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日向ぼっこ

作者: みん
掲載日:2025/10/06


 僕は小瑠璃(こるり)ちゃんの一番のお友達。

 

 小瑠璃ちゃんの6歳のお誕生日にこの家にやって来た。


 毎日一緒にお外で遊んで、泥んこになって叱られる。


 追いかけっこする時は、いつもお庭の大きな木の下を一緒になってぐるぐる回る。


 疲れて倒れ込んで、お日様の降り注ぐ木陰で日向ぼっこをするんだ。


 小瑠璃ちゃんも僕も、とっても楽しくて笑い合う。


 小瑠璃ちゃんが12歳になったら、お外で遊ぶのは禁止された。


 シュクジョ?は泥んこになったり、走ったりしないんだって。


 小瑠璃ちゃんは僕に言う。


 貴方とずっと一緒に遊んでいたいけど、それは叶わないって。


 なんでだろう?僕はずっと小瑠璃ちゃんと一緒なのに。


 寂しそうな小瑠璃ちゃんが可哀想だったから、僕はごろんと窓の側で横になった。


 ほらほら、ここなら日向ぼっこはできるよ。


 これは禁止されていないでしょ?


 小瑠璃ちゃんは泣きそうな顔をして、僕の横に座った。


 月日が経って、小瑠璃ちゃんはコンヤクシャ?ていうのが出来た。


 その人と会う日は、おめかしをして出掛けて行く。


 僕はいっつもお留守番。


 でも、小瑠璃ちゃんに笑顔が戻って来たから僕も嬉しい。


 いつもの窓辺で僕はごろんと横になる。


 また月日が経って、小瑠璃ちゃんはケッコン?ていうのをするらしい。


 僕にはよく分からないけど、小瑠璃ちゃんは今までで一番幸せそうだ。


 綺麗なドレスを着た小瑠璃ちゃんは、世界で一番綺麗だった。


 そっか、もう僕と日向ぼっこしなくて大丈夫なんだね。


 涙を舐めるのは僕じゃなくていいんだね。


 寂しいけど、僕の一番は小瑠璃ちゃんだから。


 小瑠璃ちゃんが笑顔で幸せなら、僕も幸せだよ。


 僕は、いつもの窓辺でごろりと横になる。


 あれ、なんだか眠くなって来た。


 小瑠璃ちゃん、僕結構長く眠るみたい。


 また遊ぼうね。




 ーー「あれ、まる?どうしたの?まる?」


最愛の美しい白い毛並みを持つ猫は、小瑠璃が何度呼んでも目を覚さない。

 胸元に手を置くと、その心拍は止まっていた。

 

「そんな……!まる……!」


いつもの窓辺で横たわる猫は、幸せそうに微睡んで、眠りについていた。





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― 新着の感想 ―
みんしゃ〜( ; ; )これめっちゃ泣けるょぉ。。。 たぶん読まれてるところ聴いたの二回目?だと思うんだけど、猫ちゃんの幸せそうな最期がほんとうに切なかった! またいつか、会えるのかな? もしそうな…
『ぼく』や『ひなたぼっこ』等のワードで犬かなぁ? と思って読んでましたがそうかぁ猫だったんですね いつもながらいろんな文体で描くみんさんの世界観に浸れました まるちゃんとの月日が幸せで良かったと思いま…
猫のまるちゃん、幸せな夢をみているんですね 夢の中なら、ずっと一緒に遊んでいられます
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