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第8話 方針というもの

 見つけてくれてありがとうございます


 Twitterから来てくれた皆さん、ようこそお越しくださいました

 割とダンジョンに色んな方が来る。わずか一週間も経たない内にこれほどお客さんが頻繁に来るのは珍しいそうだ。図書館がそんなことを言っていた。


 ここに一番よく来るのがその図書館だ。図書館は私が魔族図書館を訪ねて以来、何度も来てくれていろんなアドバイスや書籍をくれる。

 とある日に何故か図書館が顧客第一(カスタマーファースト)ではなく、顧客(カスタマー)満足(サティスファクション)について書かれた書籍を持ってきた。

「ダンジョンくんは多分早い内に金銭が絡む話に巻き込まれると思うんだ」

「金か?興味は無いがな」

 私が答えると図書館が眉をしかめて私をたしなめた。

「それはいけないな。ダンジョンくんが品物を安く売れば売るほど地域の経済を掻き乱すんだよ?分かっているのかい?」

「そうか。そうなるとダンジョンへの足が遠退くな。農民や職人に楽しいを提供する為には当人達が豊かで衣食住が満たされていなくてはな」

 そうそう。と言いたげに図書館が頷いた。

「なら私自身が色んな品物の適正価格を知らなくてはならないようだな」

「そうそう。それが顧客(カスタマー)満足(サティスファクション)というものさ」

「なあおい、この話、適正価格の掌握の為には本を読むだけではダメそうだな」

「そうだね当たり前さ。市場調査(マーケットリサーチ)組合(ギルド)との打ち合わせも必要だね」

 やることがてんこ盛りになってしまったようだ。なるほど茨の道だな。軽く頭を抱えたが、私のダンジョンが繁盛する為に成すべき事は山ほど有るのは仕方ない事だ。

「なるほど茨の道ね」

「そうさ。何せダンジョンくんが得意とする所じゃ無い所をやってるのだもの」

 アハハと軽やかに笑いながら図書館が答えた。

「まあ良いさ。私とダンジョンの繁栄の為の道だ」

「それは結局この地域に住む人間(ヒューム)の繁栄の道だ。きみは何と尊い人物だろうね」


 図書館との付き合い。と言うより私はまだヒトと付き合う事が少ない。何せ産まれたばかりなのだから。しかし図書館との付き合いはなかなかに楽しい。人柄なのかはたまた合わせてくれてるのだろうか。

「そういえばこの地域にはまだ風車も水車も見ないな。小麦を挽くのに何を使っているのやらな」

「作って職人に教えてあげたらよいよ。作りたい地域には補助金をきみが出してあげたら良い」

「早速出すか?」

「フフ、早い早い。この地域における主食の穀物すらまだ分からないのに」

「言われてみればそうか。芋食べて風車も無いもんだな」

「地域住民に体力と財力、そして教養を蓄えさせてなきゃ娯楽なんかに目は向けない。『倉廩実ちて礼節を知り、衣食足りて栄辱を知る』太古の経済大国を作り上げた宰相の言葉だよ」

「なるほど。娯楽が無いとここの楽しさが分からないか。コーヒーカップとか今はやり過ぎだったかな」

「今はね。まあ未来に期待かな」

「未来かぁ。遠いのかも知れないな」

「だがダンジョンくんの考えは面白いさ。ダンジョンをお客さんの楽しいと嬉しいで満たして稼ぐのだろ?そんな素敵なダンジョン、世界には無いさ。私は俄然応援したくなるね」

 

 そんなこと言いながらも絶えず調べ物の手を休める事は無い。今はこの地に見合う植生や農作物について調べているようだ。こうしていれば図書館は飢える心配は無いのだろう。

「農民や職人を豊かにするのは私にお任せだ。ダンジョンくんはどんな施設を用意すれば良いのかしっかり考えてくれるかい?」

「まあ、その辺は言われなくとも」

 その答えを聞いて満足気に微笑む図書館はなかなか可愛らしい。図書館が居てくれて良かったと思わされる。多分独りでやっていたら空回りな程しっかりした単なる遊園地を作った事だろう。

 当初とかなり違うが、人が来てくれるようになったのはホントに有難い。何せゴブリンなぞに頼ること無くダンジョンポイントが集まるのだから。

 しかしまあ、地域住民が何を望んでいるのかは察しが付くが、この地の支配者が何を望んでいるのかも知らなければならないだろう。

 私みたいな魔族を人間(ヒューム)はたまに毛嫌いする事もあると言う。

 まずは身辺と支配者の様子を探る事から始めてみなくてはならないだろう。

 

 思わず私は一つ目の浮遊する魔物、イービルアイをカタログから呼び出して、領主の(かたわ)らに配して、様々な情報を手に入れる手筈を整えた。


 読んでくれてありがとうございます

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 なども書いております。宜しかったら見て行ってください


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