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第十五章:新たな絆 第十六章:沙織の選択
やがて、真理と悠一、みずほと斉藤、そして沙織の物語は交わり合い、互いを励ます強い絆となっていった。
秘密の手紙コンカフェはただの店ではなく、心の居場所となり、訪れる人々の新たな未来をそっと後押ししていた。
ある夜、沙織は手紙を手に取り、じっと見つめていた。匿名の差出人から届いたその手紙は、優しく力強い言葉で彼女の心を揺さぶった。
「君は一人じゃない。ゆっくりでいいから、前に進もう。」
その言葉に勇気をもらった沙織は、恐れていた新しい一歩を踏み出す決意を固めた。