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夢幻泡影 ─むげんほうよう─  作者: まみや ろも
10/17

センス

「あの……聞にくい事を聞いてもいいですか?」



 打撲のダメージから回復した流が、後頭部をさすりながら立ち上がります。


「おふたりの、その、なんと言いますか」


 珍しく口ごもる流を察してか、委員長が先に答えました。


「このおかしな能力(ちから)の事ですね。私も驚きました。気が付くとこのような場所に来ていて、しかも目の前にもう1人、私が立っているのですから」


 それに続いて。


「これはあれや、夢の中やからな。願望やったりトラウマだったり、そんなもんがこんな形で出てくるんよ」


 自分の腹ん中みたいなもんやし、あんまり人に見せたいもんではないわな。

 津村はそう、独り言のように呟いて手の紐に目を落としました。


「あ、いや。そうじゃなくて」


「なんや?」

「なんですの?」


 少し重くなった空気を打ち消すように、流は慌てて付け加えました。


「その痛痒いネーミングは自分で考えたんですか?」

 ・

 ・

 ・

 ・

 ・

 ・

紳士的な(キャッチ・アン)…………」

もうひとりのわ(ドッペル)…………」

 ・

 ・

 ・

 ・

 ・

 ・

「言いにくくなったやんけー!!」

「恥ずかしくなってしまいましたわ!!」


 結局、流は後頭部と腹部を同時に殴られ、再びガレキの上に崩れ落ちたのです。

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