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第95話 エルフさんは面白いモノが好き

 見つけてくれてありがとうございます


 Twitterから来てくれた皆さん、ようこそお越しくださいました

 領主さんのもとには亡命したエルフ族がしばしばやって来る。領主さんが大変お気に入りなようなのだ。

 領主さんが居る領都『スケール』に、奇抜な服装をしてユニコーンやらペガサスやらに乗りながらやって来るエルフさんは、領民の人達にとっても楽しい催し物だ。子供たちはエルフに手を振り歓声を上げ、エルフさんもそれににこやかに応える。

 

 その日は私からも報告があり、領主さんの館に来ていた所に、エルフさんもやって来た形になる。

「我らが素晴らしき領主殿、今回も拝謁の栄誉を賜り、誠に恐悦至極」

 そう言うエルフさんは、緑の煌びやかな服装は『割と』エルフっぽい女性なのだが、その髪の毛は赤青黄緑青紫金銀とバラバラに染め上げ、しかも全ての髪の毛が重力に逆らい逆立っている。

「その頭どうやったんだ!」

「え?魔法?一緒にやります?」

「遠慮しとくわ!」

 そうですかと呟きながらエルフの女性は答えた。

「妹君はもうなさっていますよ」

 と答えた時にイーナさんが入ってきた。

「イエーイ!今日もバリバリだぜー」

 イーナさんはいつもの服装ではなく黒い革ジャンにレザーパンツ。そして細い鎖を身体に巻いて登場した。

「イーナ?」

「これカッコ良くない?エルフのお姉さんにやって貰ったよ。フリコくんも」

「あにうえ これちょっとかっこいいと おもいました」

 フリコさんも似たような姿をしている。なるほど似た者一家なのだなぁとは思わされる。

「で?今日は何をしに来たのだ?」

「はい。それは族長の妹からお話を」

 そう答えると転移門(ゲート)の魔法を使い、エセンカマヌアさんが出てきた。

「今日はこの領主様人形の売り出し許可を頂きたく思いまかりこしました」

 領主さんの侍従であるメイド長さんに件の『領主様人形』を差し出す。

 それは木彫りの人形で、何故か胸元に槍が突き抜けている。

「討死領主さんじゃないか」

 領主さんは笑いながら問いかける。

 

 ちなみにエルフ族さんは、王族だろうと何だろうとこの場合平然と手渡すのだそうだ。相手はすぐに代替わりする。エルフ族に言わせても人間(ヒューム)程度の生き物にさげる頭など無いのだ。

 ところがコイツら、領主さんにだけは平身低頭だ。


「その槍は引き抜けるのですよ」

 エセンカマヌアさんの一声に面白がり、領主さんが槍を引き抜いた。

 不思議な事に穴とかは開いていない。領主さんはきょとんとしながらそれをメイド長さんに渡した。

「何処にでも刺せるんですよ」

「なるほど~」

 そう言いながら頭に刺したり背中から刺したりしていたが、何処にでもぴったり収まるし、何処にも穴が開かない。メイド長さんが突如閃いたような顔をして、お尻から槍を刺し、ソレを屹立させるようにした。

すると槍の穂先が光輝いた。

「なんてバカみたいな機能付けてんだ」

 領主さんが突っ込んだところ、エセンカマヌアさんが答えた。

「そこに気付くとはなかなか。やりますね奥方様」

 おい糞エルフ!ソイツは奥方でも何でもねぇ!単なるメイド長(名前は知らない)だぞ!

 思わず私は心の中だけでツッコミを入れた。そんな心の内を見透かしたのだろうか?エセンカマヌア族長妹君さんが私にツッコミを入れた。

「ありゃ?そちらの方が奥方様でしたかね?」

「え?いや?ぅお!?」

 むしろ返って私が慌てさせられた。

「この人形、槍とセットで販売したいのですよ。是非ご検討を」

 領主さんに向き直ったエセンカマヌアさんが深々と頭を下げて懇願した。

「いやエセンカマヌアさん、頭を上げてくれ。でも何故俺なんだ?なんか可愛い女の子とかじゃ駄目なのか?」

 エセンカマヌアさんは頭を横に振り答えた。

「そんなもの作っても私達『が』楽しくありません。やはり御領主様でなくては」

 そんなことを問答してる脇で、お尻から槍を振り回し、光るイチモツみたいな穂先を八の字に振り回して遊んでいる。

 それに飽きたのか領主さんの額にペコンと槍をくっ付けた。

「おお!そ……それは!」

 槍の穂先が一段と光輝いた。

「それこそがエルフ族に伝わる秘伝の遊び『シャイニングオーガごっこ』なのです!」

 その場に居たエルフ族が平伏し出した。

「そこに言われないままに着想なさるとは流石は領主様、どうぞ我らの『半神の加護』をお受け取りください」

 エルフ族さんが何やら気を送り、それに呼応するように領主さんが光輝いた。

 エルフ族、意味が分からない。個人的には頭を抱えるバカみたいな話だ。

 しかし領主さんはやけに淡々としている。

「おいメイド長、変ないたずらしちゃダメじゃないか」

「いや~、面白くてつい~」

「とりあえず、お客さんの前でのいたずら禁止」

「あ~。はい~」

 自分の身体が光輝いた中でも動揺もしないでこんな話している領主さんも、これまた泰然としたものだ。

 そしてエルフさんの言うところの『半神の加護』も、なんの事やら分からない。

 読んでくれてありがとうございます

 もし良かったらブックマーク、評価、いいね、感想、レビューなど頂けましたら嬉しいです

 

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 なども書いております。宜しかったら見て行ってください


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大したことはしていませんが、フォロバは確実です。お気軽にどうぞ

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