞こえてましたか。
『まぁ…固まったことだし、先進もうか。』
「うん。」
「キュッ。」
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…で分かれ道に来たのですが、片方の道が通れなくなってました。
何故かって?
水が溜まってて入れなくなってた。
ここ地下水でも通ってんのかね?(すっとぼけ)
『契約内容が受理されました。これより本日をもって(仮)を消去させていただきます。』
「きゅぁぁあああぁ!!」(歓喜)
( ^ω^ 三 ^ω^ )
「えっ!?アデュちゃんなんかあったの!?」




