○能力に関する世界法則
以下は、シュバルツ王国・能力開発省が公開している『現在、人類が発見している世界法則』に関する記述である。
・人間は、1歳の誕生日(0時0分)を迎えると固有の『能力』を身につける。その際、必ず特定の色の電気が発生する。
・能力には『ギフト』と『ヘンテコ』が存在し、発生する電気の色によって選別される。
どちらもエネルギー保存則を覆すものだが、発現率およそ0.3%のヘンテコは日常生活で役立つ程度の不要な能力である。
・世界に1つとして同じ能力は存在しない。
・能力は発動時、発動箇所からギフトなら赤色、ヘンテコなら紫色か黄色の電気を発する。ただし『常時発動型』の能力(後述)はその限りでない。発する電気の量は能力によって違い、強力な能力ほど大きくなるとされている。
・能力は『地球・地球の運動や特性』に影響を与えることはできない。ただし大地や植物に対して能力を発動させることは可能なため、この定義については現在も研究中である。
・『物体』や『人体』を対象とする・影響を与える能力は、2種類までなら同じ対象に重ねがけが可能である。3つ目を重ねがけしようとした場合、無効化される。
・能力は、発動者の心臓が停止すると解除される。
・能力には、以下の3つの型が存在する。
『単発型』
能力の発動時間を自分の意思でコントロールできず、能力の内容で時間が定められていない限りは『5秒』経過すると解除される。
この5秒間は能力者は『無敵状態』となり、あらゆる攻撃を跳ね除ける。
その後、10秒間は能力を発動できない。
ギフトなら赤色、ヘンテコなら紫色の電気を発する。
『持続型』
能力の発動時間を自分の意思でコントロールできる。
必ず『能力を維持できない制限』か『能力発動後の代償』のどちらかが存在する。
ギフトなら赤色、ヘンテコなら黄色の電気を発する。
『常時発動型』
常に能力を発動している。そのため、1歳の誕生日を迎えた際にしか電気は発生しない。
・上記の『型』については、血液型のように一定の法則によって遺伝する。以下は、親の能力の組み合わせによって産まれる子どものおおよその割合である。
(『常時発動型』は『単発型と持続型の遺伝子が組み合わさった場合のみ産まれる』と考えて読むと理解しやすい)
『単発型×単発型』
単発型(100%)
『単発型×持続型』
単発型(20%)
持続型(20%)
常時発動型(60%)
『単発型×常時発動型』
単発型(80%)
持続型(10%)
常時発動型(10%)
『持続型×持続型』
持続型(100%)
『持続型×常時発動型』
単発型(10%)
持続型(80%)
常時発動型(10%)
『常時発動型×常時発動型』
単発型(20%)
持続型(20%)
常時発動型(60%)
これに加えて『双生児は必ず同じ型として産まれる』という法則がある。
・過去に存在した能力が発現することはない。




