番外編 神と禁忌の戯れ
試験的に書いたものです
物語と関係ないお話なので、
読み飛ばして大丈夫ですよ。
とある深夜の、神と禁忌の戯れ。
ここの道は最近の補修工事で、幅広になった道路。
近くには新設された公園が。
だが、その公園、誰もいない。
これは当たり前な事…なぜ? だって今7時だよ?
補習してたらこんな時間になってしもうたんや。
ぅぁぁ……暗ぇょぉ……怖ぇよぉ……
「危なぁぁぁあい!!」
後ろからそんな声が聞こえてきた。
ままま……まて! ビビってねぇぞ!?
さっきビクってしたのは……あれだよ……えっと……あれ。
そう! あれだ!
後ろを振り返ると、猛スピードでトラックが突っ込んで来ていた。
だが自分とトラックの距離は数百メートルはある。
自分は余裕を持って公園へ避難し、トラックが通過するのを待つことにした。
ギギギギギギギギギギ
トラックが公園前に差し掛かった時
トラックが軋んだ音を発しながら、こちらへ方向転換して来た。
「嘘だろっ!?」
前転の要領で回避した。
運が良かったのか回避出来たようだ。
……と思ったのがつかの間
砂煙を巻き上げ、トラックがドリフトした。
トラックのライトに照らされたのは、
俺 北上 優斗
その時俺は見てしまった。いや……見えてしまった。
運転席に、誰も乗っていないのだ。
驚愕で固まった足をなんとか動かしトラックを避ける。
このままではジリ貧だ。
疲労で白く染まりかけの脳を何とか動かす。
『公園の外周にある大きなコンクリート壁にトラックを衝突させれば止めることができるのではないか? 』
愚策であるのは分かり切った事実。
だが、生き残れる可能性があるのなら、それに賭けるしかない。
乳酸の溜まった足を回し、コンクリート壁の前に立ち構える。
『今だっ! 』
残り少ないスタミナを消費して回避する。
トラックとすれ違う時、風圧が短く切った前髪を乱す。
どうやらこの賭け、俺の勝ちのようだ。
衝突音が後ろから聞こえた。
俺は用事がない限り外には出ない。
そのせいか、いきなりの運動により心臓が破裂しそうなほど鼓動している。
……だが今の俺にはこのリズムがトラックに勝利したことを祝福しているように感じる。実に心地いい……
……あれ? これお話始まらないじゃん。
文章がちょっと綺麗になりました。内容はそこまで変わってません。